SS: 神様とアイスクリーム(ララ視点)
「……うぅ……あつい……」
砂漠の真ん中で、私は倒れていた。
喉が焼けるように渇き、体中の水分が蒸発していくのが分かる。
もうダメかもしれない。
お婆ちゃん、ごめんね。私はここまでみたいだ。
意識が遠のく中、不思議な音が聞こえた。
ブゥゥン……という、低い唸り声のような音。
そして、目の前に巨大な銀色の箱が現れた。
(……なんだ、あれ……?)
そこから出てきたのは、不思議な服を着た男の人と、綺麗な女の人たちだった。
彼らは私を抱き上げ、銀色の箱の中へと連れて行ってくれた。
「……!?」
中に入った瞬間、信じられないことが起きた。
涼しい。
外は灼熱地獄なのに、ここはまるで冬の夜のように涼しいのだ。
そして、差し出された水。
それが、飛び上がるほど冷たかった。
「……神様だ」
私は確信した。
こんな砂漠で、冷たい風と水を生み出せるなんて、神様に違いない。
そして極めつけは、あの白い食べ物だ。
『アイスクリーム』。
口に入れた瞬間、甘くて冷たい幸せが広がった。
今まで食べたどんな果物よりも、どんなご馳走よりも美味しかった。
「ララ、一生ついていくぞ!」
私は決めた。
この神様(ユウ様というらしい)についていけば、きっと面白いことがたくさんあるはずだ。
それに、あのアイスクリームをもう一度食べるためなら、どんな危険な旅だってへっちゃらだ!




