第1話 入学前編1 ARM造り
僕が生まれた世界の名はレバリィアース。僕が希望した通り魔法のあるファンタジーな世界だ。
三大大陸の一つ、ルクティア大陸はこの世界最大の大陸。
商業都市アルマークはルクティア大陸の北に位置している。
アルマークの外れに広大な土地を所有する大商人一家ルクシオン家の三男として僕は生まれた。
結城深紅がシンク・ルクシオンとして転生して早5年。
生まれたときから意識は完全にあったのでおしめの時間などはかなり屈辱的だったがもう過去のことなので忘れることにした。
5歳位になると敷地内(かなり広大)も自由に動けるようになるのでさっそくARM作りをする場所を探す。部屋ですると誰かが入ってくる可能性もあるからだ。
敷地内を詮索すること早30分、あまりにも広すぎてきりがない…このままだと一日はかるく越しちゃうよ…(汗)
でもその甲斐あってARM作りに最適な場所を見つけた。敷地内の森の奥にあった洞窟だ。調べてみたところクマなどの生き物が住んでいる形跡もなかった。
驚いたことにこの洞窟は奥に進むと広い空間に繋がっていた。そこには地下水の川が流れていて様々な鉱石が生えていた。
神秘的なところだな…うん!気に入った!ここで作業しよう!!
場所も決まったとこだし作業を開始することにした。
まず材料だけど水は洞窟の川があるので問題なし。火力はたいまつとかをたくさん持ってきたので洞窟で焚き木をして火を起こそうと思う。
そして鉱石だけど、そこで神からもらった錬金術を試してみた。とりあえず某豆のまねをして両手をパンでやってみたら成功した。
洞窟内に生えている鉱石を元に様々な宝石やら金属やらを錬金する。黙々と錬成しているうちにいつの間にか僕の周りに錬成したものが大量に溢れていた。
次はいよいよARM作りだ。とりあえず原作にあったARMを一通り作ってみようと思う。
作業中(あまりにも文才がないので製造中のことはカットさせていただきます。大変申し訳ございません。)
結論をいおう。原作にあったARM一部を除いて一通り作ってしまいました!!おまけにマジックストーンも色んな種類を大量に作った。
作るのにも魔力がいるから魔力切れになるかと心配だったが問題なかった。僕は5歳にして数十個のARMを造っても余裕でぴんぴんしているほど魔力が高かったのだ。
神よ…能力の設定間違ってないかい?と思ったこともあったが、どうやら間違ってはいなかったようだ。
というのも、
一つ目のARMを造ったときに魔力が1レベルアップ
二つ目のARMを造ったときに魔力が1レベルアップ eta
というように一つARMを造るごとに魔力レベルが上がっていくのだ。
なんか反則しているような…日々魔力を上げようとしている魔法使いさん達に失礼だよねこれ…
そういうわけで僕の今の魔力レベルは80位だ。
今日はARMを造っただけで満足したのでとりあえずディメイションARM『ジッパー』を二個発動させてそれぞれARMと材料を収納させた。
洞窟から外へ戻ってみるとどこからか声が聞こえた。
「シンク様〜どこにいらっしゃいますか〜?」
「もうお空が暗いですよ〜早く戻ってください!!」
やばっ!?そういえばメイド達にもなにも知らせず抜け出して来ちゃったんだった!?
その後、両親や使用人たちからさんざん説教をされて長い一日が終わった…あう。