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ここは?


気が付くと一人だった。


周りをみると宇宙だった。


周りに輝く星々が見える。


手を伸ばしてみると触れることが出来た。


光の欠片に触れる。


欠片は一瞬強く光が増すと

世界が変わった。


「それでは、もし 佐藤 さんが自分で解決できない問題の時は誰に相談しますか?」


「私の範疇で無理と判断したら上に相談します」

私は淀みなく素早くこたえる。

「上とは会社の上司ですか?」

「はい。」

躊躇なく模範の回答をする。

「冷静で的確な判断ですね、それでは仕事外のことも上司に相談するんですか?」

あっ!

相談の話が仕事の話になっていたと気づく。先ほどの質問は私のプライベートの相談の事を聞いていたのだと、答えは間違いではない。私は部下や同僚のプライベートな相談にものっていたのだから私が自分の上司、・・憧れの社長にプライベートの相談をしていても可笑しくないのだから。

でも、なんでここに私がきているのと思われるわよね。

「・・・プライベートの相談はしたことはないです。正しくは相談しません」

私は恥ずかしくもあるが事実を伝える。そうじゃないと意味がないから

「相談しませんか正直ですね。それは理由をお聞きしてもいいですか?」

「理由は特にないです。ただ会社の仕事と私事は分けて考えたいからです」

「公私をはっきり分けられるのですね。普段会社の人からプライベートの相談をされたときは、どんな気持ちですか?」

「頼られてうれしいです。ただ頼られるのは仕事の延長があるかもしれません」

自分でいっていて矛盾していると思う。会社の人に相談されて頼られるのは嬉しい。だけど自分は会社の人に相談したくないなんて、わかっているけど我儘、自分勝手。

今回相談することも決めず相談にきて相談を聞いてほしいけど相談はしたくない。

つまり相談って何かしらね。哲学だわ。

「 佐藤 さんは周りから頼りにされてるのですね。では私が相談したら相談にのってくれますか?」

「先生が!なぜですか?」

予想していない提案に素直に驚く。

「解決力に期待したいからです。 佐藤 さんなら、きっと素晴らしい解決策を用意してくれそうです」


これは誰かの過去だろうか

佐藤さんが相談の場面のようだけど

俺にはこんな記憶はない

ーーいや夢なのか?

でも誰の佐藤さん俺だろうか?

映画のように映像が流れていく。

もっと意識してみると


ザザー!!

場面が戻る。


「それでは、もし アレス さんが自分で解決できない問題の時は誰に相談しますか?」


「オレの問題はオレが解決するさ」

俺は自信ありげに淀みなく素早くこたえる。

「解決できないときは?」


「そのときの為にここにきている。」

躊躇なく模範の回答をする。


「先の時の為ですか。素晴らしいですね」


「ああオレは皆の兄貴だからな。だれよりも先んじて動くのさ!」

人物が変わった


話の展開も先ほどと全然違う。


「そうよ、あなたが考えた瞬間から欠片は本当の形となる、今は泡沫の夢のようなもの貴方が意識したときはじまるの」


どこからか声がする。


宙に漂う俺は目の前を流れていく、違う輝きの破片に条件反射のように触れる


また誰かの過去だろうか?


「 アオハル 先生、恥ずかしいところをお見せしました。残念なことに、これが、この学校の姿です」

私の横に並び学校案内してくれてる先生が先程の場面に説明してくれる。


学級崩壊が騒がれる昨今、どこの学校も不良といわれる生徒達に対応が困っていた。

本来、私みたいな新米先生が配属されるべき学校ではなかった。けど私みずから、この学校を希望した。

理由は憧れの先生がいたからだ。

憧れの先生は今、なんと私の目の前にいて学校を案内してくれている。私は運がいい。しかも先生の担当するクラスの副担当である、本当についてるわ。


「いいえ、新八先生、恥ずかしくないです。校則を破る生徒に注意していた場面なのですから」

私は目の前の憧れの先生に答える。


これはへーぺさんだろうか?


ーーザザ!!


また場面が戻る。


「 安井先生、恥ずかしいところをお見せしました。残念なことに、これが、この学校の姿です」

私の横に並び学校案内してくれてる先生が先程の場面に説明してくれる。


学級崩壊が騒がれる昨今、どこの学校も不良といわれる生徒達に対応が困っていた。

本来、私みたいな新米教師が配属されるべき学校ではなかった。けど私みずから、この学校を希望した。

理由は自分の恩師となる先生がいたからだ。

恩師である先生は今、なんと私の目の前にいて学校を案内してくれている。

先生は私が高校も時の担当である。

高校生のとき私は問題を抱えていた。それを他人に語ることができず悩み悶々としていた

そんな私を気に掛けて、いつも話かけてくれた先生。

俺の憧れであり目指すべき教師像

俺が教師を目指すきっかけになる事件があった。

少し思いにふけってしまう。


「いいえ、新八先生、恥ずかしくないです。校則を破る生徒に注意していた場面なのですから」

私は昔から変わらない先生に答える。


人物が変わり話が話も変わる


破片が一つのピースとなる。


これは俺の記憶?


おかしい俺にこんな記憶はないし、あったかもしれない未来とか?いや、微妙に時代がずれている。

つまり、俺じゃない誰かのか


「可能性という話ではないのよ。これは誰かの過去かもしれないし未来かもしれない、みんなの望みを聞いた、聞き入れた形。理想、夢、そんなふたしかな聞いただけで出来た定型文のような夢よ。だから、そこに誰かをあてはめるなんて簡単にできる。きっとサービスのつもりなんでしょうね」


「なんで皆の希望を聞き入れたのですか?」

俺は声に尋ねる。


「きっと聞けば分かると思ったのね。浅はかだわ」


「浅はかでしょうか?いい事では?」


「パズルを組み立てるときにピース全部に希望を聞いていたら、決して当てはまらない。完成しないパズルができるからよ」


「ひとつ、ひとつ形がちがうから個性なのでは?」


「個性なんてのは後からつけたしたものだわ。ーー話はいいわ。とりあえずチュートリアルを楽しんでらっしゃい」


俺は意識が飛んでいく


「いい夢を見てきなさい。きっと、戻れなくなるわ」


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