表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

【四天王白虎】朝昼晩とZzz…ついたあだ名が「居眠り王子」!!

白虎(びゃっこ)との初顔合わせは7年前かな?マンションだったんだよね。彼は俺よか一回り以上年下なんでさんづけは省略します。



会社が請け負ってたマンションの管理人がみんないなくなってさ、急遽設備系の俺と警備系の白虎が新しい管理人が定着するまでの間、代行する事になったのね。


正直、設備系の俺からすると楽で仕方がない業務だったんだけど、警備しか経験してないと色々と覚えなきゃいけない業務があるのね。


当然、白虎も何にも分かってなかったから多々残業して色々教えましたよ。




それで1ヶ月経った頃、出勤するたびにフロントにいるコンシェルジュの女性から「今日は○○()さんが出勤ですか?」って聞かれたの。


「そうですよ」って答えると女性が「よかったぁ~」ってホッとした態度取ったから「えっ?どうして?」って聞き返したのね。


何でも仕事慣れした白虎がフロントとか清掃の人に威張りちらしてるらしくてさ、しかも勤務中に居眠りこいてるらしいの。


だから特にコンシェルジュと仲良くしてたわけじゃないんだけど相対的に俺の評価が爆上がりしちゃってね(笑)。正直、白虎に対してはもっと威張りちらして居眠りこけと思ったね。労せず俺の評価が更に上がるから(笑)



その頃から白虎は自身を過大評価しててさ、「自分はいつでも国家公務員や警察官になろうと思ったらなれる」と熱く語ってきたよ。じゃあ早くなれよって(笑)。得てしてそういう奴に限って警備員にしがみついてんだけどね。



白虎の居眠りが相当酷かったらしくてさ、マンションの管理組合からもクレームが来てたからある日の夜、こっそりと白虎が勤務してる様子を伺いに行ったのね。


管理人室覗いた瞬間に机に伏せて寝てた白虎の姿があったよ(笑)


「何寝てんのよ?」って声かけたらフガって顔を起こしてから「寝てません!」ってほざきやがった。




次に白虎と顔合わせたのはその2年後かな?某巨大企業のビルの設備担当で着任すると白虎が先に警備員で入ってたよ。


そこでも奴、朝から居眠りこいててさ、俺関係ないのに居眠り現場を見た清掃のおばちゃんとかに「今日も白虎さん寝てるわよ」って何度も愚痴られたよ。「寝てるだけで給料もらえていいわねぇ」って。



その時に勤めていた会社の一番の悪い所が古参に甘い事でさ、ある日社長が来た時も白虎が居眠りこいてたのね。


社長が奴に向かって「こう暖かいと眠くなるよね~」ってほざきやがった。別の日に新参の警備員が同様に社長が来た時にウトウトしてたのね。


一発諭旨退職でしたよ。


ちょっと納得行かなかったからさ、白虎に諭旨退職した警備員の事、どう思う?って聞いたのね。


「言語道断ですよ」って答えやがった(笑)




マスクの件も凄かったな。コロちゃんの最中、マスクが入手困難だった時あったでしょ?でもクライアントからは「常時マスク着用して下さい」って言われてたのね。だからみんなどうにかしてマスクを入手して着用してたの。


すると白虎が何日もノーマスクでさ、おそらく入手出来なかったんだろうね、見かねた他の警備員が貴重なマスクを譲ってあげようとしたの。


そしたら自尊心高い白虎が急にマスクが必要ない事を延々と説き始めたからね。


そのくせ会社から100枚入りのマスクが一箱支給された途端、我先にと1人で20枚近く持って行きやがった(笑)




そんな白虎でしたが居眠りが酷すぎて結局、彼も諭旨退職しました。正直好きにはなれなかったけど健康で生きてて欲しいですね。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ