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世界創生



こんな世界俺は知らない。

全く理解できない。

無知の知ではない。

本当の無知である。




記憶はあやふやだけど

朝、扉をあけたら


扉の先はワンダーランド


俺はゲームのような世界に出た。

嘘じゃない。


空を見る。

気分が良くなる快晴だ。

ただ違和感はたくさんある。

違和感じゃないツッコミどころかもしれない。


空に魚が泳いでいる。


犬が翼を羽ばたかして空を駆ける。


猫が集まり日本語で世間話をしている。


急いで部屋に戻る。

慌ててテレビをつける


テレビをつけたら見たことないセクシーで美しい神様バンド弁天ズが演奏している。


他のアイドルグループが紹介される。驚くことにヘスティアさんが映っていた。

いつから神様が人の世界で芸能活動をし始めたんだ。


もう一度外に出る。


一部の大地は空に浮遊している。


空飛ぶ天使が笛を吹いてる。


人の流れを見ると空に浮遊した大地の行き方が分かった。

大地の切れ目に扉がある。そこを抜けると空の大地に繋がるようだ。

空間がめちゃくちゃだ。


「姉ちゃん。一緒に茶せえへんか?」

犬がタバコを吸いながら女性を口説いていた。


空にモニターのついた飛行船が飛んで天気予報が流れる。

「本日はアマテラス様が9時に温泉旅行に出かけるため9時以降は雨が降るでしょう。しかしタケミカヅチ様の機嫌により急な落雷にきおつけてください」


夜は白夜

昼は皆既日食

昼も夜もでたらめ。

星の動きも不明だ。



『気に入ってもらえたかい』

空を見上げて口をあんぐりしている俺に知った声が後ろからかかる。


「ヘルメスさん。これは夢の続きですか?」

やっと話が通じそうな人いや神様がみつかり安堵する。


「まあ、そんなもんさ。ここではなんでも叶うのさ。夢もそうだろう。」


「どうしたら醒めますか」

正直、ここ最近理解が追い付かず夢と現実が把握できないことが多く。不安が募っていた。


「まあ、チョット自慢に付き合いな。それからでも遅くないぜ」

ヘルメスさんは、いつもの調子ではぐらかす。


「これはヘルメスさんがやったんですか?」


「見てみろよ安井」


そこには犬を連れた男が願う。

「ああ、愛犬ピーチよ人になって俺と結婚してくれないか?愛しているんだ」

連れている。ポメラニアンが10代半ばのギャルに変わる。

「あたし、ダサい、しつこいオッサン嫌なの。今までは感謝。だけどこれ以上付きまとわれるのは嫌!サイナラ」

ギャルは去っていく

男は泣いて項垂れる。


「ギャハハ。笑えるだろう。今まで世話した犬に振られてやがる。」


「趣味が悪くないですか?」


「何を言ってる。飼犬だって鎖が無くなれば選ぶ権利がある。これが平等だろ。」


「それはそうですが、あえて注目したとこに悪意がありましたが」


「へへへ、軽いブラックユーモアよ。ここは想像力の世界さ。あれをみな。」


人が車に跳ねられる。

跳ねられた人が紙のように薄く圧縮される。

ペシャンコになるが風が吹くと元に戻った。


「あのように死なんのよ。つまり死の概念もないんだ。だから、面白いものが見れるぜ!次はアレをみてみな」


ゴゴゴゴゴゴ!

凄い地鳴りと轟音の後に大地が裂け。

そこから大きな扉が現れる


「フハハハ!我、冥界の王。ハーデス!ついに神々の楔を破り日の世界に到達したぞ!」


あれは冥府の管理者ハーデスさん

なぜ地上に


「それだけじゃないぜ」


空に大海が現れる


「神々の掟を破り地上に出るとは何事だ!」


海神ポセイドンさんがクジラとイルカを連れて大挙する


「ポセイドン、お主もだ!ここは人界。妾の領域。口をだされるな!」

アテナさんが聖闘士の軍勢を率いて現れる。


「すげえだろ。安井よ。今、神界、天界、深海、大地、地底が一つになった。」

ヘルメスさんが興奮気味に叫ぶ。


言葉にならない俺の前を半透明な人がとおる。

幽霊!?


「冥府が繋がったんだ。勿論死者も溢れるさ。」


「滅茶苦茶です。この後どうするんですか?」


「何もしないさ。ただオレは安井っちには感謝してるし、神であるオレが人である安井を少しは尊敬してるのさ。オレの感謝とリスペクトの気持ちさ。ヤスイには観測者として元の記憶を置いてある。この世界を楽しんでくれ。ほれ見てみな」


そこには中年のカップルが公園にいた

「ワタシ、イケメンになれ!」

中年の女性がワイルドな男性に変身した。

「俺っち金髪ギャルになれ!」

こんどは中年の男性が金髪の若い女性に変身した。


「ヤダ、ダーリン美人!可愛い」

「ハニーもカッコいい!」


「見てみろよアレ、すっかり逆のカップルだなこれが本当のLGBTか、知らんがな」


空に光線が走る!


「フリーズ軍団くらえー!ウサハメハ!!!」

「まだまだ儂の力を喰らえ!」

謎の軍団が空中バトルが繰り広げられてる。


「笑えるだろ。試しによ。全員に聞いたんだ。何を望むのか。人だけじゃない、俺は博愛主義者だからな。知性のある生物、勿論神々にも聞いたのさ。そして、それを叶えた世界がこれさ」


「こんなのが、みんな望まれた世界なんですか、ですが、どうやって?」


「これはオリジンの力、へへへ、秘匿されるはずだ。神すらあがらえない。みたろ。ポセイドン、ハーデス、アテナすらこの様さ。この世界を普通に受け入れてやがる。この力の前には神も人もない。全てがいとしい。」

両手を大きく広げて宣言する。


「よく分からないです」


「分からなくていいさ。ーーさあ望みは想像力さ。想像力さえあれば創造できる。言え。思え、想いは重いほど叶うてな。俺は1人なんてケチくさいことは言わないぜ。みんなの望みを叶えてやってんだ。

言ってただろう。平等、公正ってな。

みんなに与える

俺が正義、

この世界での神は俺一柱のみ]


「とりあえず一度寝直していいですか?」


「・・どこまでも分からん奴だ。いいぜ、楽しみは後の方がいい」

ヘルメスさんはそういうと姿を消した。

本当に頭が痛くなってきた。部屋に戻ろう。流石に仕事はこんな状況だないだろうと。というより夢から覚めないと




◇◇◇




「安井さん大変です。助けてください」

ベッドで寝てると声がかけられる。今度は誰だ

今度は魔法少女が話しかけてくる。


「世界の危機です。助けてください!」


「君は誰かな?」


「私は魔法少女べェーナスちゃんです」

可愛い杖を持った少女が答える。


「ええ!べェーナスちゃんって神器の?!」


「はい、そうです。ここでは姿は自由みたいです。」


「世界の危機って、もう見るからな危機だよ。俺の精神も崩壊寸前だよ」


「それだけじゃすみません。このまま放置すると世界は崩壊します」


「なんだって!!」


なんでもアリの世界が暴走する。






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