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響 き ..:*_


この身が引き裂かれそうな程

貴女を愛した


きっとこれが最後の恋でしょう


愛……


この先 

誰かを好きになったとしても

貴方以上には愛せない



桜が咲いても


波の音が聞こえても


秋風が頬を撫でても


ひとひらの雪が舞っても


全て 

貴方に結びつけてしまうでしょう



桜の花びらが舞う中

そっと唇が触れたことを


打ち寄せる波に戯れながら

はしゃいでいた二人を


少し冷たい風を感じると

その手で暖めてくれたことを


吹けば飛びそうな軽い雪を

受け止めては私にくれたことを


どうしたら

誰かを貴方以上に愛せるの?


どうしたら

貴方を記憶の中から消すことが出来るの?



最後に贈り物をしてくるとしたら

その方法を教えて下さい


もしそれがダメなら


せめて悲しみと切なさを

思い出に変える方法を教えて下さい



貴方から「さよなら」と

告げたのだから



突然の嵐に

私はただ立ち竦むしかありません


狂おしい程

貴方を愛しています



誰かが隣にいる貴方を

想像したくはありません


幸せそうに微笑んでいる

貴方を想像したくありません


優しい言葉をかけられている

誰かも想像したくはありません



それでも私の記憶の中には

そんな貴方の姿だけが

生きて続いけています



そんな私は息も出来ません

苦しすぎて



いつか貴方を思い出に出来ますか?


いつか私も幸せになれますか?




今は……


「さよなら」と告げた貴方のその声だけが


私の中に響いているだけです




fin.



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