表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放聖女を拾ったので、最強キャンピングカーで旅に出ます ~過酷な逃亡生活? いえ、エアコン完備で快適スローライフです~  作者: 悠々


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/79

SS: 黒猫の決意(ルナ視点)

「……じゃあな、ババア。長生きしろよ」


私はキャンピングカーの窓から、小さくなっていく孤児院を見つめていた。

見送りに来てくれたシスターと子供たちの姿が、朝霧の中に消えていく。


「ふん、湿っぽいのは似合わねぇな」


私は鼻をすすり、わざとらしく悪態をついた。

この街には、嫌な思い出もたくさんある。

スラムで泥水をすすり、盗みを働き、必死に生きてきた日々。

でも、それと同じくらい、守りたいものもあった。


「……あいつら、ちゃんと飯食えるかな」


今回置いてきた金があれば、当分は食いっぱぐれることはないはずだ。

それに、あの「聖女様」が浄化してくれたおかげで、スラムの空気も少しはマシになった。


「心配しなくても大丈夫だよ。ルナが頑張ったおかげだ」


運転席から、ユウが能天気な声をかけてくる。

こいつは本当に、どこまでもお人好しだ。

私みたいな薄汚い盗賊を拾って、美味い飯を食わせて、あまつさえ「仲間」だなんて言うんだから。


「……勘違いすんなよ。私はただ、美味い飯が食いたいだけだ」

「はいはい、分かってるよ」


ユウは笑っていた。

隣ではセリスが、ポチとじゃれ合っている。

平和ボケした連中だ。

でも、悪くない。


「次は砂漠か……。どんなお宝が眠ってるか、楽しみにしててやるよ」


私はシートに深く体を預けた。

ベルンの街はもう見えない。

私の新しい居場所は、この奇妙で快適な「動く家」の中にあるのだから。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
個人的にはすごく面白くていい作品だなって思いました。 続きを楽しみにしてます。 作者さんがんばー!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ