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スライム地獄

■■ぶっ殺そうとしたスライムが自分の初恋の人だった・・・・

作者: スライム地獄

とりあえず転んだら異世界に飛ばされた。

まあ、スライムとかゴーレムとかがほどよくいる世界だ。

とりあえず村人に話しかけた。情報を集めるのが決まりなんでしょ。


「この辺はスライムがでるから、気をつけなさい」

「え?スライムって最弱キャラの定番でしょ?大丈夫でしょ」

「スライムを甘く見るな!クソガキが!!」

村人は僕の胸ぐらをつかんで叫んだ。

ものすごく怖かった。

「・・スライムのせいで家畜は伝染病になり、餌は食い荒らされ、娘は手込めにされ...」

村人は涙ぐみ、僕をつかんでいる手は震え始めた。


「よし!わかった!」

「え..?」

「僕がスライムをやっつけよう!」

大胆なことを言ってしまった・・大きなことを言ってしまった!

まあ...いっか...

スライムくらいなんとかなるなる!


僕は牛舎で待機することにした。

スライムを待つためだ。

「ふふふ、スライムよ、のこのこ来い。ぶっとばしてやる!」

そうこう考えていると、青々してぷりぷりした一匹のスライムがやってきた。

(きた!青い!)

バッ!

僕は勢いよく飛び出した!

「覚悟ー!!」

もしものときのためにと、動画で勉強した空手チョップを使うときがきた!

よし!狙いはいい!

このままスライムの頭を真っ二つに...


「ねえ!しんいち!しんいちでしょ!」

「え!」

僕の空手チョップはスライムの頭に届く直前でとまった。

なぜ?僕の名前を..?このスライムが???

「しんいち..わたしよ!ようこよ!ようこ!」

「え..ようこ?この声..まさか!!」


ようこだ!

僕の初恋の人・・

そして初めてのキスの相手・・・

5年ぶり・・・


「ようこ・・」

「しんいち・・・」

「なぜこんな姿に..」

「いろいろあったの・・」

「そうか・・なぜ家畜を襲うんだ?」

「生きるためなの・・」

「そうか・・ごめん、僕は君をぶっ殺さなくてはならないんだ」

「なんで!ひどい!わたしようこよ!」

「村人との約束なんだ...ん?」


約束?

あれ?

なんで僕、スライムやっつけなきゃいけないんだ?

報酬の約束したっけ?

見返りなんだっけ?

ってか、あの村人、僕のこと「クソガキ!」とか言ってたな・・

バカバカしくなってきたぞ!!!むー!!


「ようこ!」

「なに?」

「一緒に村人をぶっ殺そう!」

「いいね!殺ろう!」



タオルになっちゃう女の子と洗濯バサミに生まれ変わる男の子の話、

『あたらしい美少女はいちど洗ってから♪』を連載中です(❀╹◡╹)ノ゛


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