セレンス村奪還作戦 1
ちょっと文字が少ないですがあげます。
「えーそれでは、我が国の龍族の魔力性質と精霊魔法への応用の授業を始めたいと思います。」
珍しく授業に最初から出ている俺は教壇に立った担任の授業に耳を傾けている。
しかしうちの担任影が薄いって言うか、もろ人間だよなー騎士学院の先生って人間でも成れるんだなー。
「龍族は基本的に、魔力に属性が付いていますのでそのまま自分のイメージしたままの魔法の発動が可能ですが、細かい魔法などの調整が不得意です。」
ふーんそうなっだ、まー確かに俺の魔力だと色々不便といえば不便かも。
「ですので、自分の魔力属性に合った精霊と契約することで精霊魔法の行使も可能です。」
おーそれはいいね、なんか珍しく今日の授業は面白いな。
「治療魔法や活性魔法等は生物属性の魔法なので基本的に誰でも契約は可能ですが、あまりにも魔力の属性が強すぎると精霊と契約できない場合が有るので皆さんも実際に契約できるか確かめる必要が有ります。」
「属性が強すぎると」の所で俺の方を見ながら言うんだうちの担任は(汗)
まー確かに俺の魔力は属性が強すぎるが・・・。
珍しく男性の教諭なのだが、このハイデルンというこの担任、ちょいちょい俺の動向を気にしてるのがなんか気に成るんだよな。
まー人間の一般の魔術士から出世したみたいだし仕方ないのかな。
アレイクさんが、龍族の魔術士では一番かもしれないけど、人間の魔術士で一番なのは担任のハイデルン教諭らしいんだよね、
エリザからの聞きかじりだけど。
「精霊魔法ですが、現代では魔石や魔導具に精霊を降ろして行使する物と魔導文字の刻印によって行使するのが我が国では一般的です、魔石と魔導具に関しては一度契約すると魔力を込めて呪文の詠唱をすれば契約に応じた精霊が降りて魔法を発動します、これは魔石か魔導具が無ければ出来ませんし魔石の容量によっては行使できる魔法の種類にも制限がありますが、それなりの魔石を持っていればさほど気にする必要は有りません、みなさんはワイヤードランスの魔石を使いますので、特に魔石が搭載できる魔導具や武器が他に必要という事もありませんが数多くの属性魔法を使う場合にはそれぞれの属性に合わせた魔石が必要になるので、ワイヤードランスには魔石の追加、換装ができる構造に成っています、刻印魔法については単純な物ならば特別に契約は必要ない場合もありますが刻印を刻んで行使できる材質にかなり偏りが有ります、ワイヤードランスによっては刻印魔法の補助がされている場合も有りますし、防具等に付加魔法の刻印を刻んで追加効果を発揮させたりもできます。」
ん?
え、?
ちょっとまってくれ、俺のワイヤードランスそんなんできたか?
いや、できないだろどう考えても、魔石はひとつを二個に割ったのしか付いて無いはず!!
どーしよ・・・。
昼休み・・・。
「なんかさー今日の魔法の授業で言ってたワイヤードランスの魔石の換装と追加がうんたらの話ってさー。」
「そうねーいまさらあんな授業しなくても常識よね。」
ぐ。
「まさか知らない人がいるとは思えないわね。」
う、カレンまで・・・。
「フフフ・・・。」
ユリエは相変わらず笑ってるし、もろ、ばれとる。
「ハーク様は、火炎属性の魔力ですよねーそれならやっぱり治癒魔法が苦手だから、あーでも治癒魔法なんて必要ないかな・・・。」
うん、まーその辺はどうでも良いんだけど・・・。
「リーナと私は属性魔力じゃないから魔石の種類が色々あった方が良いわよね。」
「私も属性魔力じゃない・・・。」
「あらユリエも、なら魔石の種類が沢山必要になるわね、カレンは白龍皇朝系の血筋だから大気と空間系よね。」
「まあ、あたしは両方とも家のがあるから問題ないけど・・・ってハークどうしたの?」
あーありがとうカレン、やっと普通に会話してる面々がきづいてくれた。
「プククク。」
おい、ユリエ笑い過ぎ、ひきつけ起こすぞ・・・。
「あれさーオレ、ワイヤードランス作ってきたけどさ、魔石の換装なんてできる構造じゃないんだが・・・。」
「でた、この非常識・・・。」
エリザは頭に手を当てている
「どうしてくれよう、この皇子・・・。」
カレンまで・・・。
「え、?じゃあどうするんですかハーク様、魔石の交換が出来ないと他の属性の・・・。」
「どうせハークの魔力属性なら他の属性の魔法使えない。」
「まあ、ユリエの言う通りかもね、ハークの魔法属性は火炎だし強すぎるから他の属性の魔法はちょっと無理かもね。」
いや、まて本当にそうだろうか・・・。
これはアレイクさん交えてちょっと相談しないと、セレンス村奪還作戦に支障が起きかねん。
昨日、倭の国から帰ってきて今日の授業はとりあえず出ているが、なんというかまだセレンス村の奪還作戦が動いて無かったりする、というかむしろ、俺がセレンス村の奪還作戦に行くのが食堂のおばちゃんに聞かれてしまっていて噂好きのおばちゃんの話で人づてに広まり、シルバーン中に知れ渡り、ハーク殿下の初陣をきちんとシルバーンでなんの式典もしないのは可愛そう過ぎるみたいな話に成り、どんどん話が大きくなってしまいにきちんとした公務扱いに成りおまけに、出陣式だとかパレードだとかまで開催される話に成ってしまって、勝手に奪還作戦を始められない状態になってしまったのだ。
そんなこんなでメイアリアは朝から大忙し、ことりは暇だからレイチェル、テコの弟子コンビと遊んでるし、まーテコの呼び出したノームと遊んでてくれれば心配は無いけど。
なんか、ドレイクさん辺りが式典終わる前に奪還してそうだなセレンス村・・・。
そんなこんなで午後一時間目。
ん?
なんで担任のハイデルン教諭が居るんだ?
午後一時間目は歴史の授業だったはずだから、ってあれ、メイアリアまで居るぞ、なんだこの状態?
「あーえーと皆さんに転校生を紹介したいと思います、どうも行き違いが有ったようで午後からに成ってしまいましたが。」
ハイデルン教諭がそういい終わると教室の戸が開いて騎士学院の制服に身を包んだ猫耳女子が現れた・・・。
あからさまに色めく男子生徒、シルバーンでは獣人族は殆ど見ないので仕方が無いが。
まさかの転校生にオレはあたまを抱えるしか無かった。
そう、その転校生は、フレイア・レウス・ハントだった。
「ささ、自己紹介をしてください。」
ハイデルン教諭に促されおずおずと、いや、おどおどとフレイヤは自己紹介を始める、なんかビゼンさんの店の時とは随分違うが、彼女は猫科だ!
絶対ねこ被ってる!!!
「みにゃさんはじめまして、フレイア・レウス・ハントです、よろしくおねがいしみゃす。」
流石に名前を聞いて皆、何者か判った様だがシルバーンでは殆ど居ない猫耳女子に男女問わず興味津々だった。
「では、フレイアさんはそこの空いている席に座ってくださいね。」
いや、確かに、今日から席が一個多いなーとは思って居たけど。
あれさ、猫科の動物に背後取られるの怖いんですけど。
ハイデルン教諭、皇子とか姫とか面倒臭いからってオレの後ろにフレイア誘導すんなー!!
確かに知り合いだが、オレの身の危険が!!
「プクク」
ユリエあとで覚えてろ。
カレンやエリザ、リーナは何が何だかわからない事が起きているって顔だな・・・。
まー普通はそうなんですよ、うん。
オレの後ろに座ったフレイアは小声で、「会いたかったにゃん。」
とか言ってきたし、やめてくれーただでさえ女子多いのに。
流石カレンはカエサルさんの娘だけあって、会いたかったにゃん、が聞こえてしまったようだ、思いっきり何その女!?って顔に成ってるし・・・。
放課後。
「ねえーハークー、あの子どーゆうこと??」
いや、顔が怖いんですけどカレンさん・・・。
「フフフ」
ユリエ笑ってないで助けろ。
「ハークさまあの人と知り合いなんですか?」
「そうよハークまさかとは思うけど、なんで獣王国のお姫様がわざわざ騎士学院になんて来るの??」
エリザがその発言をするまでカレンとリーナはその事実に気付いていなかった様で。
「え?そうなのエリザ?だってあんな名前聞いた事。」
「エリザちゃん、あの人ってお姫様なの??」
「はーもう、二人ともしっかりしてよ、周辺国の皇族と王族の姓名この前授業でやったばかりじゃない。」
「え、そうだっけ、リーナ?」
「えーと、覚えてないや、あは。」
おおーナイス助かったぜエリザ、カレンの興味がオレから反れた。
あとは、ユリエが余計なこと言わないのを願うだけだな。
と、思ったそばから何か言いそうに成ってるから遮ってオレが先に言う。
「実は知り合いなんだよ、槍作りに行ったときにさ、向こうの鍛冶屋に彼女も来てたんだよ。」
とまあ、当たり障りの無いように話した。
「へー世の中狭いものね」
とエリザ。
「まーでもなんであの子がハークの後ろで会いたかったなんて言うのかしら?」
やっぱり、ごまかせなかったか・・・。
その日の夜、オレが寮の自室でまったりしていると。
扉がノックされ、出るとドレイクさんがメイアリアを伴って現れた。
「殿下、非常にまずいことに成りました。」
「え?何が?」
「何がじゃありません殿下セレンス村の奪還作戦の事です。」
「あーそっか。」
いや、オレの頭の中からセレンス村の奪還作戦のことがすっ飛んでいてフレイアがなにかやらかさないかとかことりとカレンからの猛攻をどうするかなんかを考えていた。
ことりはビゼンさんの弟子コンビと遊び疲れてとっくに眠って居るので助かったが・・・。
「で、どんなん成ったの?」
「それがですな。」
うん?
なんかドレイクさんにしては珍しく歯切れが悪いな。
「セレンス村周辺の漁業用のワイヤードランスは無事ですし、村自体にも損害は殆ど無いのですが。」
「うん、なにがまずいの?」
「どうやら補給路を断つ為に沈めた船の積荷の中にゴーレムの自動生成装置が有った様でして。」
「え、ちょっと待って、それって一体。」
「今回のセレンス村への魔導王朝の侵攻は、魔導王朝の次期主力戦力としてゴーレムの自動生成装置を我が国に設置するのが目的だったようです。」
「じゃあまさか、その船沈められても何の問題も無かったって事?」
「はい、誠に申し訳ありません、私の判断ミスです。」
「いやいや、なんでドレイクさんが謝るんすか、だって村に被害は無いんでしょ?」
「ですが、既に自立型のメタルゴーレムが五千体程生成されて居ます。」
「それって、やばいの??」
「殿下、メタルゴーレムの存在自体はご存知ですか?」
「まあ、なんとなくは。」
「メタルゴーレムに対抗するには私の電撃系のワイヤードランスではどうにも成りません。」
「そうなの??」
まあ、二人の話を総合するとこうだった、まずメタルゴーレムに対抗するには圧倒的な運動エネルギーで頭を砕いて倒すか若しくは金属の膨張と収縮で身体ごと砕くかといった程度の方法しか今のところ無いらしい。
そして一番問題なのは、こうしている間にもどんどん新しいメタルゴーレムが自動的に生成されていて数が増えているという事だ。
「じゃあ、オレの初陣の出陣式なんてやってる場合じゃ無いじゃん!!」
「はい、仰る通りです。」
「一刻も早く自動生成装置を叩かねば材料が尽きるまでゴーレムが増え続けます。」
「材料って尽きるのかな?」
「あの船にあれほどの金属を積めたとは到底思えませんので、沈んだ所が悪かったのかも知れません。」
「まさか鉱脈とかにってこと?」
「はい、ありえます。」
「あの辺りは鉄の鉱脈が豊富ですので。」
「鉄、か、鉄ね、うん。」
「殿下、何か妙案でもございますか?」
「うん、まーちょっと試してみないと判んないけど、アレイクさんとフルニさんにでもメタルゴーレム作ってもらってやってみたい事が出来たかな。」
鉄だもんなー鉄、ってことはさーうん。
このサイトの仕様上どうも加筆加筆で行くと更新されてないように見えるので、途切れ途切れでも上げてく事にしました。
なので、文字数が少なくて話数が増えてしまうかも知れませんがどうか生暖かく見守って下さい。




