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最初の相談者 ゼウス

 

「これはすまんかった。相談するなら自己紹介するべきじゃたの儂の名前は‥‥」


 爺さんは少し思案げの顔をした後


 ゼウス!


 爺さんもといゼウスと名乗った人物は少し悩んでから自分の名前を名乗った。

 ゼウスとは‥

 あまり博識でない俺であるが聞いた事ある名前である。

 確か北欧方面あたりの一番偉い神様だったと思う。間違っていたら申し訳ないが・・・

 なんでゼウス様なのだろうか?

 俺は自分の夢ながらあまり神様を知らないので多分安直な発想に思いついたのだろう。

 少し恥ずかしくなったが話しを進める事にした。

 話は途中であるがわかっている時点でまとめよう。


「ゼウスさん話しを伺ってわかりました。ゼウスさんは父の後を継ぎ、混沌とした世界である大地に実りや色んな可能性を生んだんですね。大変素晴らしいでしいことです」


 俺は体感大作長編映画分の相談者の話しをとりあえず俺が理解できた範囲で確認するとともに賞賛した。

「そうじゃ、儂は大変大変だったんじゃ、それを理解してくれるか」


 ゼウスさんは厳つい両手で俺の両肩を持ちグラグラ揺らしてくる。

 目を回しながらも頷いてあげる自分を褒めたい。というか怖い!

 どれだけ他者から認めれたかったんだ。

 相当たまっていたようだ。

 もしかしてゼウスさんも哀しき中間管理職のようなストレスがあるのかもしれない。

 すこし親近感がわくな。俺の夢のなかの神だから当然か。

 俺もたまってんだな・・・


「引き続きお聞きします。その苦労したあと今の世界はどうなったのですか?」


 俺は長く終わらない過去話から現在に何とか話を進める事にした。

 自分ながら上手く話しの機転が効いたと自分を内心褒めてあげる。

 講義の先生がいたとして、そこまで褒めないであろうけども‥‥


「そうじゃ、大事な話しはこれからなのじゃ!儂は苦労しながらも親父から受け継いだ世界を実りあり無限の可能性がある世界を多数つくりだすことができた。それは他の兄弟神たちよりも素晴らしい世界なのじゃ、それを子供達に任せてあるのじゃが奴らは可能性の芽を咲かせず散らしておるばかりなのじゃ!」


 ゼウスさんは鼻息荒く語る。

 話はまた止まらない。

 やはり言いたくてしかたなかったのか聞いて欲しくて我慢してたのか分からないが、話を続けるゼウスさんに俺はその都度頷き合槌を打ち時にはゼウスさんの苦労を称賛した。



 なんとか話しを終わらないと

 無論これらは講習で学んだことを自分なりに実践してるだけなのだが


「では、ゼウスさんは子供達の事で悩まれてるのですね」


 俺はなんとかタイミングをみて子供?部下の愚痴を続けるゼウスさんに言葉を差し込む。

 そして確認する


「そのとおりじゃあ儂は子供達の作る世界の事で悩んでおるのじゃ!」


 俺はやっと本題に入る事ができたみたいだ。

 本題

 それは、世界、子供、部下での悩みだと

 胸を撫で下ろす。


 だが本題の悩みがやっと分かった所で俺は悩んだ

 俺には子供がいないどころか嫁もいなければ現在彼女もいない!

 何故自分の夢で惨めな気分になるのだろうか

 だが、これから仕事としてこの道を進んだら、分からないこと、分かっても理解出来ない事、分からなくても共感していくんだという精神を学んだ。

 良し気を取り直して、話を整理していこう

 世界創生の神話のような話しは長い長い話を聞いたが全くといわないが理解できない単語も多く意味が分からなかった。

 これは俺の技量や知識不足による理解不足。

 簡単にいえば未熟故の経験値不足ともいえる。

 今現在経験、知識不足は仕方ない。ならば現在の俺なりのやり方でここはやろう。

 話が分からないなりに、これを俺が分かるように変えよう。

 まずは一番出てくる単語で曖昧な言葉、世界である。

 これを俺にわかるように変換しよう。


 つまり世界=会社と仮定しよう、


 そうしたら話は少なくとも理解しやすくなる。

 この話は戦後の日本で考えよう。

 戦後町が焼け野原からすべてを失った親父さんもとい先祖が事業を始めた。

 そして事業が成功しそれなりの会社をゼウスさんが引き継いだ。

 日本の高度経済成長のような成長でさらに会社が大きくなり、財閥化して子会社が沢山出来た。

 ウン、何だなんか見えてきたぞ俺でも、なんとなく相談内容が分かるじゃないか

 うんうん俺は1人頷いて話を進め。

 そして沢山の子供をこさえたゼウスさんは子会社を子供達に任せたけど全く成果が出ないどころかマイナスの結果になげえてるわけだな


 ゼウスが長い時間神話からなる話しを語り、内容がそこまで矮小化されてると知ったら激怒するかもしれない事を安井は考えているのであった。

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