這い寄る混沌
混沌カオスそれは無から生まれた。
始まりの意識体
後に一部が別れ世界を生み出す神なる
カオスは世界を創生した。
世界に恵みを、朝と夜を、男と女を
そして秩序が生まれた。
秩序が乱れると混沌が起きる
カオスは混沌を望む
それは決して戦いを望むわけではない
一つの秩序が続くのを嫌うのである
それゆえに不和の種を世界に蒔く
いずれはその不和が花開き新たな混沌を招く
それは新しい秩序になる
それは新たな可能性でもある
ある意味何もない漆黒にて混沌こそが一筋の光刺す行為なのかも知れずカオスもただそれを求める暗闇に住まい光を求めるムシケラの様な存在なのかもしれない
今は意識のみの存在
何もない空間にて一対の瞳が開く
カオスは混沌を是とする。
それゆえにゼウスが君臨し安定した世界を揺るがす
混沌を招く為
ゼウス
ポセイドン
ハーデス
それらの配下に不和の種をまく
世界を創生した力は、その世界に生まれたもの全てに因子を組み込む。
故に力なきものはあがらえない。
ハーデスにはゼウスが誰もが望まぬ冥府の管理を騙してハーデスに押し付けた
それゆえにハーデスはことあるごとにゼウスに歯向かっていたが冥府の管理は問題なくしていた。
はむかいはするが世を変えようとはしなかった。
混沌を招くにはハーデスは真面目であった。
そこでハーデスには天上の蜜を覚えさせた
天上の乙女に一目惚れさせたのだ
冥府から出れぬハーデスに天上への進出を決めさせようとしたのだ、だがゼウスは娘の冥府行きを断らなかった。
ハーデスには負い目もあり後の冥府での働きを認めていたのだ、しかし妻と本人は強く反対して将来の禍根を残すはずであった。
妻は天上へ帰りハーデスの欲望は収まらない。
ゼウスへの怒りも激しくなるだろう。
配下の者もそれに同調し戦いを進めるだろう
ポセイドンはアテナと地上での争いを絶えず
ハーデスが天界進出を目論めば
ポセイドンとアテナの意思は関係なく
配下の力の信奉者は双方争うことになる。
どちらの陣営にも内部に強烈な信教者が存在しており、どちらにも不和の種を仕込んだ
ゼウスは世界創生の役割を子供達に任せていたが上手くいかず、子供の神々に不和の風を、ふかせていた
それらは全て個別の動きであり関係なかったが
全てが連動した時大きな混乱が出てくる様になっていた
しかしそれらの種は消されようとしていた
混乱を望むカオスにわかるのである
何かがおかしい
何か流れが変わっていると
まさか一人の頼りない人間が関わっているとは思いもしなかった