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追放聖女を拾ったので、最強キャンピングカーで旅に出ます ~過酷な逃亡生活? いえ、エアコン完備で快適スローライフです~  作者: 悠々


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第035話: 天空の素材

「よし、準備完了じゃ!」


賢者の塔の広場。

そこに停められたキャンピングカーは、異様な姿へと変貌を遂げていた。

車体の底面には巨大な魔法陣が描かれ、左右には半透明の光の翼が展開されている。


「すごい……。本当に飛ぶのか、これ?」


ルナが呆れたように呟く。

無理もない。見た目は完全に「魔改造された車」だ。


「理論上は完璧じゃ。わらわの『浮遊魔法』と『風魔法』を、お主の車の『駆動力』にリンクさせた。アクセルを踏めば空を駆け、ハンドルで旋回するはずじゃ」

「なるほど。直感的な操作ができるわけか」


僕は運転席に乗り込み、ハンドルを握った。

隣にはナビゲーターとしてソフィアが座り、後部座席にはセリスたちが緊張した面持ちで座っている。


「ナビ、システムチェック」

『オールグリーン。魔力供給ライン、接続確認。飛行モードへの移行準備完了です』

「よし。……みんな、しっかり捕まっててくれよ!」


僕は深呼吸をして、アクセルペダルをゆっくりと踏み込んだ。


ブォンッ!


エンジン音と共に、車体がふわりと浮き上がる。

タイヤが地面を離れ、視界が高くなっていく。


「うわぁっ! 浮いた!」

「ひゃー! 高い高い!」


ララが大はしゃぎで窓に張り付く。

車はそのまま上昇を続け、あっという間に賢者の塔の頂上付近まで到達した。


「出力全開! 行くぞ!」


僕はアクセルをベタ踏みした。

瞬間、強烈な G が身体を押し付ける。

光の翼が輝きを増し、キャンピングカーは弾丸のように空へと射出された。


「うおおおおっ!?」

「きゃあああああっ!」


悲鳴と歓声が入り混じる。

眼下には魔法都市の全景が広がり、人々が豆粒のように小さく見える。

風を切る音、雲を突き抜ける感覚。

それは、かつてない爽快感だった。


「ははっ! 最高だ!」

「ふふん、そうじゃろう! わらわの魔法とお主の車、最強の組み合わせじゃ!」


ソフィアも助手席で足をバタバタさせて喜んでいる。

この幼女賢者、意外とスピード狂かもしれない。


「ユウ様、あれを!」


セリスが前方を指差す。

雲海の切れ間から、巨大な影が姿を現した。

空に浮かぶ大地。岩肌が剥き出しになり、神秘的な光を放つ結晶が点在している。


『浮遊島』だ。


「あそこに『天空の輝石』があるのじゃな?」

「うむ。だが、気をつけよ。あの島は魔力の磁場が不安定じゃ。それに……」


ソフィアが言いかけたその時。

ナビの警告音が鳴り響いた。


『警告。接近する飛行物体を多数確認。……ワイバーンの群れです!』


「やっぱりな! 空の旅にはつきものだ!」


僕はハンドルを切り、急旋回する。

雲の中から、翼竜の群れが襲いかかってきた。


「迎撃するぞ! ポチ、ホタル、出番だ!」

「わふっ!」


空飛ぶキャンピングカー vs ワイバーン。

前代未聞の空中戦が幕を開ける。


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