風に吹かれて キラリと光って
あの夜の桜はいつまでも散らない
ぼくたちがこの世から消えるまで
いつまでもあの夜のまま咲いている
桜が散るとき
ぼくたちの命も終わる
ぼくたちの記憶は素粒子に姿を変えて
風に吹かれてキラリと光って
いつか遙か遠い星へ届く
あの夜の桜の記憶は
遠い星でいつまでもぼくたちを想う
桜の花にみつめられてふたりみつめあった記憶は
いつまでもぼくたちを忘れないのだから
いつまでも
永遠に
あの夜の二人を
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満開の桜の下は異界への入口。
そう思うのは、もしかしたら記憶の素粒子に刻み込まれた遠い星の記憶が蘇るからなのかもしれない。