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第十一章 後夜祭

 第十一章 後夜祭

 天一号作戦は成功を納めたが満足のいかない人間が一人いた。

 ヨーゼフ大将だった。

 彼は軍務省で書類処理を行っていた。

 執務室は極めて質素でとても一国の制服組のトップの部屋とは思えない。

 だが、帝国の双頭の鷲だけは優雅に飾られていた。

「閣下、全艦隊、組織的崩壊にはいたっておりません。」

 副官がそういうと彼は無表情に

「フラーゼ中将の第三艦隊もか。」

「はい。何かご不満でしょうか?」

「陛下に次ぐナンバーツーがいてはならんのだ。」

 副官は官僚的口調で

「では第五庁に働かせますか?」

「いや、ばれては面倒だ。確実にやらねばならん。全ては皇帝陛下のため。」

 そういうと再び書類処理に取り掛かった。

 ―――八月二日 帝都第三艦隊司令部

 帝都はもう春だ。

 花が咲き誇り、気温も心地いい、フラーゼにとって久ぶりの光景だった。

 その中、帝国艦隊の一部はガダルカナル島襲撃の巧妙話にふけるもの、レイテ空域で散った友人を思うもの様々だ。


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