表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/48

提案

※少し短めなので、あともう1話同時UPしてます(/・ω・)/※


さて、王都で一仕事終えてきた俺は、ラーヒズヤ・ハリカ夫妻と共に、再びシュヴァルツ魔法侯爵領領主邸へと戻ってきた。


「お帰りなさいませ、ルドラさま、ラーヒズヤさま、ハリカさま」


「あぁ、今帰った。ニシャは?」


「ただいま、アンシュとともにルードハーネ公爵邸に遊びに行かれています」


「・・・そうか」

まぁ、俺が一時的に王都に行っている間、ニシャのことはディクーシャに任せていたのだが・・・


「本日はディクーシャさま方と街にも出ると仰っていたので、今から押しかけるのはどうかと思います」


「お前はどうしてそうも俺の考えていることがわかる」


「いや、お前わかりやすすぎるから」

「だよね~」

うぅ・・・ラーヒズヤ夫妻めっ!


「まぁ、いいじゃないか。せっかくなんだし、今夜の晩飯でもご馳走してやったらどうだ?」


「まぁ・・・そうだな」

ラーヒズヤの言うこともわからんでもない。


早速俺は厨房に入った。


―――


「今日はどこへいってきたんだ?」

帰邸して食卓についたニシャとアンシュ。今日の晩飯・・・地元の海鮮をふんだんに使った海鮮お好み焼きを囲んで、早速ニシャに問えば・・・


「い・・・市場に、連れて行ってもらいました!」


「あぁ・・・ルードハーネ公爵領の市場は国内有数の賑わいだからな」


「はい!そこで・・・ディクーシャちゃんとお揃いの髪飾りを買ってもらって・・・」

一応、アンシュに自由にしていい金は渡しているので、それで購入したのだろう。そしてその髪飾りに、ニシャは大事そうに触れる。貝殻をモチーフにしたものだな・・・。それにしても、ディクーシャとお揃いか・・・。


「似合っている」

そう、答えればニシャがぱあぁぁっと顔を輝かせる。


「明日は俺と街を回ろうか」


「はい・・・っ!」


「二人っきりでな」


「ふ・・・ふたり・・・」


「デートだ。デート」


「デート!!」

ニシャが頬を紅潮させている。そこまで喜んでもらえると、明日が楽しみだな。


「でも、ルドラさま。俺とアンシュも同行しますよ。まぁ、少し離れたところから・・・ですが。大魔王を放っておいたら何をするかわかりませんからね」

と、アールシュ。

いや、どう言う意味だっ!!


「だ・・・だいまおう?ルドラさまのことですか?」


「あぁ。俺の二つ名だ」


「ルドラくんって二つ名、いっぱいあるよね。わふたんとか隻狼とか」

と、そこでハリカ。


「わふたん・・・?」


「あぁ・・・」

そこは二つ名として譲れない。大魔王の部分にもしっかりと付けてもらわねば。


「わふたん、かわいいから好きです!」

あぁ、今日もニシャが尊い。


「明日が・・・楽しみです!」


「あぁ、俺もだよ」


「若いわね。私たちもどう?」

「まぁ・・・休暇だしな・・・」

ハリカとラーヒズヤ夫婦も出かけるらしい。


俺はニシャとデート・・・!ふふふ、楽しみだな。


「初デートだからって、調子に乗っちゃだめよ?」

ぐさっ

しかしながら、相変わらずシロナの忠告が突き刺さる。


「う・・・わかってる」


「き、気を付けます!」

と、ニシャ。


「あら、ニシャちゃんはいいの。思いっきり楽しんでらっしゃい」


「・・・っ?」

ニシャはきょとんとしながら首を傾げる。何だか無性にかわいかったのでなでなでしておいた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ