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追放聖女を拾ったので、最強キャンピングカーで旅に出ます ~過酷な逃亡生活? いえ、エアコン完備で快適スローライフです~  作者: 悠々


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第047話: 聖女 vs 大神官

「そこまでだ、バルガス!」


地下祭壇の扉を蹴破り、僕たちは広間へと躍り込んだ。

そこには、禍々しい魔法陣の中心に立つバルガスの姿があった。


「おや……。ネズミが紛れ込んだようですね」


バルガスは余裕の笑みを崩さない。

その背後には、黒い霧のようなものが渦巻いている。

儀式はすでに始まっているようだ。


「ユウ様!」

「セリス! 王女殿下は!?」

「無事です! こちらに!」


反対側の入り口から、セリスたちが駆け込んでくる。

これで全員揃った。


「ほう……。王女を奪還しましたか。やるものですね」

「バルガス! もう終わりよ! 貴方の悪事は全て露見したわ!」


エリス王女が気丈に叫ぶ。

しかし、バルガスは鼻で笑った。


「終わり? いえいえ、これからが始まりですよ。……生贄がいなくとも、これだけの『負の感情』があれば十分だ」


バルガスが杖を掲げる。

すると、王都中から集められた人々の恐怖や絶望が、黒い霧となって祭壇に吸い込まれていく。


「貴様……! 民を苦しめて、それを力にするつもりか!」

「力こそ正義。神とは、最も強き者のことだ!」


バルガスの身体が黒いオーラに包まれる。

その圧力は、以前の比ではない。


「セリス。……お前のような『失敗作』が、私の邪魔をするな」

「っ……!」


バルガスの言葉に、セリスが一瞬怯む。

だが、彼女はすぐに顔を上げた。


「私は失敗作ではありません。……私は、大切な仲間を守るための力を持っています!」


セリスが前に出る。

その全身から、眩いばかりの聖なる光が溢れ出した。


「浄化の光よ! 邪悪なる闇を払え!」


セリスの放った光の奔流が、バルガスの黒いオーラと衝突する。

光と闇が激しくせめぎ合い、祭壇を揺るがす。


「ぐぬぅ……っ! なぜだ、なぜこれほどの力が……!?」

「それは、私が一人ではないからです! ユウ様が、みんなが支えてくれるから……私は戦えるのです!」


セリスの叫びと共に、光がさらに強まる。

バルガスの闇が押し返され、彼の顔に焦燥の色が浮かんだ。


「おのれ……! ならば、これを使うまで!」


バルガスは懐から、どす黒く脈動する『何か』を取り出した。

それは、かつてセリスに埋め込まれていた呪いの核――蛇の紋章のオリジナルだ。


「我が身を捧げ、深淵の王を招く! 来い、邪神よ!」


バルガスは紋章を自らの胸に突き刺した。

瞬間、爆発的な瘴気が発生し、彼自身を飲み込んでいく。


「グオオオオオオッ!!」


人の形を捨て、異形の怪物へと変貌していくバルガス。

ラスボス戦、第2形態のお出ましだ。




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