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追放聖女を拾ったので、最強キャンピングカーで旅に出ます ~過酷な逃亡生活? いえ、エアコン完備で快適スローライフです~  作者: 悠々


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第045話: 突撃! キャンピングカー

ズガガガガガガッ!!


王城の正門前。

静寂を切り裂く爆音と共に、巨大な鉄の塊が突っ込んできた。

僕たちのキャンピングカーだ。


「な、なんだあれは!?」

「止まれ! 止まらんと撃つぞ!」


衛兵たちが慌てて槍を構えるが、そんなものでこの車が止まるはずがない。


「ナビ、シールド展開! そのまま突っ切れ!」

『了解。インパクト・シールド、最大出力』


車体の前面に青白い光の壁が出現する。

僕はアクセルを床まで踏み込んだ。


ドゴォォォォン!!


分厚い鉄の門が、飴細工のようにひしゃげて吹き飛ぶ。

衛兵たちが悲鳴を上げて逃げ惑う中、キャンピングカーは王城の広場へと躍り出た。


「侵入者だ! 囲め!」

「魔法部隊、攻撃用意!」


警報が鳴り響き、城中から兵士たちが湧いてくる。

上空にはグリフォンに乗った騎士団、地上には重装歩兵と魔導師部隊。

完全包囲だ。


「へっ、歓迎してくれるじゃねぇか」

「ユウ様、お願いします!」


通信機からルナとセリスの声が聞こえる。

彼女たちはすでに車を降り、混乱に乗じて裏手から潜入を開始しているはずだ。

僕の役目は、ここで派手に暴れて敵の目を引きつけること。


「オーケー、任せろ! ……さあ、パーティーの始まりだ!」


僕はコンソールのスイッチを切り替えた。

ルーフが開き、スピーカーがせり出す。

流すのはもちろん、ハイテンションなロックミュージックだ。


『♪〜〜!!』


大音量の音楽が広場に響き渡る。

兵士たちが「なんだこの音は!?」と耳を塞ぐ隙に、僕は次の手を打つ。


「ポチ、出撃! 攪乱しろ!」

「わふっ!」


ハッチが開き、ポチが飛び出す。

彼は高速で広場を駆け回り、兵士たちの足元をすり抜けながら、非殺傷の衝撃波を撒き散らす。


「うわっ! なんだこの犬!」

「速すぎる! 捕まえろ!」


「よし、いいぞ。……次はこっちだ!」


僕はハンドルを切り、車体をドリフトさせる。

タイヤから白煙が上がり、その煙幕が視界を遮る。


「煙だ! 何も見えん!」

「撃て! 闇雲に撃て!」


魔法や矢が飛んでくるが、煙幕とシールドに阻まれて届かない。

その間に、僕は広場の中央にある噴水広場へと陣取った。


「ナビ、要塞モード(簡易版)起動。威嚇射撃開始!」

『了解。ターゲットロック、武装解除を優先します』


ガトリング砲が火を吹き、兵士たちの持っている武器だけを正確に弾き飛ばしていく。

殺しはしない。あくまで無力化だ。


「ひぃぃっ! 剣が折れた!」

「杖が粉々だ!」


圧倒的な火力の前に、王城の精鋭部隊が手も足も出ない。

これなら、セリスたちの潜入も上手くいくだろう。


「さあ、もっと踊ろうぜ! バルガスが出てくるまでな!」


僕はアクセルをふかし、エンジン音を轟かせた。

王都の夜空に、ロックと銃声の不協和音が響き渡る。




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