他にも異世界召喚者が居たのですか?
「リカちゃん どうよこの魔法?」
「すーばらしいネェ、やはり私の目にーは狂いはなかったようだネェ」
「だろぉ?セルシアに教えてもらった通りやったらこんなの余裕だよ! いや、俺が凄いだけか!」
「調子に乗らないの。呪うわよ?」
「うーん、けど2週間で初期魔法を覚えてしまうとはネェ」
「あとは個人での練習で問題ないようね」
「そうだネ。では私は出るとしようカナ」
「リカちゃん どこにいくんだ?」
「リカルドはこれからしばらく戻らないわ」
「そうだヨ。あとはセルシアとルイカ、それに魔法会の人もいるしネェ。あとはキリトくーんに任せても大丈夫カーナ?」
「はい。キリトさんに任せても大丈夫ではないと思いますが、セルシア様も、私もいます。なので気になさらず頑張ってきてください」
「うーん!頼りにしてるよ。じゃあ行ってくルヨ」
リカルドはそう言い残してリカルドは空を飛んで、南東の方角へ行った。
「さーてーと、俺 何しよう?」
「とりあえずキリトさんは領地内を回ってみるべきでは?領地の発展、及び警護にも色々と知らないといけないですからね」
「じゃあ、私は戻るわね。疲れて仕方ないわ」
「はい。セルシア様、ゆっくりお休みになってください」
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「この街は?」
「リカルド領の首都 レイオスよ。ここは12の魔法学園が存在していて、魔法学園都市とも呼ばれているわ」
「へぇ〜。てか、ここまで栄えてると『本当に栄えてない場所があるのか?』って思えて来るなぁ」
「リカルド領は王都周辺の次に栄えてますからね。けど、リカルド様の領地はこのレイオスの倍はあるので栄えてない場所もありますよ」
俺が見る限り、多分この前の街より数倍発展している。というか元の世界に1番近いと感じる。
「凄ぇ。この前の街ではガラスも、街灯も3階以上ある建物を見なかったけど、この街の建物デカイなぁ」
「当たり前ですよ。技術でいえば王都よりも上の技術なのですから」
俺は今、凄くガッカリもしている。
何故なら『異世界召喚系のものは中世の街並み』のはずなのに『バリバリの現代風』だからである。 なんだこれ?もしかしたら元の世界で俺の住んでた地域より都会だぞ。
「キリトさん、どうしましたか?」
「いや、ここまで栄えてるとは思わなかったからね。正直、凄く驚いてる。もっと俺の倒れてたっていう街くらいの街だろうな って考えてた」
「ほら、見えて来ましたよ。あれが1番大きな魔法学校ですよ」
ルイカの指差してる方向を見るとそこには大きくて華やか建物があった。
「学校って… 派手すぎないか? もう学校というか、城って言っても通用するだろ」
「だから前に言ったのです。『魔力の高い者は重宝される』と。 というか、ここらの周辺国家はみんな魔法大国なので魔法学校へは支援を惜しまないところばかりですよ」
「ところで、俺らはどこへ向かってるんだ?」
「今日はもう夕方ですし、宿に向かってます」
「泊まりがけなのか?」
「リカルド領の広さを甘く見ない方が良いですよ」
「で、最終目的地は何処なんだ?」
「目的地は リカルド領の端の方にある街よ。ボルストの街より小さいけれども同じくらい栄えてるわ」
「ボルストの街?」
「リカルド様がキリトさんを見つけたフォルスト領の街です」
「へ〜。そこにも魔法学校とかあるのか?」
「もちろんありますよ。と言うかそこそこの大きさの街であれば無いところの方が珍しいですよ。あ、着きましたよ」
「どうすればいいんだ?宿なんて初めてだしさ」
「静かに待てないのかしら?」
「あれ!?領主様の付き人さんじゃん!」
「その呼び方やめてもらえるかしら?ミカさん」
「(日本の名前?そうなら美香とか美嘉かな?)」
「冗談よ、ルイカちゃん! ところでその方は?」
「こちらは 後藤 霧斗って言う、居候よ」
「お〜〜い。変な説明するな〜」
「ごとう?きりと? ふ、不思議な名前ね。はいこれ部屋の鍵。2室ね。 3階の奥の部屋だからね」
ミカさんに青色の石を2つ渡された。
「これは・・・?」
「これは部屋の鍵ですよ。知らないのですか?キリトさん」
「全然知らないな」
「この結晶に先ほどの石を当ててください」
「こ、こうか?」
ドアが一瞬、暗く光りドアが開くようになった。
「キリトさん、一度閉めると鍵がかかるので、その時はドアの中にある結晶に石を当ててください」
「おう、分かった。じゃ、おやすみ」
「はい。おやすみなさい」
部屋に入ったあと、パソコンの電源をつけた。
「ん?メッセージが来てるな。誰からだ?」
【メッセージ: 後藤様へ『βテストはいかがでしたか? 続きは完成版発売をお待ちください』】
「レベルの引き継ぎとステータスの追加ってフォルムナイトオンラインの次作のβテストのことだったのか・・・・」
この世界に来る4ヶ月前、βテストに申し込んだ。
確か次作ということもあり、フォルムナイトオンラインのデータを引き継ぎする事が出来る。
っていうのが売りの次作だったことを忘れてた。
「あー。このメッセージが手がかりだと思ってたけど違ったのか〜。萎えるなぁ」
[コンコン]
「はーい、誰ですか?」
「受付にいたミカです。お話があるのですが」
「あ、今開けますね〜」
「こんばんは、霧斗さん。早速ですがお聞きしたいことがあります」
「えーっと、彼女なら居ないよ!」
「そんなことじゃありません!違ったらゴメンなさい。霧斗さんは『異世界から来ましたか?』」
諸事情により投稿ペースが遅くなりますが2日に1回は投稿します。