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迷子の少女

作者: 霧氷U

旅の道中で出会ったルルちゃん──旅行先で迷子になり家に帰れなくなったらしい彼女はその帰る家を探してなんやかんや一緒に旅をする仲になった。そんなある日、ルルは「もしかしたら今日、お別れかもしれない」と言った。急に手を取り当所のキャンプ予定地だった森を抜けて海に向かおうと言われ付いていく中、星を詠むのが得意な彼女はこう言った、「今夜の星の並びは特別よ。宇宙(ソラ)が沈み、海が天空(ソラ)を覆う。私の帰るべき所はきっとその上にあるわ」彼女は幼い見た目に反していつも話が抽象的で難しい。つまり?と聞くと、「私も家に帰る時が来ちゃったのよ。門限は大きく破ってるしお母様達もあなたを歓迎はしないだろうけど……私はあなただけは価値のある人間だと思ったわ。だから次合うときは──私が大人のレディになった時には家に招待してあげる」

「また会える?」

「ええ、あなたのその旅の果にて待ってるわ──」

突如視界が暗転し、三半規管を掻き回すような衝撃を食らう。次に目が覚めた時、そこは海に向かう前の当所のキャンプ予定地の森の中だった。付けてもないのにそこにある焚き火で暖を取りながらぼんやりと考える──彼女は何者だったのだろうか、と。

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