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俺は幸運で伝説を始める  作者: おみやさん
12/12

お宝の回収を始める その1

どうも、お待たせしました。

前の話の誤字や説明ミスを直していましたら、ますます遅れました。

まあ、どちらにしろ結局は遅いですが。

さて、次回なのですがしばらく書きません。

気分転換に別の作品を書こうと思います。

ちなみにタイトルは「勇者が駆け落ちすれば、世界最大の危機を呼ぶ?」です。

投稿日は未定ですが、投稿されたらそちらも読んでもらえば幸いです。

 俺がそう言うとリミアとリナリアが、何故か此方をじっと見て固まっていた。

 ・・・・ん? 何故までリナリアは固まっているんだ。


「どうしたんだ、二人とも固まって」

「「ぉうぇrんヴぇなねおあんfんみおんろいあおっbgkjjラスです」」


 何を焦って言っているか分からないが、何か変な事を言ったか?

 リミアは座り直し、リナリアは深呼吸をして俺の方を見る。


「落ち着いたか二人とも、まず、リミア」

「裕次の知り合いは皆女なのか。もしかして付き合っていたか?」

「そうだ全員女性だ。あと残念だが誰とも付き合ってはいない、家族の様な元居候達だ。それがどうかしたか」

「そうじゃないぞ、ただ驚いただけじゃ」


 その割にはリミアの顔色が少し暗くなった様なきがするが。

 ・・・・まあ、他人が人の事情を考えだけで分かる訳がないか。


「そうか、で、リナリアはどうした」

「桜奈の改造を受け強化された、生前の裕次さんも十分最強クラスです」

「俺は桜奈の改造は受けたが、耐久と初動速度を強化されただけだ」

「え! そう何ですかてっきり裕次さんは、桜奈さんの改造で全ての能力を上げたのとばかり」

「それとだ、俺は元居候達に比べれば最強ではない、今を含めてもだ」


 確かに天神になったせいか、今は生前よりも身体能力は格段に上がった。

 だが元居候達みたいに――

 怪しい組織や裏組織(一部を除き)を完全に潰したり。

 家に侵入して来た「軍隊殺し」の異名を持つ、裏国家権力の特殊小隊(五十人位)を二分で倒したり。

 ある法律が気に入らないと言って、一日で世界征服したり(法律改正後は世界の権力はすぐに返しましたらしい)。

 某旧支配者達や七二柱の悪魔等の神話生物(実在していた事に初めは驚いたが)を瞬殺したり。

 邪魔と言うだけで、星や惑星を消し飛ばしたり(後でちゃんと雪城が元に戻した)。

 少し喧嘩をしただけで、平行世界にも影響(主に災害)を与えてしまったり。

 ――等々の事は生前では出来はしないのだからだ。

 最もこれら全ての事は元居候達にとって、本気ではあっても全力ではないらしい。

 まあ今なら、怪しい組織や裏組織と国家の裏の特殊部隊なら、なんとか出来ると思うが。

 残りの四つは・・・・無理だな、特に星や惑星を消し飛ばす事が。

 まあ、神話生物なら生前の俺(改造済み)なら一部大物相手にもよるが、逃げるか躱すか受け流すのが精一杯と言ったところか。

 今なら一部大物に少しは傷を与える位の攻撃なら可能だろう。


「比較対象が悪いです。それに裕次さんは十分強いです」

「だとしても最強は俺ではなく、元居候達が俺より遥かに強いのは変わりない。ところでリミア」

「なんじゃ?」

「何故この刀が化け物染みているだ」

「もう一度「真偽の眼・真」で種類の詳細を見る方が早いじゃろう」

「それもそうだな」


 そう言われ「真偽の眼・真」でまず種類から見よう、あと他に能力や装備時特技も詳細を見ておこう。


「万能刀」

 せい刀・魔刀・れい刀・気刀・神刀の全てに当てはまり、様々な特徴を持ち魔、霊、気、神気の力を扱える者がこの刀を完全に扱える。


「リミア、種類を見たが、いまいち理解できないのだが」

「あーそう言えば裕次は異生者じゃったな、この刀凄いのは聖、魔、霊、気、神刀の全ての特徴があるところじゃ」

「と言うと」

「力を持った武器は作る関係上必ず最低位で一つ、最上位の武器で三つの特徴しか持たない筈じゃ、じゃがその刀は五つの特徴を持っている、つまりその刀は両手で数えられるしかない、最上武器よりもさらに貴重で世界に一つしかない武器じゃ、そして特徴によって付く能力が違うのじゃ」

「この刀が凄いのは分かったが、何処が化け物染みているんだ」

「一つは装備時特技によるh」

「ちょっと待ってくれ、その装備時特技とは何なのか分からない、信用していない訳ではないが「Q&A」で調べさせてもらう」

「分かったのじゃ」


 Q:装備時特技とは何か。


 A:主に力を持った武器が持つ一つの性質、能力と違い持つ事で発動できる。


 Q:武器の能力と装備時特技の違いは何か。


 A:研鑽や練習を積めばいずれ出来る事が出来、発動の有無が出来るのが装備時特技、研鑽や練習をしても出来ない、発動の有無が出来ないのが能力。


 Q:装備時特技と特技の違いは何か。


 A:研鑽と練習だけを積めば出来るのが特技、持てば研鑽や練習を積む必要なく特技を発動ができ、武器固有の特技も発動出来るようにするのが装備時特技。


「大体分かった、リミア続きを頼む」

「分かったのじゃ、一つ目は装備時特技による複数強化が出来る事、二つ目は能力の数じゃ」

「そう言えば、その二つの詳細を見るのを忘れていたな」

「なら分からぬ事が有れば、また我に質問すればよいのじゃ」

「あ! 狡いです、裕次さん私にも聞いてください、お答え出来るやもしれません」

「ありがとう二人とも、その時は聞こう」


 俺は睨み合っている二人の頭をポンポンと撫でると、二人は睨み合うのを止めそっぽ向く。

 ではこの間に装備時特技と能力を見ておこう、まずは装備時特技から。


「魔力強化」(消失不可)

 魔力を纏い自分のステータスと武器等を強化する。

【運以外全ステータスと武器等強化(中)】【状態異常耐性(中)】

「霊力強化」(消失不可)

 霊力を纏い自分のステータスと武器等を強化する。

【運以外全ステータスと武器等強化(中)】【精神耐性(大)】

「気力強化」(消失不可)

 気力を纏い自分のステータスと武器等を強化する。

【運以外全ステータスと武器等強化(大)】【毒、麻痺耐性(中)】

「神気強化」(消失不可)

 神気を纏い自分のステータスと武器等を強化する。

【全ステータスと武器等強化(特)】【状態異常耐性(特)】

「破魔の刃」(消失不可)

 魔、霊、気、神気が混じり合い、刃を創り出す。

【切れ味付与】【切れ味強化(極)】【魔、霊、気、神気を使った術や法に絶対耐性】


 次に能力は。


「能力吸収」(あと五回)(強奪不可、吸収不可、変化不可)

 対象に直接触れた時に発動、対象の能力や概能を全て吸収し刀の能力や概能にする。

 消耗し回数が零になるとこの能力は消滅する。

 この能力の効果は変化する事はない。

「不破」(道具限定、消失不可)

 道具が折れず曲がらず砕けず壊れたら再生し、永久的に壊れなくなる様にする。

「道具成長強化」(道具限定、消失不可)

 一定の条件を満たす事で道具のステータスを上げ、上がる度に新品同然になる(条件:ある一定の回数だけ使用する)。

「浄めの波動」(消滅不可)

 触れた対象が付与効果を受けている時、それらを全て無効にし効果を消滅する。

 この能力の所持すると永続的に「浄化」が付与される。

「所有者限定」(道具限定、消失不可)

 対象を所有者と決め限定し対象以外が許可もなく使用できず、許可なく離すと一定の場所に転移し所有書の元に戻り、許可なくステータスを看破できない、手元に来るように念じれば手元に来る(限定対象:久遠裕次)。


 失念していたが、桜奈が送って来た時点で普通の物ではない事を。

 だが今更なのだが、この能力や特技の名前の横に書いて在るのは何か。

 それと「能力吸収」の事についても二人に聞こう。


「リナリア、リミア、二つ聞きたいが」

「何でしょうか」

「何じゃ」

「前にリミアを「真偽の眼」で見た時にも在ったが、名前の横に在るのは何だ」

「それは能力や特技の熟練度が一定を超えるか、またはある条件を充たすと付きます」

「詳しく頼む、リナリア」

「私はこれを「サブ能力」と言ってこの「サブ能力」は主に三つありまして――」


 リナリアの話を俺なりにまとめるとこうだ。


「サブ能力」

 最初から付いている時もあるが、基本的に能力や特技の一定の熟練度、または条件を揃える事だけでしか付かない。

 この効果は概能によって無効にされる事は無い。

「○○限定」

 限定した条件を満たせなければ使うことが出来なくなる。

 最初の持ち主によって限定される条件は変わり、取られても最初の持ち主の限定から変わらない。

「消滅不可」

 能力が消滅や無くなったりしなくなる。

 同じ「サブ能力」を持った能力を変化させる系能力は効果あり。

「消失不可」

「消滅不可」の上位互換。

 能力が消滅や無くなったりしなくなるだけではなく、同じ「サブ能力」を持った能力を変化させる系能力も効果なし。


 他に中にはこの三つに当てはまらないサブ能力。

 ちなみにリナリアの精霊神帝魔法、全てに「消失不可」が付いている。

 なんでも肉体が作られていない間、何年も練習をしていたら付いたとの事だ。

 俺も後で特技と能力も確認しよう。

 あとは極一部だが「消失不可」と同じ効果を持つ能力のテキストに、「能力消失を無効にする」と書かれているらしい。

 そう言えば有ったなリナリアが持つ能力のテキストに、「能力消失を無効にする」が書かれている能力が。

 ん? よくよく考えるとリナリアの強さは、元居候達の足下並みに強くはないか。

 ・・・・この際だ精霊魔法の事で疑問に思ってる事を聞こう、質問したい事とは別で。


「リナリア、質問したい事は別だが聞きたい事だが」

「はい、何でしょうか」

「精霊魔法は何故「能力」なんだ、俺の考えでは魔法は「特技」に思えるが」

「確かに他の魔法は鍛えても「特技」んのままですが、精霊魔法は鍛えて極めると「能力」に成ります」

「なるほど参考になった、ありがとう」


 俺はリナリアに礼を言い、頭を撫でる。

 リナリアは頬を少し赤くし、気持ち良さそうに撫でられ。

 リミアはそれをソワソワしながら、チラチラ恨めしそうに見ていた。


「では話を戻す、この「能力吸収」の横にある「あと五回」はあるが、これも「サブ能力」の一つか?」

「それh」

「それは「限数げんすう能力」じゃ」


 説明し様としたリナリアをリミアが遮って説明した。

 リナリアは少し不満そうな顔をしたが、リミアの方を少し見つめ合った後口を閉じる。


「それでその「限数能力」とは何だ」

「正式な呼び方は「限定回数能力」と言うてな、横に書いてある回数が零の成ると消えて無くなるのじゃが、その代り概能の次に効果が強く、防ぐには概能か同じ限数能力ではないと出来ないんじゃ」

「なるほど、となると「道具成長強化」との組み合わせは凶悪だな」


 リミアは考える様に顎に手を当て、少しすると首を傾げる。


「何じゃその「武器成長強化」とは、「武器成長」であれば知ってのじゃが」

「知らないのか「武器成長強化」」

「知らぬのう、リナリアどうじゃ」

「「真偽の眼・完全」で名前だけしか見ていませんので、内容は知りません」


 リミアの質問に首を横に振りながらリナリアは答える


「そうかでは俺が説明しよう」


 リナリアとリミアに「武器成長強化」の説明をすると、二人は「能力吸収」と「武器成長強化」の凶悪な組み合わせである事を理解した。

「武器成長強化」の効果でステータスが上がると新品同然になる。

 それはつまり「能力吸収」の数を消耗して無くなろうとも、「武器成長強化」の効果で元通りなるをループが可能だ。

 他の能力や特技を含め確かにこれは桜奈の言う通り魔改造だ。

 それにしてもテントの中で随分と長話をしてしまった、そろそろテントから出よう。


「さて話はここまでにして、外に出てテントを片付けよう」

「それもそうじゃな」

「では私は、お二人が片付けている内に軽い朝食を作ります」


 俺達はテントから出で、俺とリミアでテントを片付けをし。

 リナリアは少し離れた所で、テーブルとイスを手早く組み立てた後調理に入る。

 しばらくしてテントの部品を抱えた、俺とリミアがリナリアの方に近ずく。

 近づく度に何かを焼いている良い匂いがし、何を焼いているのかを見に行くとベーコンエッグを作っていた。


「リナリア、テント部品はテーブルの横に置いておくぞ」

「分かりました、もう少しで出来ますからイスに座って待っててくだい」


 出来上がったベーコンエッグをパンで挟み皿にのせ、ベーコンエッグサンドをが完成した。

 俺は三人分のベーコンエッグサンドをリミアが座っているテーブルに運び、リナリアが座りそれを確認しそれぞれの所にベーコンエッグサンドを置き座る。


「「「いただきます」」」


 ――数十分後。


「「「ごちそうさま」」」

「ところで今更じゃが裕次」

「どうしたリミア」

「この「いただきます」「ごちそうさま」とは何じゃ?」

「知らないでやっていたのか、まあ簡単に言うと食に感謝の意を示す意味での行為だ」

「ああ、そう言う事じゃたか」

「この世界には無いのか」

「いや、宗教上で似た事をやっているのじゃ」


 さてそろそろテーブルとイスを片付けて、扉の向こうに行こう。

 そうな事を考えていると袖を引っ張られその方に身体を向けると、隣りに座ってリミアが此方の方を向いていた。

 左手は服の袖を掴んだままソワソワしながら、顔を赤くしうつむき加減に俺の方を見ている。


「ところで裕次」

「どうした」

「あのじゃな・・・・その・・我も能力説明したんじゃし、あ、頭をその・・・・」

「撫でて欲しいのか」


 そう聞くとリミアはコクリと頷く。

 俺は空いている左手でリミアを撫でる。

 リミアは目を細め、気持ちよさそうに身体を少し震わす。

 撫でてみて分かるが、リナリアとはまた違う撫で心地が違い、これはこれでいい。

 しばらく撫でていると、リミアが掴んでいた左袖の手を離した。


「どうだった」

「悪くはなったのじゃ」


 そう言いながらリミアは、頬を赤く染めそっぽを向く。


「お二人ともそろそろいいですか」

「悪かったなリナリア、俺も片付けを手伝おう」

「では我も手伝うのじゃ」


 ちょっと不機嫌になったリナリアの少しご機嫌を取るため、皿やテーブルとイスを片付けるのを手伝い。

 そして片付けも終わり、少し開いた黒い巨大な扉の前に俺達は立っていた。


「では、準備はいいか、いくら安全と分かっていても一応は警戒しておけ、リミア左を頼む、俺は右を開ける」

「分かったのじゃ」

「はい、何時でも大丈夫です」


 二人に確認をし扉に触れる。

 触る限り扉の材質は、金具で補強されているところ以外全て木で出来ている様だ。


「せーので開けるぞ・・・・せーの」


 前の方に両手で俺とリミアが押し、ズズズと音を立てながら左右に開く。

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