準備と色々な確認を始める
どうもかなり遅いけど、あけましておめでとうごさいます。
今年も「俺は幸運で伝説を始める」をよろしくお願いします。
「さて、とりあえずはコレはコレでいいな」
カノンの手紙から死亡フラグが立ったお知らせを聞いて数分後。
俺は3○Sを使い映る自分の成長ステータスを弄り「俊敏」と「耐力」をEX+オーバーにした。
今さら死亡フラグが立ったぐらい、何回も生死の境を彷徨った俺にとっては「あ、そ」と言うレベルだ。
まあ普通の人が知り合いの居る異世界(知り合いがいる時点で普通ではないが)に来て、しかもその二人が「この世界では別々の国で姫様」と言う所の色々な面倒な事だと思っているだろう。
俺の死亡フラグはもっと個人的なのだがな。
「さて、あとは運勢だが」
あ、そう言えば「運勢の数字と数の関係性」を調べるの忘れてたな。
裕次は指に挟んでいた封筒から、理の紙を取り出しカノンに言われた通りに調べたい事を持ち念じた。
すると、真っ白だった紙に文字が浮かび上がってきた。
《検索結果》
「運勢の数字と数の関係性」
運勢を決める時に多くの数がある場合、その数だけ自分にとって不利な事は起こりずらくなる、だが必ずしも数が多い=自分の思い道理ではない、あくまでも「不利な事が起こりずらくなる」だけである。
例えば運勢が自分は「99999」で相手は「7777」とし運がからんだ勝負をした場合、数が上である自分が勝つはずだが、実際に勝つのは相手の方である、それは何故なのかは数字にある。
ある特定の四桁の数字を並べるとそれによって応じた特性に特化した運勢になり、その事柄に対し数だけが多い人より成功しやすくなる、これを「特運」と呼ぶ。
ただし、その際の注意は以下の三つになります。
・四桁ごとに行う際には特性が似たのはやめましょう、効力が相殺されます。(同じかまたは別であれば問題ありません)
・特運にすると本来より数の効力が減る(全力が10とすると6に減るくらい)。
・運勢が千万以上ない者に低い数の数列はNG、最悪の場合その者は・・・・・・
なお、三桁もあるが四桁より効力は弱いが、数の効力は四桁より減らない。
《以上》
「簡単にまとめると、『数はあくまで自分に起こる不幸が起きずらいだけであり、自分の望む運勢にしたいなら四桁に特定の数字を並べて「特運」にしよう』てことか」
だがその特定の四桁の数字がを分からないと意味がないではいか。
そう思い、軽く溜め息を吐き考えていると、持っていた理の紙にズラズラと、四桁や三桁の数字と横にその効果の説明なが書かれていた。
まさかな、と思い理の紙に人差し指を触れ縦にスライドさせた、すると他の四桁や三桁の数字と説明がズラズラと流れる様に映し出だされている。
俺の運勢が今約800不可説不可説転でそれに自由に変えれると言っていたな、確かに「望む特典(能力)」ではないがコレはコレで色々と嬉しいけどヤバイな。
この中なら時間も気にしないでいいから。
「いっその事グラハム数に成るまで・・・・いや止めておこう」
どんなにいい薬も取りすぎると毒になるからな、それにいくら時間が無限に等しくても俺が死ぬ(主に精神が)。
よし、まずは理の紙に書かれていている膨大な情報から俺の欲しいのを探すか。
■ ■ ■
あれから感覚的には数十時間後。
理の紙に書かれていた情報から自分が欲しいのを探し出し(途中で理の紙に自分の要望したのを出してもらえばいい事に気ずいて楽に出来た)、3○S画面上下にも納まり切れない沢山ある米粒サイズのゼロに主な五種類の四桁の数字を打った、まず先頭は
・8511
自分の思い通りに物事が運びやすくなる。
・6270
どんな不可能な事からも可能性や活路が見つかりやすくなる。
・8306
人脈に恵まれやすくなる。
・6107
物事が失敗しずらくなる。
・8050
金運アップ(お金に関して困りずらくなる)。
を全てが埋まるまでひたすらループした、だがステータス画面の表示は約9000不可説不可説転になていた。
どうやら数が莫大だと全て切り上げされるらしい。
さて、見る必要が無いかもしれないが「能力」「概能」「称号」「特技」を見ておこう。
まず「能力」から。
・真偽の眼
・気配察知・完全
・瞬間完全記憶
意外にも三つ有った、三つ目は文字道理だから分かるが「真偽の眼」と「気配察知・完全」は何か分からず理の紙で調べた。
《検索結果》
「真偽の眼」
「鑑定眼」の一部改善版で、概能以外のどんな隠蔽や偽装をしても見破り鑑定をする、ただ欠点として「鑑定眼」より詳細には分らない(分かるのは名前、種族、能力、状態、概能だけ)。
「気配察知・完全」
「気配察知」の最上位版。物や動きだけではなく自分が知っているのであれば、ありとあらゆる物や事を感じ取れる、相手の「能力」「概能」「特技」等の発動も感知する事ができる。
「瞬間完全記憶」
見たり聞いたりした事を全て瞬時に覚え、一部を除き二度と忘れない。オンオフ可。
なお「気配察知・完全」は元から貴方が所有をしており、残り二つはカノンによって与えられた。
《以上》
どうやらカノンは加護の他にも俺にくれたようだ、これは色々とありがたい。
だが能力と聞くと生前、俺の家に居候をしていたダメ姉妹の妹を思い出す。
確か「安眠の為に」とか言って、オーストリアの半分ぐらいはある無人島を、一瞬で更地にして惰眠を貪る為だけに別荘を建てていたな。
そう言えばこの世界に六人全員がここに来て居るのだったか・・・・・・ハア。
さて気を取り直して、次は俺が一番に気になっていた「概能」だ、でもこれは俺もわからないから理の紙で調べよう。
《検索結果》
「概能」
正式名称:固有概念能力 通称:概能。
「能力」とは名前に付いているがまったく異なる物で謎が多く、ファルドや次元を含めたある特定の世界に、転生・転移・生まれた者に「運勢」に比例した一定の確率でしか与えられない。
現にあらゆる世界の最高神や主神でさえ「概要は掴めたが、これを創るのは不可能だ」と言われファルドでは「能力は完全で万能、概能は不完全で最強」として認知されている。
特徴は以下に通りになります。
・自分または自分が触れている物に対しての効果だけしかない。
・発動は1/~の確率で発動。(確率は概能によって異なる)
・発動の確率は「その概能の確率数」-「運勢」によって変わる。(確率は1/2以下には成らない)
・発動は自分が発動条件を満たした時。(発動条件は概能によって異なる)
・相手の発動した概能は他の概能・極一部を除き、干渉または無効は不可能。
・発動した効果の有無は自分で決められる。
《以上》
何この出鱈目な力は、いや確かに確率がハズレたら意味は無いが、その効力が他の概能以外では無効にできないとゆうアドバンテージはデカい。
それに生前には無かったに等しい運が、今はとんでもない事に成っている。
もし、今の俺が強力な概能を手に入れたら。
緊張しながら、3D○を持ち直し「概能」を確認した画面には。
・気まぐれな神
・魔天の理
うん、もう名前の時点でもうヤバイから、詳しい事は道中で調べよう。
次は「称号」
・強運の女神の寵愛
・女殺し
・神技の域
・運命に反逆した者
・約束されし者
・・・・・・これも詳しくは後にしよう特に二番目のは、うん、そうしよう。
それにしてもカノンは「強運の女神」だったんだな、俺は「幸運の女神」だと思っていた。
さて、最後は「特技」
・合気道(極)
・剣術(極)
予想道理の表示がされていた、これらが無かったら生前ならまず即死だからな。
この横の(極)は多分だが熟練度的なのだろうか、念のため調べてみるか。
再び中指に挟んでいる理の紙を左手に持ち直した時、手に持っていた理の紙が光りだし丸い球体になり手元から少し離れた所で停滞していた。
しばらくすると光の球体が、折り畳んだ3○Sと同じ大きさ位の人型に変っていった。
長い銀髪に銀色の瞳。背中に透き通ってほんのりと虹色に光るアゲハチョウに似た形をした羽、白いワンピースを着た幼さが残る美少女が宙に浮いていた。
「はじめまして、と言うには少し変な感じですが。私の名はリナリア、貴方の色々な世話する為に創られた精霊です。末永くよろしくお願いします」