迷探偵ヘスティア
組織、裏切り者
イメージするならスパイものだろうか
激しいアクション!美人との激しい愛憎劇!熱い絆との仲間の友情とそして裏切り!手に汗にぎる展開をイメージする
その主人公に俺、美人のパートナーに目の前のアテナさんを失礼ながら想像する
だめだ!
映画なら開始5分のアクションパートで下手して死ぬイメージしかわかないぞ。
ではスパイ役はだめだな。
探偵役はどうだろう
外部と接触ができなくなった冬場のペンション
普段は頼りない主人公
頑張って何度も誘って、なんとかデートに持ち込んだ憧れの彼女との待望のスキー。
気のいいダンディなペンションオーナー、優しい奥さんと様々な宿泊客、そこで起こる突然の殺人事件、どんどん殺害され混迷するペンション
誰も信じられない絶望の状況の中ペンションの宿泊客から犯人を突き止める主人公!
だめだ!
やはり自分は、せいぜい序盤で騒いで殺される役がせいぜいだ。
セリフは、殺人鬼がいるようなところで一緒にいられるかよ!
という捨て文句の後殺される役がせいぜいだ。
どうみても役にたてるイメージがわかない
昔友達とやった人狼ゲームではいつも序盤に狼役にやられていたし向いてると思わない
「アテナさん私では力になれそうにありませんが、話を続けますか?」
話を進める前にいま一度確認を取る。あまり込み入った話を聞いておきながら結局なにもできませんでしたは流石にしたくない。
「ええ続けるわ」
アテナさんは簡潔に答える。
仕方ない諦めよういつものことだ。聞いていこう
「では進めていきますよ。確認しますが組織とはどの組織でしょうか?」
「正直に言うと私の配下の軍団よ」
「では裏切り者というのは?」
「私の配下にいる可能性があるの」
「つまり配下の軍団の内部にいるかもしれない裏切者を見つけ出すやり方を知りたいということでしょうか?」
「ええ、話が理解てきたわね」
「私は神の世界のことがわかりません。よかったら今日詳しい話を聞き後日、紹介者もしくは事情を調べての対応で構いませんか?」
俺はカッコ悪いが保険をかける。
どう聞いても人の探偵にできる範囲ではないが調べたり相談すれば、いいやり方を思いつくかもしれないし、いろんな手段を伝えれば参考になるかもしてない。
アテナさんも配下に疑いがあるからと神ではなく人に力をかりにきたのだし、今日、そこらで解決する話ではないことは彼女も織り込み済みだろうし納得してくれるだろう。
神の事情は同じ神、アテナさんと比べると色々違うが、具体的には見た目・・詳しくは述べないが、ヘスティア様に聞こう。
「それでもいいわ。だけど、この話はあまり他者に知られたくないことと、時間もできる限り早くお願いするわ」
「はい、そこは気を付けます」
「更に確認したいのですが配下の軍団とは具体的にどのような軍団なんでしょうか?」
「私の親衛隊。本来なら地上安定の為に戦う軍。私の命に従い、いつでも命を懸ける誇り高く崇高な使命を帯びた戦士たちよ」
「その誇り高い戦士を疑う理由とはお聞きしても?」
「業腹だけどポセイドンからの忠告。そして私の勘ね」
「分かりました。そこはいること前提としましょう」
神の勘を疑っても仕方ない。素直に信じよう。大なり、小なり組織であるため裏切者でなくても不届き者はいるだろう。
「その裏切りものはどうしたいのですか?」
「当面幽閉、みなと隔離するわ」
「隔離だけで大丈夫なんですか?」
「今回の場合はそれで大丈夫よ」
「裏切り者を幽閉するだけで大丈夫ということは、そのかたに接したほかの人物はいいんですか?」
「先ほどいった混沌の種子て言葉覚えてる?あれに関係するのだけど、人にもわかりやすくいうと組織に対する癌細胞みたいなものね。理由もなく突然一部の信頼する人物でも突然、おかしな行動、宿主を殺すような行為をする。困ったことに本人にその意識がないから厄介だし、ほっておけない。だけど周りは関係ないから当人を周りから隔離するだけで大丈夫よ。大袈裟にしたくないし。」
なるほど癌細胞、面白いたとえだ。イレギュラー、バグといったかんじだろうか
スパイや裏切者探しというとわかりずらいがバグ。プログラムのバグを処理すると考えると身近な感じになる。したことないけど
「その裏切者は特徴はでるのでしょうか?」
「そこがわからないの」
アテナさんは目をふして首を振る。
当然である。分かれば苦労しないし、わざわざ聞きにこない。だから神でなく人にきくのか
今までそれらを判別した人はおられないんですか?
「おそらくいないわ。だけど確実にいる」
「ポセイドンさんも分からないんですね?」
「そうよ、ポセイドンは私よりワンマンだから自分の配下に方向性を伝えることで軍団を引き締めて抑えるみたいね。それに叔父なりに考えがあるんじゃない。」
「それはアテナさんは無理なんですね」
「私は軍団のなかでも最も強い戦力で頼りになる存在として親衛隊がいるのだけど彼ら戦士達、聖闘士の自主性も重んじたいから難しいの」
聖闘士か昔はやったアニメを思い出す。確かにアニメでは全員アテナの為といいながら自由に動いてたが、あの場合裏切者は教皇であったが今回の場合は教皇なのか主人公がわなのかで、どっちだろうと考えに至り思考の方向性が浮かぶ
どちらか視点というのが今回の話のみそのように思う
話を整理しよう
本人の意思でなく宿主に逆らう
癌、バグ
これらは普段見分けがつかないが
確実にいる前提があり。
見分け方を見つけるのが今回の依頼だ。
神の世界を人のスケールにするのは今更だが許してもらおう。
「アテナさん裏切者は普段は従うがいいとして、いざというときアテナさんの言葉に従うと思いますか?」
「おそらく従うわ。ただ裏で火種をつけて私の言葉を曲解して広げていくでしょうね」
つまり信奉者というスタンスは変わらないと、むしろそれを周りがしるからいろんな瀬戸際で皆が混乱するなか利用すると、つまり普段の言動から察知は無理か難しいな。
では土壇場をつくるのは?どうだろうか
それも現実的じゃない。
誰に相談しても動きがバレてしまうし大がかりすぎる。
いっそう催眠術、幻魔剣的なものはないものか、あればいいが一人ずつしていくのは現実的じゃない
それに本人が裏切っている意識がないからそれも難しいかも
だが集団の意識統一。そこからいざというとき裏切る行動をとり始める。
集団が思いを一つにする?
そんな皆が認める状況があるのだろうか?
そして、その状況で個別に裏切者をマークしていく
親衛隊に頼らずに
う~ん、思いつかない
配下の親衛隊について聞いていこう
「聖闘士とはどんな方々なんですか?」
「常に地上の安寧の為、私を信奉し私のもとで武を極める者たちだ」
「そこは絶対なんですね?」
「絶対変わらない不変の戦士よ」
アテナさんが誇る強い理想の戦士か一度あってみたいものだが
「どんな戦士かわかるものありますか?」
「ふむ、親衛隊のなかでもさらに選ばれた者たちは精強なエリート隊を組織している。それらエリート隊は独自の隊を結成して聖闘士のなかでも特に敬れている。これがその隊の証だ」
アテナさんがほこらしくカードを渡してくる。それはいつぞやのヘスティアさまが持っていたカードに似ている
「これは?」
「 選ばれたものだけがもてるカードだ。その隊長が私に一枚くれたのだ」
カードには
アテナ様に命を捧げ武を賭ける隊
と書いてある。
選ばれた戦士は白銀聖闘士と呼ばれていた。
結束力は強そうな隊である。
アテナ様、武、賭け、隊か
うん、今不穏な事が思い浮かんだ
まさかね
どうやら俺の魂は汚れてるらしい
思考を戻そうか
さて考える
・
・
・
色々アテナさんの事情をきくが
すこし行き詰まるってゆく
本当なら時間的にも専門性てきにもアテナさん次第だが次回にしてもらうところだが、何かが気になる
なんか、いい考えというか、きずきがありそうなんだが分からない。こういう時は誰かに相談してみるか
そうだ!
ここは、いつもと違い人間の世界だ
いつも神様に振り回されてた世界と違う。皆と現在進行形でつながっている
「アテナさん少し話を聞きたい相手がいるのですが電話していいでしょうか?」
おれは高嶺さんのことをアテナさんに説明する
アテナさんは頷く。
俺は電話でコールする。
「はい、高嶺です。どうしました安井さん」
高嶺さんの声を聞いて心が落ち着く。
「高嶺さん実は相談したい事が‥‥」
俺は高嶺さんに電話で事情と、いい案がないか聞く
「安井、助けて〜
電話先の向こうから、なんとヘスティア様の声が聞こえる。
最近来ないと思ったら高嶺さんとこに入りびったてのか・・うらやましい。
「高嶺は厳しいのだ。甘いモノも食べさせてくれないのだ」
「高嶺さん!?」
「違うわよ!安井さん私はヘスティアちゃんのレッスンに付き合ってるだけで特に変なこともしてないわよ。」
レッスン?二人して何してんの?
「安井困ってるのだな。今からそちらに行くのだ」
「ダメよヘスティアちゃん、まだ練習は終わってないわ」
電話が切られる。大丈夫だろうか
それよりヘスティア様がくると言ったが、どうやって
「今の声は‥‥安井‥」
戸惑うアテナさん
バン!
店の入口の扉が大きく開く
「話は聞かせてもらった。世界は破滅するのだ!」
店の入口にて夏になる時期にホームズの様なコートと帽子とパイプを咥える名探偵が現れた。
「あ、あなたは‥‥」
話そうとするアテナさんをゆっくり歩きながら手を上げて止める名探偵
「どうして、ここに!」
俺も驚く
ふっふっふっ
事件あるとこ名探偵あり、
名探偵ヘスティアの出番なのだ
調子に乗って口に咥えたパイプを吸い込むと
ゴホゴホ
「ちょっいまつのだ」
どうやら迷探偵ロリ女神が、いきなり現れた。
だが誰もその探偵には注目しない見えない様だ
「ヘスティア叔母さん!」
「ちっちっちっ名探偵ヘスティアお姉さんと呼ぶのだ
僕が来たから大丈夫なのだ。安心するのだ」
「どおしてここに!」
「世界を救う為
困ってる人がいたら現れるのは当然である」
カッコをつけるロリ探偵
どうやら色々設定が入り組んでる
これこそカオスだな
アテナさんもずっと戸惑ってる
高嶺さんから電話がかかってくる
そちらにヘスティアちゃんがいるかと聞かれる
俺が頷くと
ヘスティアちゃん練習二倍だからね
電話越しに大きな高嶺さんの声がロリ探偵の耳に届く
高嶺さんの言葉を聞きアテナさんの後ろに隠れるロリ探偵。本当何しに来たんだ
「助けて安井!」
「甘やかしたらダメよ安井さん」
二人とも本当何やってんだよ
もう無視で続きを高嶺さん電話で話す
事情を聴き終わると高嶺さんは少し声質を落として話す。
カッコいいい声である。
「一つ確認するけど
その組織はみんなアテナ様の信奉者で間違いないのよね」
「ええ、間違いないです。むしろちがうほうがわかりやすく助からのですが」
「なるほどね。全員間違いなく信奉者といってもいい前提でそこから、いざという時周りを唆す連中を見つけ出すやり方ね」
電話ごしで高嶺さんは思考する
「皆んなが納得して集まり同じ思いになる環境をつくりなおかつ信奉者どおしで違和感を察知すればいいのね」
電話ごしたが高嶺さんがウィンクする音が聞こえた気がする
「いい考えがあるわ」
どおやら名探偵は高嶺さんだったようだ
ロリ探偵はカフェにある炉を伝ってワープしてきました。
ちなみに安井の場所は加護を与えているので、おおよそ分かるみたいです。