これで決着?
この私終止符は、今の世界では指折りの強者だ。
だからこそ私は納得いかない。
この普通の少年に何もできずにいる私を
少年はさっきまではとても地味で、チームを組んでいた2人に完全に隠れていたモブ的な人物だった。
だが、他の2人を無事に骨にした途端この少年は私の前に突如現れた。
そして現れたと思った瞬間、その少年から、私は数千発のパンチをくらった。
普通の人間は私に近づくだけで骨になる。
なのに何故かこの少年は骨ならなかった。
そして数千発のパンチをくらい、今の私はかなりの危機感、と言うより恐怖に近い何かを覚えていた。
数千発のパンチをくらったのに全く痛くもなく、血すらでいないのも謎だが、今目の前にある少年にはそれ以上の謎の何かを感じる。
この私が15歳の子供相手に、距離を取り慎重に立ち回っているのだ。
それは、この私が少年の謎の強さを認めてしまったからにすぎない
「どうしたんですか?速く俺を倒すべきなんじゃないですかね?」
「わかってるよ、君なんか一瞬で倒してやるから」
「あれ?ですよの語尾はどこ言ったんですよ〜?もしかしてキャラ付けとかだったんですよ〜?」
「そんなことないですよ」
少年は私のことをおちょくってきた。私は危機感を感じると自分でもわからないが、語尾が消える
無理矢理、語尾をつけて返事をしたが、そんなのなんの意味もなかった。
それだけ、仲間2人を殺されたと思っているのに何も取り乱さず余裕な感じでこの私と戦っている少年が怖かったのだ
けど、私は無理矢理に語尾をつけて強がることにした
「そっちこそ何でそんなに余裕そうなんですよ?今の君は紛れもなくピンチのはずですよ?」
「むしろピンチなのはそっちなんじゃないの」
「そんなことないですよ」
私がそう答えると同時に少年は、手を前にかざしてビームを出した。
普通のビームなら私の神通力である終止符によって私の体に届くことは決してない
だが少年が出したビームは普通に私の神通力を貫通し、私を吹き飛ばした
「何故、私の神通力を君の攻撃は貫通するのですよ」
「そんなの教える必要ないでしょ」
この少年は本当に謎だ。
さっきのビームに当たった時も痛みは全くないし、傷も1つもできなかった。
私はこの少年と戦って、まだ1つもダメージを負っていない
だが、この少年に勝てるイメージが全然湧かない
人間国宝と戦った時もこんな感情は感じることはなかった
「でも、何故君は私を倒さないんですよ?」
私がそう言うと少年は分かりやすく、ギクっと弱点を言い当てられたような顔をした
「なるほど、君は何らかの理由で私を傷つけることができないんですよ?」
少年は分かりやすく何故わかったんだという顔をした
「べ、別に、嘘じゃないし!!」
少年は分かりやすく嘘をついているような態度をとった
「君は意外と怖くなさそうですよ」
「はぁ〜、確かに俺の神通力じゃあなたを傷つけることができない、だから俺は神通力に自信がなかったんだよな」
別に傷つけられなくても自信を失うほど弱そうな神通力ではないような気もするが、少年は落ち込んだような顔をした
実際にこの少年がどんな神通力や魔法を持っているのかは全くわからないが、この少年からは人間国宝以上の何かを感じる
ここはもう本当のことをバラした方が良さそうだ
「あの〜ですよ、実は私は...ん?!」
私が発言しようとした瞬間に少年は私の顔を掴んだ
顔を掴んだ手が口をふさいでいて上手く喋ることができない
「確かに俺の神通力じゃあなたを傷つけることができない、だが、間接的になら殺すことぐらいできますよ」
そう言うと当然、私と少年が瞬間移動して、宇宙に来ていた
「ここは、宇宙って言って生身の人間ではとても生活なんてできない環境なんです。」
「そ..の...くらい...知って...ますよ」
「へぇーこの世界の人はまだ車すら走ってないのに宇宙のことはわかるんだ〜」
少年は意味不明なことを言った
「とりあえず、今は僕の神通力であなたに酸素を供給してあげてますが、ここで僕が地球に帰ったらあなたは、間違いなく死にますね」
確かに私の持つ異能ではここから地球まで帰れないし、そもそも宇宙空間に生身にいたら数秒で死んでしまう
私はこれはまずいと思って全ての精一杯大声を上げた
「ちょっと待ってくださいですよ!!話を聞いてくださいですよ!!」
「うゎ!急に大きい声出さないでください」
そう言うと少年は私を話してくれた
「で?何んですか?」
「意外と優しいんなんなんですねなんですよ」
「語尾が変なことになってますよ」
解放された安心感でついつい変な感じの語尾になってしまった
「き、気にしなくていいんですよ!」
「それで何なんですか」
「とりあえず私にもう敵意はないんですよ、だから地球に帰してほしいんですよ」
「分かりましたよ」
そう言うと一瞬でさっきまで私たちが戦っていた空間に戻った
「本当に君の異能が気になるんですよ」
「それはあなたの話を聞いてから判断します」
「わかったんですよ」
こうしてあっけなく私たちの決闘...と言うより一方的なボコボコタイムは幕も閉じた
◇◇◇◇◇◇◇◇
終止符さんは、誰もいないはずの空に何故か急に話しかけた
「マリさん〜もういいですよ〜」
そう言うと俺がもといた超常学園の校庭に戻ってきた
校庭には他の受験者や教師はいなかったそして
「え?カーナ?マリさん?」
そこには終止符さんに骨にされたはずのカーナとマリさんが俺を待っていたように立っていた
「なかなか速かったじゃないですか〜ピリカ先生〜」
「本当はもっと時間をかけて判断したかったんですよ、でもしょうがないんですよ」
マリさんと終止符が何故か知り合いのような感じで会話していた
「ピリカ先生ってどう言うことですか?てか知り合いなんですか?てか殺されたはずじゃないんですか?てか...」
「ちょっとちょっと〜落ち着いて少年くん〜」
「お前は冷静なのかそうじゃないのか、わからん奴だな」
カーナは俺になかなかキツいことを言った
俺は昔からの冷静だけが取り柄なんだが?!
確かに落ち着きを欠くこともあるけど、俺はいつでも冷静でクールなんだが?!
「まぁ〜詳しいことを今からピリカ先生が教えてくれるから大丈夫だよ〜」
そう言うと終止符が前にでて喋り出した
「とりあえず君にまず伝えたいことはがあります」
「はい?」
「君に超常学園、特別教員推薦枠による合格を宣言しますですよ。ただ今より君は超常学園の生徒ですよ」
こうして俺は謎に超常学園を合格した。




