やらかしました〜今度こそコロニー内を走るタチアナ〜
——五回目の出演ありがとうございます
タ「いえいえ、こちらこそ」
——コロニーの河を走る回となりました。が、その前に。ウーレンベック主任の仰ってた事は本当なんでしょうか?
タ「作中でも呟いてましたが、この辺の知識は乏しくて……」
——見えないやらかしがあっても分らない、と
タ「はい、全くもって分りません。有るのか、無いのかすら分りません」
——では、ノイズに似せた信号というのも
タ「作者の法螺なのか、有り得る事かも判断できません。でも、普通に考えたら無し寄りの無しでしょうね」
——では河の話題に戻すことにしましょう。河は熱いというのは本当なんでしょうか
タ「微妙な処だと思います」
——何故でしょうか
タ「確かに足下から直射日光を浴びる形にはなります。地球と比較してみましょう。
地球の赤道上の大気上層に届く光とコロニーの反射鏡で反射される前の光は、単位面積当りでは、同じ熱量を持っていると考えて良いと思います。ですが、コロニーの反射鏡は傾いています。太陽光の入射方向に対して斜めになっている訳です。
地球で考えると赤道で受けるのでは無くもっと緯度の高い、日本とか更に北の地方で受けるのと同じになる筈です。」
——反射鏡の展開角度によって緯度が変わる訳ですね
タ「緯度が変るというより、反射鏡が反射する太陽光の単位面積当りの熱量が、地球の高緯度の大気上層で受ける単位面積当りの熱量と同じといった方が良いかもしれません。
要は同じ熱量を受け取る面積が赤道より高緯度の方が広くなるので、同じ面積で比べると高緯度の方が熱量が少くなるのです」
——(二枚の紙を'へ'の字に組合せながら)ああ、こちらから見ると('へ'の右の斜辺を垂直に立てる)もう一枚の紙('へ'の左の斜辺)は小さく見えますね。同じ大きさなのに見る角度によって、こちらから見える大きさが違って見える。つまり太陽光を受け取る面積が角度のついた方、高緯度の方が少くなる。という事ですか
タ「その通りです。分りやすい説明ありがとうございます。
なので、コロニーの河の外壁が受け取る熱量は、そもそも地球の高緯度に相当する事になります。そして河は透明な素材からできているといっても、光・熱の全てをコロニー内に届けている訳ではありません。反射されるものもあれば、河の素材自体に吸収されるものもあるでしょう」
——地球でも大気で反射・吸収されますから、地面に届くと少なくなりますよね
タ「なので、コロニー内に届けられる熱量というのがどれ位なのか、残念ながら本文中には示唆するものが何もありません」
——という事はこれも……
タ「インビジブルやらかし、の可能性が無いとは言えません」
——はぁ、(こすいのか、無分別なのか)判断つきませんねぇ
タ「(苦笑)本当に。あ、ただ一か所、別のことで気になるところがありまして」
——何でしょう
タ「河を走っている時、左にズレているとあります。コリオリ力を表現したのだと思います。この場合わたしのどの動きに対してコリオリ力が働いたと思いますか?」
——前に進む動き、ではないのでしょうか?
タ「この場合、コロニーの回転軸へ向かう方向の動きに対して働くんです。なので、わたしから見たら走る時の上下の動きに対して働きます。コリオリ力は大きく高く動けば大きく、小さく低く動けば小さく働きます。でも、走っている時そんなに大きく上下すると思いますか?」
——思えませんね
タ「なので、身体強化で特殊な視力を持つわたしでなければ、気づかなかったかも知れません」
——条件つきやらかし、という訳ですね
タ「微妙なお話で申し訳ありません」
——いえ、貴重なお話ありがとうございます。また次回も宜しくお願いいたします。
タ「いえ、こちらこそ楽しみにしております」
やらかしました。ごめんなさい……orz




