始まりを始める
始めましてグルグルです
一日四時間だけパソコンを借りて書いている上、タイピングが遅いため。
更新が遅いですが、どうか長く暖かい目で見ていただければ幸いです。
人が生きていく事において、最も必要な要素は何か?
金、地位、権力。
この三つを答えた人にも寄るが、遠からず自滅か破滅をするタイプだ。
では、ファンタジーな力、人脈はどうか?
この二つはある意味で、模範解答と言える答えだ。
だが、俺からすればこれだけでは不十分な上、最も必要なのが欠けている。
それは――――運。
勿論、不運でなく幸運。
結局の所何事も上手く運び運ばなければ何も意味はない、それは誰にでも分かる事なのだ。
俺も不運に関しては一部を除いて、身に染みて良く分かっていると自負をしている。
だからこそ今、この状況が解らなかった。
「ここは敢ここは何処? 俺は誰だ? と言っておこう」
こうゆう時の鉄板ネタでふざけ、思考を落ち着かせ周りを見渡す。
地平線も何もないただ真っ白な空間が続いている、なのに何故か部屋の中に居る様な感覚を感じる。
俺はもう一度記憶をたどり、何故この不思議な空間に居るのか考えた。
・・・・・・
・・・・
・・
ある日の夏、胸が苦しく痛みがあり病院に行き。
診断の結果は「肺ガンと胃ガンの末期」と言われ、病院に緊急入院し治療を受け余命は半年だったが、治療のお陰か半年を超え一年が過ぎて二十三になり。
暇を潰す為いつも通りノートパソコンでネット小説を漁って、面白そうな小説が見つかりラッキーと思っていた次の瞬間。
全身を言葉では言い表せない激しい痛みが駆け抜け、パソコンの画面いっぱいに口から血を吹き出し、目の前が真っ暗になって・・・・・・。
「ん? 俺はやはり死んだんじゃn」
「ええ、死にました。正確にはその数時間後にです」
いきなり後ろから聞こえた声の方に振り返る。
見た目は、俺と変らない歳と身長(俺の生前は身長は一七三くらい)。腰まである長く綺麗な黒髪。黄色に近い金の瞳。無表情だが大和撫子と言っていい美女だ。・・・・・・だぼだぼの裸ワイシャツで威厳はこぱ微塵だが。
「あれ? 普通は赤面したり襲わない? それとも私は好みじゃなかったので?」
「確信犯か、悪いが居候に裸族が一人居るから耐性がついてな。あと好みではある」
女性は無表情のまま雰囲気に残念と出ている反面、目は喜んでいる様に見えた。
無表情なわりには感情が豊かだな。
そして女性は右の袖から手を出し親指と中指の腹を合せ、パチンと音を鳴らしたのと同時にワイシャツから、藍色の帯を巻いた柄のない桜色の着物に変っていた。
「はじめまして、私はカノンといいます」
「ああ、俺は久遠裕次だ。じゃなくて、まさk」
「ええ、ご察しの通り、私は女神で裕次を転生させます。先に言いますけど別に手違いとか、殺しちゃたとかじゃないので、あしからず」
「いや、だかちょt」
「詳しい事は「向こう」の方に着いてるから手紙を読んでください。あと私のご加護を与えますので」
「だかr」
「それと、これは重要なのでよく聞いてくださいね」
カノンの一方的なマシンガントークにやられ早々に諦め別の事を考えた。
もしこのカノン(女神?)が某ネット小説通りならば、不運を能力で相殺でき「俺TUEEE」をして自由に生きられると思えれば悪くは。
「私では裕次の望む、特典を与える事はできませんので」
「は?」
特典がない? どうゆう事かカノンに聞こうとしたが、一瞬落ちていく感覚を感じたのと同時に意識を手放した。
カノンは裕次が落ちて行った真っ白な地面に開いた穴に近ずき、少し悲しそうな目で見つめている。
「バイバイ裕次。もしも、次に私が裕次に会えるのなら、その時はいっぱいお話をしてね。あ、でも、それより先にお説教されちゃうかな?」
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