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俺は幸運で伝説を始める  作者: おみやさん
2/12

ステータス弄り!の前に色々な説明を始める

どうも、大変お待たせしました。(主に時間とタイピング遅さのせいなのですが)

最初の話を見てブックマークを付けてくれた人、ありがとうございます!

頑張って書いて行きますので、これからあもよろしくお願いします!

感想等も甘口辛口でもいいのでよろしくお願いします!

 仰向けに寝ている裕次の頭上から、真っ直ぐに落ちてきた何かの角がそのまま額に・・・・・・


 ゴス!!


「イ! ~!?」


 直撃した。


 痛みでしばらく転げ回った後、その場に座り近くに有る落ちてきた物を手に取って見る。

 それはいつも見慣れた銀色の長方形型折り畳み式ゲーム機に、白い封筒ふうとうんであった。

 この封筒がカノンの言っていた手紙だろう、ゲーム機は何か関係あるかはわからないが。


「3○Sをぶつけいて起こすより、もう少し真面まともな起こし方はないのか」


 まあ、パラシュートなしでスカイダイビングや起きた場所がモンスターの巣窟だったよりはいいが、これはこれで酷いと思うのは俺だけか?


「それにしても、今度は何処なんだ」


 俺は周りを一通り見た。

 地面には草が生え、自分より遥かに高い木々が目の前にある湖をぐるりと囲う様に生い茂っている。

 水面に映っている空には三日月の様な物が浮かび、木々の少し奥は真っ暗で何も見えない。

 これだけなら、転生して夜の何処か湖がある林か森に居ると思う。

 だが三日月の月明りにしてはあまりにも明るい、暗い所の落差があまりにもありすぎて湖の周りだけ昼間の様だ。

 そしてなりより。


「静かすぎる」


 まるで最初から、ここには生物が居なかったかの様に全く気配がない。


「とりあえず、3D○に挟んであった封筒の中身を見よう」


 この状態はカノンが何かやったのだろう、ならばこの封筒に入っている手紙に書いてるだろ。

 そう当たりをつけ封筒に視線を移し手に取り開けた、中には二つ折りにされた二枚の紙が入っていて。

 一枚目に「裕次へ」と書かれた紙、二枚目は何も書かれていない真っ白な紙が入っていた。

 二枚目は保留にし封筒に戻し、一枚目の紙を読もうと紙を広げると突然光り出し、頭に響く様にカノンの声が聞こえて来た。


『この手紙を読んでいるとゆう事は、ひとまずは成功したよね? あと、この手紙は録音機の様な物なので、そちらからの質問に返答は出来ません』


 前者にたいして色々と言いたいが、録音機の様な物と聞き説明を少し待った。


『一度しか説明しないので、よく聞いてください。その世界の名前はファルド、剣や魔法等の世界で文化レベルとしては、ほぼ中世で一部近未来的な感じです。今居るところは「セイレーンの湖」と呼ばれる場所です』


 一部近未来的がちょと楽しみだな、それにしても「セイレーンの湖」か・・・・・・やな予感がするのは気のせいか?


『まずは裕次、貴方の身体能力は今、そこの冒険者ギルド基準で評すと「千万せんまんクラスのC+ランク」位まで上げておきました。種族は天人に、歳は十七歳まで若が返っているので生前より五cm位? 背が低くなています』


 身体能力や身長については兎も角、天人? 俺は人間じゃなくなったのか?

 裕次は自分の姿が気になり、湖の水面に映した。

 入院する前に着ていた白Tシャツにジーンズ。男とも女とも取れる中性的で軽くコンプレックスだた顔。体も入院する前の状態。短くそろえた髪も。

 入院する前と言う事を除けば、何一つ変わっていない。

 髪と瞳の色がほぼ黒に近い藍色に変ってるから全くとは言えないが、余程ガン見しなと分からないため変わったとも言えないか。


『次に、一緒に送った3○Sに電源を入れてください、あ、手紙はそのまま持ていて下さい。電源がついたのが確認されたら、続きの説明を聞けますので』


 そう言われ左手に持っていた3D○に電源を入れ、上と下に画面が映し出され。

 上の画面は。


 5500P

「力」 C+「-10P」

「耐力」 C+「-10P」

「俊敏」 C+「-10P」

「知力」 C+「-10P」

「器用さ」 C+「-10P」

「精神」 C+「-10P」

「運勢」約800不可説不可説転「+」「-」


 下の画面は。


「能力」

「概能」

「称号」

「特技」


 と映し出していた。

 上は世界観がバラバラ運勢だけランク制じゃなくて数字? しかも「不可説不可説転」って。

 多分、カノンから貰った加護(たぶん「称号」になっている)のお陰だろうじゃ無いと色々と可笑しい、特に俺の生前が。

 下はまあ、概能以外は分かる。

 と思った俺に再び頭に響く様にカノンの声が聞こえた。


『見れば大体分かると思いますので要所だけを説明します。上の画面に出ている「運勢」以外は、貴方の成長ステータスです。RPGゲームでモンスターを倒すとレベルアップみたいに、その世界ではそれと同じ様な事が起きます。と言ってもゲームとは違て、経験値貯めてレベルアップではなく、生物を倒すか殺したりする度にレベルアップをしレベルに限界がなく、レベルアップして特技を覚える事はないですが。その時に、何がどれだけ伸びるかを決めるのが上の画面です』


 RPGと言うより、オンライン方が近いな。


『上手くすれば最大の「EX+オーバー」に二つ出来るからよく考えてね。あ、「EX+オーバー」にする時は「-50P」だから気おつけてね』


 要するに俺がレベルアップする時にどんな風に強くなるか決められる、と言う事だな。


『次に「運勢」ですが、「P」に関係なく自由に変られ、そのまま貴方のステータス反映されます』

「ヨシャヤヤヤヤヤヤヤヤヤ!!!」


 それを聞いた瞬間、俺は思わず腹の底から雄叫びを上げてしまった。

 これで一年に何回も生死の境を彷徨う事からおさらばだ。

 ありがとう神様、いやカノン様。


『説明は以上です、もし分からない事や詳しく知りたい事が有れば、同封した白い紙「の紙」に念じてください。その紙は貴方への私からの餞別です、色々な事を教えてくれますのでいっぱい利用してくだい、そうしたら面白い事が起こりますので』


 何故だろう、その「面白い事」と言うのを聞くと不幸で磨かれた俺の勘が、恐怖に似た何かを感じ取っているのだが。


『最後にアドバイス的な物を、理の紙に「運勢の数字と数の関係性」と念じてください、きっと貴方の役に立ちます。あとは色々な事をよく考えてください、ファルドの基本的な常識は貴方の居た所と変わりありません。それに今居る湖の周りに私の結界の中で千年経ても外は一秒しか経ちませんので、出る時は3○Sを湖に投げ入れてくださいね』


 あ、やっぱり湖の周りが明るのや生物の居なっかのは結界が原因なのだろう。

 それにしても、「運勢の数字と数の関係性」か・・・・・・よし、真っ先に調べよう。


『他にも別の神が特典を渡し転生させた転生者、異世界から来た転移者等がその世界に居ますが。裕次、貴方には数多あまたの幸せと幸福が在らん事を、私は心からお祈りします』


 カノン様ありがとうございます、この御恩は一生忘れません。

 もし、この世界にカノン教が在れば速攻で入信します!


『PS』

「ん?」

『「セイレーンの湖」で心当たりがあれば、それは正解。その世界は貴方の家に居候をしていた、異世界から来た二人の姫様が居た世界で。しかも二人の姫様も含め他の居候していた彼女達全員が、その世界に居るよ。貴方の死から五年後の彼女達がね』


 ・・・・・・は?


『今の貴方の体を作る材料にするために前の体を盗んだので、その時皆パニックになっていたので何とか誤魔化しといてください。あ、隠れ様としても二人の姫様には正確な位置は分かんないけど、どの周辺に居るかは結界が解けると同時にリアルタイムでバレていますので』


 それを最後に手紙は光を失い、砂の様に崩れ去った。

 俺の不幸は最後の最後に、最大級の置き土産(死亡フラグ)を置いていきやがた。

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