3
やっぱアレか、怒られる前に言い訳しとくべきか?
「あの・・・」
「℃¢#@★!」
「£%*§◆∞$!」
??
なんだこれ?
俺が声をかけたらオッサンたち、ビョンってバネみたいに飛び起きて、口々に何か喚きやがりました。
なんつーか、早口なのか方言なのか全く聞き取れないんですけど。
「あの・・・
すみません、わざとじゃ無いんです。
つか、これやっぱ、撮影とかですか?」
「∬∝Å♭ゑ♂%#!」
「≠&※⊃∠†ヰ!」
なにこのナゾ言語
「日本語でおけ?」
「・・・」
「・・・・・」
オッサンたち、顔を見合わせて黙り込んじゃいました。
そいで又々、
「仝ゞ〆々‐≠♀◇∈ー!」
「ヾ々∥£⊆∂∝!」
「やめれー!」
なんだよ!このオッサンたち!
会話にならないんですけど。
つか、ホンとここどこだよ。
こうなったら、監督さんでもスタッフさんでもいいから早く来てくれないかなぁ。
くっそー!!興奮したら、また気持ち悪くなってきたぜ。
うっと口を押さえてうずくまったら、地面がグルグル回りだした。
いや、これ俺の目が回ってるんだな。
ああ、そうか。
気絶する時って、こんな感じになるんか・・・
俺は、何だか他人事のように意識が遠退くのを感じていた。