表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放聖女を拾ったので、最強キャンピングカーで旅に出ます ~過酷な逃亡生活? いえ、エアコン完備で快適スローライフです~  作者: 悠々


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
221/221

第171話: 世界一の厨房、美食都市グルメンティア

 温泉郷ユクムラを出発してから、さらに数週間。

 僕たちのキャンピングカーは、西の大陸の中央部に位置する巨大な盆地へと足を踏み入れていた。

 視界が開けた瞬間、目に飛び込んできたのは、盆地全体を埋め尽くすような巨大な白い城壁と、その内側に広がる色鮮やかな屋根の数々だった。


「おおおーっ! 見えたんよ! あれがずっと憧れていた……世界一の厨房! 美食都市グルメンティアなんよ!」


 助手席から身を乗り出したツムギが、歓喜の声を上げる。

 その街は、近づくにつれて凄まじい活気と「暴力的なまでの美味しそうな匂い」を放っていた。

 香辛料のスパイシーな香り、肉が焼ける香ばしい匂い、甘く煮詰められた果実の香り……それらが複雑に絡み合い、街全体が巨大なレストランであるかのような錯覚に陥る。


「くんくん……! ユウ、なんだかすごい匂いがするよ! おなかすいたー!」

「信じられない。門の外までこの香りが届くなんて……いったいどれほどの料理人たちが集まっているんだい?」


 ララとルナも、窓に張り付いて目を輝かせている。

 門番の審査(キャンピングカーの巨体に驚かれたが、大賢者ソフィアの威光であっさりと通過)を終え、街の中へと入ると、そこはまさに『食のるつぼ』だった。


 大通りの両側には、高級レストランから庶民的な屋台、そして見たこともない異世界の食材(巨大なタコ型の魔物の足や、虹色に光るキノコなど)を並べた市場がどこまでも続いている。


「すごい活気ですね。皆、食べることに夢中になっています」

「うむ。良い街じゃ。さてユウよ、まずは何から食べる? わらわは甘いものが良いぞ」


 セリスとソフィアも、すっかり観光客モードだ。


「ええと、とりあえず宿……じゃなくて駐車場を探さないと。でも、なんだか街中がいつも以上にお祭り騒ぎみたいだね」


 僕が言いながら周囲を見渡すと、街の至る所に華やかな横断幕が掲げられているのに気がついた。

 そこには、共通してこう書かれている。


『三年に一度の頂上決戦! 超・食の祭典、いよいよ開幕!』


「しょ、食の祭典……!」


 その横断幕を見たツムギの目が、かつてないほどにメラメラと燃え上がった。

 ヤマトの天才シェフと、僕のチート能力(ネットスーパー&キャンピングカー機能)の集大成。

 クライマックスとなる『料理大決戦』の舞台へ、僕たちはついに足を踏み入れたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ