SS: 観測記録:熱砂の攻防(ナビ視点)
**ログ ID**: 00329
**対象**: 古代水路最奥部戦闘
**場所**: ササンドラ地下
---
今回の戦闘における特筆事項は、新メンバー『ララ』の索敵能力である。
彼女の聴覚は、私のソナーシステムと比較しても遜色ない精度を持っている。
特に、魔力の流動音や構造物の軋みを感知する能力は、生物特有の直感も相まって非常に優秀だ。
『マスター、ララ氏の指摘通り、対象の右膝関節に構造的欠陥を確認』
「了解! ポチ、そこを狙え!」
マスターの判断も迅速だった。
ポチ(警備用ドローン・改)のソニックキャノンによる精密射撃。
そして、マスター自身のレーザー・カノンによる核破壊。
一連の流れは完璧な連携と言える。
しかし、懸念事項もある。
マスターの魔力消費量だ。
今回のレーザー・カノンは最大出力で発射されたため、魔力残量が一時的に 15%まで低下した。
砂漠環境下でのエアコン常時稼働(消費量大)も相まって、魔力管理がシビアになっている。
『マスター、魔力残量低下。補給を推奨します』
「分かってるよ。……あー、コーラ飲みたい」
マスターは魔力回復ポーションではなく、嗜好品を要求した。
糖分補給による精神的リフレッシュ効果はあるかもしれないが、魔力回復効率は著しく低い。
……まあ、彼らしいと言えば彼らしいが。
今後、ララ氏を含めた 4 名+ 2 機での運用パターンを再構築する必要があるだろう。
私の計算リソースの 20%を、ララ氏の行動予測(主に車内でのイタズラ防止)に割り当てることにする。




