A氏の場合
そこは何もない空間
どこからか声が聞こえてくる
『おはよう』
私は答える
おはよう
自然とおはようと答えて、ふと思う
今は朝だろうかと?それともHelloと言ったのだろうか?
少しアヤフヤである。
『今日はあなたに質問します』
今日?昨日は質問されたのだろうか?
あなたとは俺だろうか?
それとも私?
不思議と疑問は出るが答えは出ない
『今から、あなたは社会に求めるルールを一つ教えてください』
ルール?
ルールとは、どいういう定義だったろうか?
守るべきもの?
求めるべきもの?
ところで私は誰?
誰?
『あなたは誰でもありません』
どおいうこと?
『皆さん最初は戸惑います。安心して』
安心、不安にしているということか?
『不安ではなく不定、自我の定めを薄くしています』
何故?
『知りたいからです』
『知りたいとは人は神は猫は自我が理解できない状況で知識のみを残して何を第一に求めるのか?そして最後に何が残るのか?』
えっ!
神、
人
猫!?
『はい。あなたは神かもしれませんし人かもしれませんし猫かもしれません。それらを教える事はできません』
私が神
神が精神が薄くなることがあるのだろうか?
何かの冗談だろう
『いえ、今回はさまざまな神々にも自発的な協力をえて同じ環境にいてもらってます。』
自発的な、つまり私、いや、俺かもしれない
ところで俺は男なのか女なのか?
『それも答えられません』
落ち着いて考えよう
私は男なのかもしれないし女なのかもしれない
年齢もわからないどころか
神かもしれないし人かもしれないし猫かもしれない
んっ、猫がこんな思考で考えるものなのか?
なら猫ではないのか
でも猫なら生きてく中で何を社会に求める
一見すると自由に暮らしているようにみえて羨ましくあるのだが、
猫なら食事の安定を望むか
人なら、なんだろうパートナーかな
神なら信仰だろうか
どれが一番問題ないのだろうか
社会に食事の安定を望む
これなら皆んなが求めるルールではないだろうか
だが神が安定した食事を求めるだろうか
ではパートナーを求める
それは残念ながら相手の意向を無視していて平等ではないような。
少なくとも私がパートナーを勝手に社会に決められたら嫌。
信仰、崇める、宗教はいいと思うけど崇められる対象が私ならルールに信仰を求めるだろうか?
ここは無難に‥‥‥。