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第2話 入学前編2 畑修行でいらない称号

あの後も何度か使用人の目を盗んで洞窟に行ってディメイションARM「修練の門」で色んなARMを使ってめきめきとシックスセンスを鍛えている。











話は変わるがメル●ヴンに出てくるジャックが使うARM「バトルスコップ」をどう思っているだろうか。


一言で言うと地味だと大抵の人は思うだろう。


しかし僕はそうは思わない。


何故なら畑を耕しながら体力や「シックスセンス」を磨くことが出来るからだ!まさに一石二鳥!!


というわけで今回は「バトルスコップ」を使って鍛えることにした。


しかし真っ先に問題に直面した。


土地が無いと出来ないよねこれ……


しかたなく父にお願いしてみた。



「父上、実は欲しいものがあるのですが…」


「ほう、普段からなにも欲しがらないシンクがめずらしいな。なんだ?言ってみろ」


「土地です」


「ブっ!?」


父が吹いた。


まぁ当然だな。なんせ五歳児が土地を欲しがるんだから。




結果として父は驚いたものの珍しく僕が欲しがったものなのだからと嬉々として土地をくれた。誰も住んでいない土地だから好きにしていいという許可も頂いた。


しかし…かなり広いな…


貰った土地は我が一族が管理している土地の一部だ。


しかし、かなり広い。およそ東京ドームが10台位は軽く入る。


周りは家など何もなくただ平野が続いているだけだった。


とりあえず畑にする大まかな場所を決め、肥料を錬成しばらまく。


「ウェポンARM!!バトルスコップ!!」


バトルスコップに地属性のマジックストーンをはめる。そうすることによって大地を操れるようになり、作業が効率化する。


そしてバトルスコップに同調するように魔力を高め、後はひたすら掘るべし掘るべし!


そして最後に適当に錬成して作った種数種類をばらまき


「育て!アースビーンズ!!」


技を発動させる。




ニョキニョキ……



ニョキニョキニョキ……





種はあっという間に育ち、そこらへんの山より高い蔓の樹海になってしまった。





ポカーン(゜o゜)



やりすぎてしまった……(汗)




しかし所々見てみると色んな果実が実っていた。適当に錬成した種だったので見たことのないものも数多くあるようだ。



しかたないので少しずつ詮索してみることにし、プチ放置することにした。












この年、ルクティア大陸の南に位置する首都ベルセルク付近は大変な干ばつに襲われ、食糧不足に襲われた。


ベルセルクの国王ベルセルク12世はこのことに危機感を覚え、ルクティア大陸全体に支援を求めた。


しかしどの国もしぶっていてかなり困難を極めるようだ。


ベルセルクほどではないが、どの国も同じように水不足等に陥っているからだ。





「そこで我々ルクシオン家にも支援の要請がかかったのだ。」


ルクシオン家は食物の貿易にも深く関わっている。それでこの要請を受けたのだろう。


兄「しかし父上あてはあるんですか?当然支援となるからには利益はあてにならないですし」


父「問題はそこなのだ。ルクシオン家は代々続く商人の家系、水不足の影響で作物が減っている中無利益で支援を行っていいものか」


「……あの、僕に提案があるのですが…」


父「なんだ、言ってみろ」


「はい、僕の土地になっている果実を送るのはどうでしょうか?」


父「………ああ、あの蔓の森のか…あの時はいきなりあの一帯に生えてきたのでなにがあったのかと思ったよ…」


父は遠い目している。


それはそうだろう。あの後、いきなり生えてきた蔓の森はなんなのか周囲から質問が絶えなかったみたいだ。


結局、その問題は息子である僕が新しい植物の実験をしているという説明で落ち着いた。


まぁ間違ってはいないな。





「はい。あの後少しずつ調べてみたのですが一部の不明なものを除いて普段食べている果実が多種実っているようです。それと一定の範囲の果実を取って経過を見た所、一週間で実り変わりました。一時的なものなのですから今回だけ無償で支援しても良いかと。王家に恩を売っておくのも悪くないと思います。」




周りは水不足で乾いている感じなのに蔓の森はかなりしっとりしている。


しかしじめっという感じではなくてマイナスイオンが沢山出ていてとても心地よい感じだ。


原因は蔓が日照りを抑えてくれているのと、何故か蔓の森を生やすときに出来ていた新しい泉だ。


たぶん土地を改造しているときに地下水とかが見つかり、いつの間にか蔓の中を通して溜まっていたのだろう。




「お前が言うのだからそうなのだろう。よし!この件はお前に任せる!頼むぞ!」


「はい。父上。」




それから大忙しで蔓の森に実っている果実を採取し大量に首都に送った。








数ヵ月後




「どうしてこうなった…」



僕は今ベルセルクの城で正装に身を包み受章式を受けています。


名目は沢山の果実を無償で寄付し、沢山の国民の飢餓を防いだ ということだ。





………そんなのいらねぇー!!





















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