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もしも喪女がラノベを書いたら  作者: しゅんー因ー実存
PR
1/1

ミリダブの奇跡

 私は中学2年生の喪女。

 知ってる。うるさい。黙れ。

 趣味はラノベにゲーム。

 とりあえず小説家になりたい。

 ラノベ書きたい。

 勉強したくない。

 とりあえず書いていこう。


 タイトルは…


 ロールプレイング大冒険(仮)


 第一章旅立ちの村ミリダブ




 あー、変なとこに降り立ってしまった。

 名前は本当にこれでいいのか。


 ぶざけんなよ。


 村人「こんにちは、ああああ」


 あー、最悪だな。誰がつけたんだこんな名前。


 一帯の農村地帯、絵に書いたようなのどかさが僕を迎え入れている。


 理不尽な名前は言われるまで認識していないが今回はこんな状態でスタートしてしまった。


 さて、町でも散策するか。


 立札がある。

 ミリダブの町にようこそ。


 紹介しよう、ミリダブとはバビロンのローマ字読みを逆から読んだだけだ!


 へー、ミリダブかなんか良く分からないけどかっこいい町だな。


 初期設定

 持ち物

 お金100ダブ

 武器 なし

 防具 布の服

 たて なし

 靴 革のブーツ


 とりあえず手持ち無沙汰感はいなめないので武器買おう武器。

 トートロジーを交えながら知的勇者様がお通りだ。

 どけどけ!!

 人があまりいないけど。


 武器屋に着いた。


「ようこそ、買い物ですか。」

 店屋の主人が言った。


 悪いのか。

 他に用があると思うのか。

 中二病が発症したらしい。


 こんぼう 30ダブ 攻撃力5

 くだものナイフ 150ダブ 攻撃力10

 鉄のソード 300ダブ 攻撃力17

 いざなぎの気持ち 40,000ダブ


 とりあえずすごい気になるものがある。

 店主に聞いてみよう。


 鉄のソード100ダブになりませんか。


 無理だった…。


 そう、何を隠そう、勇者の初期設定はアホということ。

 色々な事を学習して進んでいく事に意義があるのだ。

 大目に見てやって欲しい。


 こんぼうを両手に持ったああああは武器屋を後にした。


 こんぼうが重い。

 両手がふさがっている。


 ああああは思っていた。


 町を少しでていくと物騒な茂みが続いていた。

 スライムが現れた!!


 ベタベタな奴が出てきたな。

 ちなみにスライムのべたべたとベタをかけあわせて言ったのは言うまでもない。


 スライムの攻撃!

 ああああは2のダメージを受けた。

 残りHP14

 ほう。

 ここで追加情報HP16が初期設定値になっている。


 ああああの攻撃!

 スライムに避けられた。

 なぬ。


 スライムの攻撃!

 ああああは3のダメージを受けた。

 残りHP11

 これは負ける。



 ああああは逃げ出した。

 スライムに回りこまれた。

 えええ!!

 スライムの攻撃!

 スライムの攻撃!

 スライムの攻撃!

 スライムの攻撃!

 えええええええええ!!

 ああああたちは全滅した。


 たちってなんなん…ぐふっ



 ここはどこだ?


 「ああああ様、目が覚めましたか?ずっとうなされていましたよ。」

 神父は訪ねた。


 教会にいた。

 生き返らせてもらったらしい。

 所詮ファンタジーの世界、負けたらやり直せる。

 所持金20ダブ


 はいはい、お布施的なのを勝手に取られるんだろ。

 所持金の半分ってことか。

 知ってた!!


 後は今回の反省があるとしたら両手にこんぼうは動きが悪すぎる。

 頭おかしいんじゃないか。


 ガチャガチャ。

 あれ、暗くなっていくぞ。



 村人「こんにちは、ああああ」


 あれリセット?

 正しい判断ができるようになったのか。

 よし武器買うぞ、武器。

 こんぼうを両手に持ったああああは武器屋を後にした。

 アホか!


 なんとまた武器屋に戻った!

 何するんだ。


 コマンド:こんぼうを1つ売る

 「10ダブになります」

 残り50ダブ


 あー、こいつアホだな。


 おいおい、まて、それは町人だぞ!


 アホに使われるとこうなるんだよな。


 なんでこんぼう2つ買うんだよ。

 そして試すならモンスターにためせよ。


 ああああは町の外に出た。


 スライムが現れた。


 ああああの攻撃!

 スライムに6のダメージ

 おおお、すごい!


 スライムの攻撃!

 ああああはこんぼうで受け止めた



 ああああの攻撃!

 スライムに5のダメージ

 スライムを倒した。


 経験値2と3ダブを手に入れた


 最初だから説明しよう。

 経験値はモンスターを倒した時に貰えるのはなんとなく理解できると思うがお金は納得いかないだろう。

 これは町の手配書よりモンスター討伐の報酬として町より支給されるのだ。


 所持金53ダブ


 酒場にでも行くか。

 酒場は仲間を集めるための場所。

 色々な人が集まってきて、そして別れていく。


 魔法使いの女がいた。

 仲間になって!


 魔女「いやよ。あんた無職でしょ?」

 確かに!気付かなかった!

 おれには職業がなかった。

 主人公だから勝手に勇者だと思い込んでいた。

 だけどさっきの魔法使いの物言いはなんだ!

 頭にきた!もう一回行こう!


 魔女「いやよ。あんた無職でしょ?」

 ごめんなさい…。

 NPCは冷たい。

 そしてあんなことを言わせようとした奴許さない。

 作った人死ね。


 酒場を後にした。

 勇者になりたいなー。

 どうやってなるんだろ。


 村人B「最近村長の娘が、帰ってこないらしい」

 ふむふむ

 村人B「娘を探してくれる人を探していたよ」

 そうなるよな。


 今日は疲れたから宿に泊まろう。


 宿屋「1日5ダブになります。」

 所持金48ダブ

 ふかふかベッドに案内された。

 タンスを調べた。

 10ダブ手に入れた。

 所持金58ダブ

 タンスを調べた。

 やくそうを手に入れた。


 これ泥棒じゃないか?所持金最初より増えてるぞ!って少し考えながらベッドに入り眠りについた。


 今日は1日疲れた。

 明日は村長の娘探しをしてみるか。






 朝になった。

 全快だ。


 日差しがまぶしい。

 さて、出発するか。

 村長の娘が帰ってこないのか。

 とんだ不良娘だな。


 村長の家はミリダブの村の中央の奥ばった場所にあった。

 外からは石構えの豪華な外装である。

 そこから煙突が煙を吐いている。

 ビラムン家というラムーウ族の育ちらしい。

 そこは神話の中にいた争いを治める神の生まれ変わりという位置づけになっていた。


 村長「はあ、イシスはどこに行ってしまったのだ。村の奥にある花畑に花を摘みに行くと行ったまま帰ってこない。」

 また、べたべたなさらわれてしまいそうな事をしているな。

 村長「お主、少し見てきてくれぬか?」


 いいえ。

 村長「そうか、すまぬ…。」


 なにいいい!!

 ここでいいえ。を選択した所でデジャブるだけなのわかってないのかよ!


 ああああは町の外に出た。

 あ、さっき村長の言っていた花畑ってここか。

 当然何も起こるわけないよな。


 ああああは調べた。

 何もなかった!


 ああああは調べた。

 何もなかった!


 ああああは調べた。

 何もなかった!

 やめろ、やめてくれえええ。

 調べても出てくるわけない。

 だいたい、女がいれば目視できるって。


 結局、村長のところに来た。


 村長「お主、少し見てきてくれぬか?」

 はい。

 村長「ありがたい、旅の者。見つけたら知らせてくれ。」


 花畑に着いた。(2回目)

 何かの気配がして振り向いた。


 スライムが現れた!!

 ああああの攻撃!

 スライム「あああ、ちょっと待って!」


 おっと、どうした。

 スライム「ぼくは悪いスライムじゃないよ。」

 どこかで聞いたようなセリフだな。

 スライム「イシスって知ってる?」

 ああ、お前だったのか。

 よいしょ。

 スライム「いててて、ひっぱらないでええ。」

 ん?言い訳は村長のとこで…。

 スライム「イシスは魔物につれて行かれたんだ。ぼくをかばって…。だから一緒にイシスを連れ戻しにきてくれないか?」

 やっぱりお前か、とりあえず村長のところにいこうか。

 スライム「いでええ、なんで引っ張るのさあ。」


 スライムの必死の抵抗と粘度の高い説得によってああああは何とか理解してイシスを連れ戻しに魔物のいる場所へと行くことにした。


 スライムが仲間になった。

 スライム「ぼくは戦いには参加しないから」

 はあっ?

 スライム「ぼくは戦いには参加しないから」

 なんで2回言った?

 スライム「早く行こう!イシスが待ってる!」

 ああああの攻撃!

 スライムに6のダメージ

 スライム「いてててて。」

 よし行こう。


 魔物のすみかは花畑から奥の山道をしばらく進んだところにあった。

 ザ・洞穴。

 絶対怪しい、ここに入ったら何か災いが起こることは間違いない、ということがよくわかる場所であった。


 スライム「さあ、いよいよだね。」

 何がだよ。

 スライム「イシスはこの奥にいるよ。」


 意を決して洞窟に入った。

 洞窟は真っ暗というわけではなく、等間隔に松明が灯されていて明るい。

 魔物も粋なことをするな、と思った。


 クレイジーラビットが現れた!!


 灰色で目が青く牙を剥き出しにしてこちらを見ている。

 いきなり殴りかかってきた。

 クレイジーラビットの攻撃

 ああああは7のダメージを受けた。

 残りHP9


 ああああの攻撃!

 クレイジーラビットに4のダメージ


 スライム(…あれ?こいつ弱いぞ…。)


 クレイジーラビットの攻撃

 ああああは7のダメージを受けた。

 残りHP2


 ああああの攻撃!

 クレイジーラビットに6のダメージ


 ああああの攻撃!

 クレイジーラビットに5のダメージ

 クレイジーラビットを倒した。


 経験値15と8ダブを手に入れた

 所持金66ダブ


 ああああはレベルが上がった。

 追加ステータス

 HP5 MP2 攻撃3 守り2

 現在

 HP21 MP2 攻撃3 守り2

 おお!初めて自分の力がわかったぞ!


 スライム「もうちょっとレベル上げてからこの先行かない?」


 ああああの攻撃!

 スライムに8のダメージ

 スライムを倒した。


 目の前がブラックアウトしていく…。


 「ああああ様、目が覚めましたか?ずっとうなされていましたよ。」

 神父は訪ねた。

 所持金33ダブ


 えええ!悪夢だ!!!

 どんな仕様だよ!!

 くそスライムどこ行った!


 スライムはいなくなっていた。


 とりあえず村長にこのことを教えてやるか!

 村長の家に到着し、イシスの事を説明した。


 村長「ありがたい、旅の者。見つけたら知らせてくれ。」


 くそじじい。


 村長「ん?何か言ったか?」


 聞こえるのかよ!

 ああああはしぶしぶ花畑の方向に向かった。

 そして例のスライムが現れた。


 スライム「いやっほおう!じゃあいこうか!」


 こん棒で思い切り殴りたい衝動を抑えてああああは洞窟に向かった。


 洞窟に入るとすぐにクレイジーラビット3匹に遭遇して案の定ぼこぼこにやられてしまった。


 ここからああああはレベルを上げることをした。

 色々なことを割愛していくが、それは地味で仕方のない作業であった。

 暮れども暮れどもミリダブの周辺にいるスライムやミーヌを倒してレベルを上げていた。


 紹介しよう、ミーヌとは小型のモンスターで炎系の魔法を使う厄介な奴。でもその魔法は1回使うとMP不足が起こるのでそれを耐えれば後は簡単に倒せる。


 HP21 MP2 攻撃3 守り2

 3レベル HP3 MP4 攻撃5 守り4

 4レベル HP5 MP5 攻撃3 守り2

 5レベル HP4 MP0 攻撃3 守り3

 回復系の魔法を覚えた!!

 使用MP3 回復30程度

 6レベル HP5 MP5 攻撃4 守り2


 現在

 HP38 MP16 攻撃18 守り13

 所持金498ダブ








 魔物たちもおれを見ると逃げるようになってしまった。

 そろそろお金も貯まってきた事だし新しい装備でも買うか。

 お!この前なかった防具屋ができている!


 防具屋

 革の盾 30ダブ 防御3

 革の鎧 250ダブ 防御7

 布の服 45ダブ 防御3

 ニット帽 30ダブ 防御1

 ヘルメット 60ダブ 防御4

 革の兜 50 防御2

 いざなみの気持ち 60,000ダブ


 タイムセール!!

 ニット帽今なら20ダブ!お1人様3つまで!


 ニット帽3つ下さい!!!

 所持金438ダブ

 ああああは満足してニット帽を3つ買った。


 ああああは限定に弱かった。

 後先もあまり考えられない。



「オークションだよー!」

 どこからともなく威勢のいい声が聞こえてくる。


 なんだ、なんだ。


 広場を見てみると。人が集まっている。

 定期的に開かれる、他の村との交易品が売られる時があるのだそうだ。

 それが今日だ。


 交易商人「なんとこの青銅の鏡が50ダブから。」

 なにあれ、カッコいい!

 遠く東の島で行われる神事に使う道具らしい。


 網目模様のつぼも売っている。

 これはスタート価格が20ダブとなっている。


 珍しいものではスライムの気持ちという書物があった。

 中身が気になる。


 ああああは目移りしていた。


 オークションがはじまった!!!

 交易商人「さあ、まずは網目模様のつぼ20ダブから!」

 A「30!」

 B「40!」

 A「60!」

 ああああ「130!」

 B「150!」

 A「230!」

 B「300!」

 交易商人「300?もういない?」

 ああああ「310!!!!」

 B「400!」


 無理無理。

 もう絶対買えない。

 交易商人「400!!もういない?じゃあこれで決まりだよ~!次は青銅の鏡50ダブ!!!」

 B「100!」

 あいつまだ買うのかよ。

 C「200!」

 ああああ「300!!」

 D「400!」

 B「1500!!」


 はいはい。

 つまんない、つまんない。

 買い物するか。

 武器屋に行った。


 鉄のソードください!!

 武器屋「300ダブになります。」


 おおおお!!

 ずっと欲しかったんだ!!

 かっこいい!!

 ちょっと重いけど強そうだ!!

 所持金138ダブ


 こん棒とニット帽を売った。

 所持金178ダブ


 防具屋に行った。

 ヘルメットください!!

 所持金78ダブ

 鉄のソードにフルフェイス、どこからどう見ても変質者と化したああああは道具屋に向かった。


 視線がいたい。

 道具屋「いらっしゃい…。」

 警戒しているのがわかる。


 やくそう  10ダブ

 まほう草  20ダブ

 万能薬  15ダブ

 復活の薬  3,000ダブ


 見るからにゲームバランスを崩した商品が1つあるのは置いておこう。


 やくそう1つとまほう草3つください。

 70ダブ支払った。

 所持金8ダブ


 さて、これで大丈夫だろう!

 イシスの元へ!!!


 花畑に到着した。

 スライム「もう、退屈だったよ。いちいち長いんだよ。」


 斬!!!!

 ああああの攻撃

 スライムに29のダメージ

 スライムを倒した。

 今回ばかりは一回斬らなきゃ気がすまなかった!


 目の前がブラックアウトしていく…。


 「ああああ様、目が覚めましたか?ずっとうなされていましたよ。」

 神父は訪ねた。

 大丈夫!気持ちのいい朝だ!

 所持金4ダブ


 花畑に着いた。

 スライム「バーカ、バーカ」

 一体どうしたらこんな性格になってしまうんだ。

 ああああはしかとすることにした。

 スライム「待ってよ!ぼくがいないと話が進まないよ!」

 黙っておけばよくもまあ言えたもんだ。


 魔物のすみかに到着した。



 疲れた!!!今日は終わり!

 また明日書こっと!


 クレイジーラビットが現れた!


 ああああの攻撃

 クレイジーラビットに25のダメージ

 クレイジーラビットを倒した。


 余裕だな。


 スライム「…。」


 スライムはこの時あまりいい気持にはなっていなかった。

 魔物という同種がやられてしまったからか、はたまたああああが調子に乗っていたからか。


 さあ行くぞ!


 いつも負けていた場所から初めて奥にいけた。


 分岐路がある正面から三方向に伸びているそこは何かエキセントリックな雰囲気がぷんぷんする。


 お、立て札がある、しかも言語的にもわざわざ読めるように書かれている。

 なんて良心的な場所なんだ。


 スライム「なかなか難しいね」


 立て札:ここに立つ勇敢な者よ。急がばまわれ。さすれば新しい道が汝らを良き方向へ誘う。

 これを敵が書いていたらアホだな。

 いや、陽動かもしれない。

 なんて気の抜けない場所なんだ。


 でも、ああああには言ってることがよくは分からなかった。

 おそらく知らないと思うスライムはこちらが見るとあさっての方向を見て目をそらした。


 右に行くことを決めた。

 こういう時はだいたい右が正解だから。


 スライム「!!わかったの?」


 スライムはテンションがあがったのか飛ぶように走って進んだ。


 スライム「うわあああああ」

 がたがたがた!!!

 なんと落とし穴にスライムは落ちてしまった!!


 ここじゃないな。

 ああああは理解して分岐路まで戻った。


 左と真ん中…、よしちょっとだけ入って先を見てみよう。

 ああああは賢明な判断ができた。

 その結果、左の上のほうに絶対に何かあるだろう槍がかべの四方に突き出ているのが見えた。


 真ん中しかない。

 まあ、よくよく考えたら右側も奥のほうが見えないから危ないとは思っていたんだよな。


 真ん中を進んでいくと階段があった。

 その前に看板もあり読んでみた。


 立て札:目の前の事を受け止めて、次の行動にでよ。


 階段を下りた。


 あたり一面に、町のように開けた場所が広がっていた。

 色とりどりのスライムがいた。


 あいつの仲間か?


 スライム赤「やあ、こんにちは。ぼくたちのすみかへようこそ。これどうぞ」


 やくそうをもらった。

 カードが入っている。

 カード:デスロードへようこそ。


 なんて禍々しい名前なんだ。


 スライム白「こんにちは、どうぞゆっくりしていってね。」


 みんなよさそうな奴らだな。

 あのスライムとは大違いだ。


 スライム白「どうぞどうぞ、こちらへ」


 スライム白に案内されるままああああは部屋のような場所に着いた。


 スライム白「今日は疲れたでしょう。ここで休んでいってください。」


 ありがとう、ちょうど横になりたいと思っていたんだ。

 でも少し周りを見てみようか。


 スライム達がざわざわしていた。


 何かと思ったら、スライム達は小さいスライムを殴っていた。


 !!!何してるんだ?


 スライム白「小さいスライムを殴ってるんだよ。」

 スライム赤「ぼくたちはこうやってストレスを発散しているんだ。」

 スライム白「旅の人もやってみる?」

 スライム小「いたいよ~、いたいよ~。」


 見てはいけないものを見てしまった気がした。


 どこかで見たが業に入れば業に従えとは言うが、文明人である勇者(自称)様が一緒になって弱い者いじめなんてできるわけないし、でもこれがおそらくこいつらにとってストレスを発散するってのも間違ってなさそうだし。

 とりあえずこちらに危害はなさそうだから、寝るか。

 胸糞悪いもの見てしまったな。


 「ああああ様、目が覚めましたか?ずっとうなされていましたよ。」

 神父は訪ねた。

 ああ、これはダメってことなんだ。

 所持金12ダブ


 中略


 花畑到着。

 スライム「バーカ、バーカ」

 あれ、デジャブ。

 お前さっき落とし穴に落ちていなかった?

 仲間みたいなのがいっぱいいたぞ。

 スライム「…。なんのこと?頭おかしいんじゃない?あ、おかしいんだった。バーカ、バーカ、あははははは。」

 ああああは魔物のすみかに1人で行こうとした。


 スライム「待ってよ!ぼくがいないと話が進まないよ!」


 うーん。


 同じように進んでいるとしか思えない。

 しかし、オレ以外は全く昨日のままだ。

 これは気持ち悪い。

 次の展開が手に取るように分かる。

 ここでクレイジーラビットが出てきて、


 クレイジーラビットが現れた!


 ああああの攻撃

 クレイジーラビットに25のダメージ

 クレイジーラビットを倒した。


 うん、同じだ。


 スライム「何考えてんだよ、早く来いよ。」


 奥へ進み、分岐路に着いた。


 スライムを連れてあの街へ行ってみよう。

 よし真ん中行くぞ。


 スライム「お前となんて行かないよ。バーカバーカ!!」

 スライムはテンションがあがったのか飛ぶように走って進んだ。


 スライム「うわあああああ」

 がたがたがた!!!

 なんと落とし穴にスライムは落ちてしまった!!


 は?何やってんの?

 何か強い運命がここにあってこの行動は絶対なのか。








 スライムは思っていた。

 ここは絶対におかしい。

 外の世界には自由があるはずだ。


 歴史を辿っていく。

 デスロードの町は地道だが発展を遂げてきた。

 最初は小さなスライム達が寄り集まってコロニーを形成していただけだった。

 そこでは洞窟内のコケなどを採取し食べていた。

 次第にコロニーがいくつも点在しそこを統治する長が出てきていった。

 さらに預言スライムとして存在する、スライムアプロフェットがそこにやってきた。

 預言スライムはスライム達に起こることを的確に伝えていった。

 ほんの些細なことだが、例えば天気がどうだとか、どういう時に食べ物がとれやすいかなど。

 生活に関わることを伝えていった。

 次第に預言スライムは不安を煽るようなことを言うようになっていった。

 それからはコロニー同士が争いをするようになった。

 その動乱の後に絶対的なスライムが現れて鎮めていった。

 その後そのスライムは決まり事を決めていってその中に身分制度というものを創っていった。

 ヴァルナスラという階級が4つに分類されていて、上から司祭、戦士、市民、大衆という分類。

 しかし、体の小さかったり模様がいびつなスライムはその階級に入れず、非スライムとしてヴァルナスラ外に存在していた。

 またそのヴァルナスラを否定したり、制度を変えようとするものはデスロードを追放するとともにヴァルナスラをはく奪された。

 現在世界に点在するスライムの多くは、その階級制度の大衆を引き連れた戦士や非スライムが居場所を求めてのら化して存在するものである。


 市民階級にいたスライム同士の子供であった例のスライムはすくすく育った。

 小さかったそのスライムは非スライムになるかならないかのギリギリのところでそれを免れた。

 そこでその少しだけの差が全くの境遇を変えていくという事実が時間をかけるとともに認識されていくことを知った。


 スライム「大丈夫?」

 非スライムに声をかけた。

 非スライム「大丈夫だよ。ぼくと話してるのがばれたら君もやられちゃうから早くあっち行きなよ。」

 スライム「何言ってんだよ!!」

 スライムは非スライムを殴りつけた。

 スライム「お前の事が心配だったから、言ったんじゃないか。お前みたいなやつがいるから非スライムみんなやられてしまうんだよ!」

 非スライム「ぎゃふん!」


 その頃からスライムは少しずれていて、行動が間違っていた。

 俗に言う自分正義、悪く言えば独断、身勝手。

 だが、スライムの世界で階級と決まりができる前は自分が正しいという事を前面に出すスライムが大勢いたため争いが起こっていたのは言うまでもない。


 スライム「どうにかなんないかな。司祭様にお祈りの時に言ってみようかな。あのスラはみんなのことを大事に思っているスラだから、きっと何とかしてくれるはず。」


 その前にスライムは両親に相談したところ、こっぴどく怒られた。

 私たちの生活に平穏をもたらしてくれるものを自分から手放すことをするバカな子供を戒めた形だ。

 安定を営み求める上では、何かの犠牲を払わなければいけない。


 不満分子はどこにでも存在する。

 見ようとしなければ、ずっと見る必要もない。

 だけどみんなそれを知っているからだれかがたくさんの苦しみを背負う。


 スライム「あのくそ老害ども。頭が固すぎるんだよ。」


 スライムは自棄になって、デスロードを飛び出した。

 町の外はキラキラとして見えた。

 しかし至る所で、仲間が捕らえられるのを知った。


 スライム「くそ人間め、絶対に仕返ししてやるぞ!!」


 短絡的な価値判断で動くことが良いことでもあり、悪いことでもあった。


 結局その時は家に帰って、作戦を考えるってことにした。

 帰ったら帰ったで、ゆっくりしていた。


 そんな時また、デスロードの外に出てった。

 そこで人間のイシスと出会った。


 イシスは包み込むような優しさでスライムを迎えた。

 スライムは人間であるイシスを警戒し、難題をふっかけていったが、それをイシスは受け入れてそして優しく応えていった。


 スライムは人間にも良心的な、そして平等に接してくれるものがいるのだと思った。

 しかし、イシスはスライムを他の人間に会わせようとはしなかった。

 それはミリダブの村ではスライムは討伐対象の魔物であり、連れて行ったら駆除されることを知っていたから。

 他の人を信用していないわけではないが、結果は分かっている。


 そんな時、スライムの両親はスライムがこっそりどこかに行っているのに気付いて、後をつけていった。

 その時にデスロードの外に出たこと、人間に会っていたこと、さらにその人間と仲良くしていたことを知り、ショックを受けた。


 そして帰ったら直ぐに、それを司祭に告げた。


 司祭「スライムは人間に騙されている。すぐにその人間を排除しなければスライムはこの世界を悪くしてしまう。」


 親「どうすればよいのでしょうか?」


 司祭「残念だが、あなた方のスライムは処刑するしかない。明日ここへ連れて行きなさい。」


 親「…。」


 階級制度では、そこの秩序を乱すものは当然処罰される。

 恐怖がそこを支配しているわけではなく、それがその社会でのルールであり、絶対的な決まりごと。


 親スライムはスライムに明日司祭の許へ行くことを告げた。

 スライムはそれを聞いた瞬間に自分は殺されることを自覚した。

 そしてその夜にそこを抜けだすことを決意した。

 非スライムになったわけだ。


 次の日スライムがいなくなったことを司祭に告げた。

 司祭は戦士階級と親スライムを引き連れて、デスロードの外へいった。


 そこでいつものように花を摘みに来たイシスをさらっていったのだ。


 親スライムはイシスの顔を覚えていた。


 それからスライムは探していた。

 イシスを助け出してくれるような者が現れることを。



 スライムが現れた!!

 ああああの攻撃!

 スライム「あああ、ちょっと待って!ぼくは悪いスライムじゃないよ。イシスって知ってる?」


 スライム(この人間は大丈夫かな。いきなり殴りかかってるし、でも誰もいないよりはマシか。それにしてもバカそうな奴だな。顔なんてバカそのものだ。どこにでもいるような量産型の人間って感じで…。まあ何かあったら他のとこにいけばいいし、いっか。)


 ああああは真ん中からデスロードに入った。


 スライム赤「やあ、こんにちは。ぼくたちのすみかへようこそ。これどうぞ」


 やくそうをもらった。

 カードが入っている。

 カード:デスロードへようこそ。


 また宿に通された。


 さてどうしよう。

 あのいじめられたのを助けてみようか、いや、その前に色々まわってみようか。

 デスロードを見て回った。

 司祭というものが仕切っていて、厳格な制度を基に秩序ができている事を知った。


 へー、スライムの世界にも色々あるんだな。

 なんでオレを迎え入れたんだろう。


 ヒソヒソ

 スライム*「人間がこの前来たけどあいつはかの地に連れて行かされたのかな。」

 スライム*「何か悪いことをしたって言って連れてこられたんだっけ。」


 へー、悪い人間もいるもんだな。

 おれみたいにゆったりしてれば何もないのに。


 この時点でヒー ドント ディスカバー イシス。


 司祭にも挨拶に行くか。


 司祭「…よく来た。我々はあなたの来訪を歓迎する。ゆっくりしていきなさい。」


 司祭の雰囲気怖いな。

 言葉が最初に詰まってたのが気になったけど。


 ああああはつぼを調べた。

 何もなかった。

 ああああはつぼを調べた。

 20ダブ見つけた。


 つぼを調べてた時なんて、戦士達と司祭こっちめちゃくちゃ見てたよな。

 感じ悪いったらありゃしないっての。

 あんな見られたらやりにくいったらありゃしない。

 それにしても絶対罠だと思って押さなかった書庫のスイッチは何だったんだろ。


 でも特に何もないしな、やっぱりあのいじめられてたやつを助けるか!!

 何かあっても強くなったし大丈夫だ(と思う)。


 ああああは非スライムの元へ行った。


 やめろおお!!!

 小スライムを殴っていたスライム達を払いのけて小スライムを助けた。

 なんとスライム達がどんどん集まってきた。


 この野郎、この野郎!


 弱いスライム達も集まれば強大な力になっていく。

 それ以前に反撃されると思っていなかったああああは錯乱して剣を滅茶苦茶に振り回していただけだった。


 仕舞いに戦士階級が集まってきてああああは捕まえられてしまった。


 司祭「やはり人間は危険な存在ですね。牢獄に入れておきなさい。」


 あの時の事を恨んでるのか?

 くそー、お金返すから放してくれー。


 ああああの思考回路の点は間違った点とくっつくのが得意だ。


 ああああは牢獄に連れて行かれた。


 ***「大丈夫ですか?」


 う、うーん!はっ!!

 誰だ!!!


 ***「私はイシスです。ミリダブに住んでいたものです。花畑にいたら急にスライム達が現れて連れて行かれたのです。」


 あなたも何か盗んだのですか?


 イシス「はあ…?何がですか?あなたは何か盗んだのですか?」


 はあ。恥ずかしながら…。へへ。

 後ろめたさが全開にあり、責められたのと勘違いして弱気になっているああああがそこにいた。

 しかも背中の大事にしていた鉄のソードが無くなっていた。

 もはや生きる気力を失った状態とはこのことである。


 イシス「大丈夫ですか?」


 大丈夫なわけないだろ。

 鉄のソードよこせ。


 理不尽である。


 寝ればきっと、神父が起こしてくれるに違いない。


 イシス「何をぶつぶつ言っているのですか?」


 うるさい、こっちのことだから俺に話しかけんな。

 明日また助けてやる。

 はいはい、おやすみ。


 イシス「…。」


 自発的に目が覚めた。

 特に変わった様子もなく、次の日が迎えられたということはこのイベントは正しく進んでいる事を示しているのだが。


 昨日の無礼をイシスさんに謝らないといけない。

 どうしよう、絶対怒ってるよな。俺だったら口をきかないどころか絶交してるよな。

 ああああは思った。


 あのー、昨日は鉄のソードが無くなってしまって精神的に不安定で、なんていうか、すみませんでした。


 イシス「おはようございます。気にしないでください。それより体のほうは大丈夫ですか?かなりうなされていましたよ。」


 気にしないでくださいまし。私めは大丈夫であります。

 そういえばここに来たのはイシスさんを連れ戻してくれというスライムさんが…


 食い気味にイシスが返した。

 イシス「スラちゃんを知っているのですか。よかった。ここへ来た時に、スライム達の声が聞こえたのです。私が仲良くしていたスライムが人間といた所を見られてしまって捕まえようとしていたらしいのです。でもそのスライムが逃げ出して、私が代わりに捕まったそうなのです。」


 なるほど、そういうことだったのか。

 あのスライムが全て悪い?こういう事ですか。


 イシス「いいえ、違います。」


 ああ、そうですか。


 イシス「おそらくスラちゃんのお家の人が、スラちゃんを処刑させないように先にそれを告げて逃がしたのだと思います。自分の子供を目の前で殺されるより、自分で道を切り開かせるためにそうしたのでしょう。」


 ああ、なるほど。

 そうですよね、子供可愛いですよね。


 スライムの話に興味を示さないああああがそこにいた。


 ガタガタ。

 看守が見回りに来た。

 看守「困った事は何かないか。さあ食事だ。食べてくれ。では。」


 がたがた…

 スライムが現れた!

 スライム「イシス!!助けにきたよ~。遅くなってごめんね。」

 イシス「スラちゃん?うわーん。」

 スライム「しー、看守に見つかっちゃうよ。ここから抜け出すにはこの鍵で扉を開けて秘密の抜け道から出ていくしかない。でも看守に見つかったら僕もイシスも捕まってしまう。だからよく聞いて…。」


 あのー…。


 ああああは完全に置き去りにされていた。

 これは今に始まった事ではないし、下手に何か言うと助けてもらえなくなると悪いので、ぐっとこみあげてくる感情を堪えていた。


 イシス「ああああさん行きましょう。」


 スライム「うん、ああああ行くよ。」


 スライムのあの目は何だ。

 汚いものを見るような顔しやがって。


 ガチャガチャ

 牢獄のカギをスライムは開けた。


 なぜ、スライムがカギを持っているのかというと、ここに来る前にスライムはイシスが捕まっている事は知っていてこの時を待っていたのだ。

 何の因果かは分からないが、たまたま通りかかったああああを道ずれに。



 スライム「イシス、こっちだよ!」


 あれボスは倒さないのか?


 イシス「いい加減にしなさい。あなたのやっていることには敬意がありません。今までスライム達が生き抜くために築き上げてきたものを台無しにしたいの?私は無意味な争いはしません。」


 洞窟を抜けだすまでイシスはああああと口をきかなかった。

 そしてスライムがちょこちょことああああの顔色を伺ってはいたが理由は何となく分かった。

 情けない。


 抜け道は時間をかけて誰かが掘り進んだような形跡になっていた。

 ちょうど人が通れるほどの大きさでああああの体は若干窮屈に感じていたが、それでも通るには問題なかった。


 泥だらけになりながら2人と1匹は青空の下抜け出せた。


 その時ふっと緊張の糸が途切れ、イシスは泣き出した。

 ずっと気丈に振舞っていた。


 女はよく泣くな、ああああは思った。

 でもその涙の理由を考えて、ふっと微笑んでいた。


 スライムはそれに怒って殴りかかってきた。


 さあ、ミリダブに帰ろう。


 村はイシスが帰ってきたことで話題が持ちきりだった。

 その後宴を開き、村人は夜通し歓喜していた。

 そこにスライムはいなかった。

 イシスも何も話さなかった。


 一夜明けた。


 なんだかんだ(俺の装備が返ってこない…)あったがすがすがしい朝だな。

 もういっそここでずっと暮らしていくか。

 平穏な生活も悪くないしな。


 激動の瞬間はああああを強靭なものにしていた。

 ここで満足するものはもうないのではないか。

 流離うものの運命としてやっぱりここにはいることができない。


 イシスも久しぶりに帰ってきて忙しいだろうし、このまま行くか!

 お、ハイワーク?面白そうな店がいつの間にかできてるぞ。行ってみよう。


 何となく察することもできていると思うが、それである。


 ハイカラな神父「いらっしゃい。神の導きを受けたいのですか?これ一覧だよ。見ていって!児羊にアフォーダンスを授けるよ。」


 お品がき::

 戦士

 狩人

 魔法使い

 教父

 羊飼い

 芸術家

 哲人


 ああああ「哲人で!」


 ハイカラな神父「ぷっ。身の程わきまえな。」


 世知辛い。

 一先ず戦士になった。


 何が変わったか分からないがかの有名な啓蒙家が体を動かすことは身分がなんたらとか言ってたような。

 勇者になるにはまず戦士だってハイカラ神父が言ってたし、これしかないな。

 仲間探しに酒場行くか。


 酒場に到着した。

 例の魔法使いの女がいた。


 あいつ何でいつも酒場にいるんだろ。

 近寄らないようにしよう。

 魔女「…。」


 なんか言えよ!!!


 ああああは理不尽に怒るのが得意だ。


 魔女「戦士になったんだねぇ。」


 はい。仲間になります。

 結局誘った。


 魔女「戦士になったんだねぇ。」


 どうやらプログラムされてないらしい。

 面倒なシステムだな。


 マスター「仲間をお探しかい?良い子を紹介するよ。」


 お前かい!!!

 こっちに話しかけていれば大パーティでイシスを探しに行けたと思った。


 実際にはイシス救出まではマスターは何も話さないため変わることはなかったが、ああああは後悔していた。


 あー、決めらんない!またあとで来るか。


 花畑に来ていた。


 ***「ああああ!!」


 スライムだった。


 スライム「僕を連れて行ってよ。」


 やだよ。魔物と一緒に行動したら何か言われてしまう。


 スライム「良いこと教えてあげるから!!!」


 いいよ。どうせまた何かあるんだろ。


 スライムの話を聞こうとしないああああ。


 スライム「鉄のソードのありか…」


 よし、乗った!!!


 装備も戻ってきたああああはスライムを連れて旅をするのだった。


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