推理を始める
どうも、少し早いですがメリークリスマス。
最近は気分転換に台本小説(俺流)の「俺のスキル「無双」がチートです」を書きました。
気分で書いているので、更新は完全に未定ですが良かったら見てください。
「さて、夕飯の用意をしよう。リミアは、火を起こしてくれ。リナリアは、食材を出してくれ」
「分かったよ」
「空間の中に折り畳み式のテーブルが有りますので、そちらに出して置きます」
テントを張り終え俺達は洞窟の外に出て、入口近くまで持って来た枯れ木をリミアが結晶で創った石同士をぶつけ火を起こしをし。
そこから更に少し離れリナリアは波打ち歪む空間に手を突っ込み、折り畳み式のテーブルを出し組み立てその上に食材を出す。
そして俺は、リナリアの出した食材を確認をする。
ジャガイモに人参、玉ねぎ、ビンに入った塩と胡椒、カレーの元が入った箱、パックに入ったバラ肉五つ、牛乳パック。
「ちょっと待て」
「何でしょうか?」
「今更だが、リナリアが持って来た道具や食材はどこで手に入れた」
「私を捕まえ様した変態を半殺しにして、強奪した物を魔法で創った空間に入れただけです」
「敢えてそのモンスターの安否は詳しく聞かないが、この食材は大丈夫なのか」
「はい、私が確認しましたが何もありません」
だが何故か長年の勘が何か訴えている、不幸の勘が。
俺はこの勘を信じて生前は生き延びた所がある、ほっとく訳にはいかないが確証がない。
「どうかしたのですか、裕次さん」
「俺の勘が「この食材に何かある」と警告しているのだが」
「き、気のせいではないでしょうか」
そう言いながら目をそらすリナリア。
ますます怪しくなってきた、少なくとも今の反応は何かを隠している。
「リナリア何か隠して無いか、主に食材について」
「べ、別に何も隠してなどいません」
「悪いが少し調べさせもらうぞ」
「どうぞ、お好きに」
不機嫌気味にリナリアが返事をする、だがそれも俺にはどこか芝居がかって見えた。
何はともあれ早速「真偽の眼・真」で、食材を確認をする。
ジャガイモ
ただのジャガイモ。
状態:新鮮
人参
ただの人参。
状態:新鮮
玉ねぎ
ただの玉ねぎ。
状態:新鮮
塩と胡椒(瓶入り)
ただの瓶に入っている塩と胡椒。
状態:なし
カレー元が入っている箱
ただカレーの元が入っている箱。
状態:開封済み
豚肉(パック入り)
ただのパックに入っている豚肉。
状態:新鮮
牛乳パック
ただ牛乳の入っているパック。
状態:開封済み
調べた限りでは何も・・・・ん?
「満足しましたか、全く酷いです。私を疑うなんて」
「待て、まだ調べてないのがある」
「何を言っているですか? さっき「真偽の眼・真」で調べたはずです」
「ああ、確かに調べた外側だけはな」
「!!」
「中身を調べて無いのが何個かある、それも調べてから調理をしよう」
その結果。
牛乳(媚薬入り)
媚薬が入った牛乳
状態:新鮮
「何か言い訳はあるか、リナリア」
「すみませんでした、私のミスでs」
「と言う割には開封されて、ちゃんと調べられている様だが」
「・・・・・・」
「ハアー、リナリア」
「!」
名前を呼ぶとビクと一瞬だけ体を震わせ反応し、下を向いていた視線を恐る恐ると俺の方に向けた。
まさか俺が今ので嫌いなったと思っているのか?
別に薬を盛られる事くらいダメ姉妹の姉によくやられていたから、そんな事で嫌いになるつもりは無い。
だが、ここはハッキリ言った方がいいのだろう。
「リナリア、別に俺はリナリアを嫌いではない」
「では」
「だが、そうゆう関係はしばらく待ってくれ。少なくとも元居候達全員に会うまではな」
「彼女達ですか」
「ああ、多分だがこの世界に俺が来ているの事は、「約束の契約」を抜きにしてもバレている」
「はい、裕次さんの記憶を見る限り、恐らくバレているでしょう」
「ならいっその事、堂々と会いに行こうと思ってな。恐らくだが最初に会うのはココノかエノテラだろうがな」
「何で分かるのですか?」
「彼女達の中で二人が一番の古株だ、特にココノの事は良く分かっているつもりだ」
「そうですか、ところでその事と何が関係しているのですか?」
真剣な眼で俺はリナリアに目を見る。
「まあ、要するにだ。お互いをよく知り、長い時間を一緒にいて、もし変わらず俺の事を好きだったら」
「ら?」
「俺もそれに答える、だからそれまでは待ってくれないか」
「・・・・・・・・・・分かりました、でも、私の気持ちは変えるつもりはありません、あと元居候達にこの事で負けるつもりありません」
「そ、そうか、何故彼女達が出てきたのかは分からないが」
「二人だけ世界を作っている所、悪いんだけどリナリア、貰った分が無くなっただけど枯れ木はもう無いの?」
「「!!」」
気が付くと俺とリナリアの間にリミアが立っていた。
「・・・・リミア、何時の間にいた」
「確か「何か言い訳はあるか、リナリア」って所からかよ」
「そうか、それは済まない」
それを聞きリナリアの顔が首まで真っ赤になって、それを見てリミヤはクスクス笑う。
「あ、それとリナリア」
「な、何でしょうか、リミアさん」
「我も、負けるつもりはないよ。あと枯れ木は?」
「え? ・・・・ええ私もです。枯れ木ならまだ沢山有りますので、後で出して置きます」
リナリアとリミアが見つめ合い火花を散らし、少しするとお互い笑顔になり握手をした。
何かは分からないが何かを認め合った事のは分かった。
だがリミアお前もまだ会って、そんなに時間は経ってない筈。
何故だ、俺にはそんな魅力はないはずなのだが。
「フフ、ところで裕次、食事はまだか」
「少し待ってくれ、リナリア」
「え、あ、はい、何でしょうか」
「薬を抜く事は出来るか?」
「はい、空間魔法を応用すれば可能です」
「そうかなら頼む。リミア、今晩はカレーにしよう」
「かれー? 何だその料理は」
「俺の故郷の料理だ、ここら辺では何と呼ばれているか分からないが」
「薬を抜き終わりました」
そう言いながら、リナリアの左右に薄いピンク色の液体が浮いている。
「裕次さんこの薬どうしますか?」
「地面に捨てろ」
「分かりました」
浮力を失った薄いピンク色の液体は、そのまま地面に落ち染み込んでいった。
「そう言えばリナリア、まな板と包丁と椅子あと大きな鍋はあるか?」
「まな板とイスは折り畳み式が有り、大きな鍋もございますが、包丁は抵抗された時に粉々にしたので有りません」
「リミア、悪いが」
「包丁を創ればいいんだな、少し待て」
リナリアは何もない空間魔法からテーブルにまな板や人数分のイス、大きな鍋やカレーに使えそうな他の食材等を出し。
俺はリナリアが出した折り畳まれたまな板とイスを組み立て、他の食材と大きな鍋を整理して調理するスペースを作り。
リミアは手元に一瞬で包丁を創り出し、その包丁を俺が貰い使い心地を確認する。
手の届く所にあった人参をまな板に乗せて切った、少し押すくらいで人参は綺麗にスッパと切れた。
使い心地は悪くない、手に馴染む。
「水の入った樽はテーブルの横に、大きな鍋やカレーに必要な物を出しました」
「ありがとうリナリア、しかし、某猫型ロボットの様になんでも有るな」
「いえいえ、ですがもし、無かったとしてもリミアさんが創り出していました」
「そうだな、何か必要な物が有れば、我に言うがよい」
鼻息交じりに胸を張ってリミアが言う。
歳さえ考えなければ、頭をナデたくなる微笑ましさがある。
「さて、では俺も、腕によりを掛けてカレーを作ろう」
「私もお手伝いたします」
「いや、これは俺一人でやる。料理の腕が落ちて無いか確認したい」
「分かりました、では私はリミアと一緒に座って待っています」
「分かったよ」
それから俺はカレーを作り、リナリアとリミアに振る舞い高評価を受ける。
簡単な物ではあるが、一年ぶりに料理を作った割にはいい出来だ。
満天の星空をながめながらカレーを食べる、これはある意味かなりの贅沢であった。
「では、食事も済んだ事だ。お互いに情報交換をしよう」