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高嶺サイド

 

 私は高嶺麗華

 正直大層な名前だと思う。

 子供の頃に高嶺の花とチャカされて揶揄されてから名前を名乗るのが恥ずかしい時期があったけど今は仕事で自分で最初から自己紹介の時にネタにして話してる。

 実際は結構恥ずかしい。

 小学校の頃みんなにチャカされた時、親に名前の由来を聞いたら、お爺ちゃんが決めたとのこと、お爺ちゃんっ子だったけど、そこはおじいちゃんに少し文句を言ったの

 <麗華は爺にとっての可愛い花だからな> といって頭を撫でるので子供心になんか誤魔化せられた気分になったけど少し自分の名前が好きになった‥‥でも、やっぱり恥ずかしいかな

 名前をチャカされる以外は学校生活も私生活も楽しかったし順風だと思う

 実際私は恵まれてる女性だとおもう 

 他人からも思われてるし私自身も思ってる

 父は医者で母は公務員

 親戚も公務員が多い。そんな訳で周りは真面目な人が多いかな。

 周りがそんな環境だけど昔から特に勉強しろとかいわれた記憶はない

 ウチの両親は子供に興味がないわけでなく休みのたびに家族で旅行に出かけてるし家族中はいいと思う

 父も兄も私を昔から可愛がってくれる

 今も子供扱いするのは困るけど

 学校では勉強は常に上位をキープしてた。

 特に塾に通うわけではなく親に言われるわけではなく自分で復習をして勉強をしているだけで特別な事はしていない友達にそれを話すと何故か笑われるのでよく分からない。

 体を動かすのも好き

 スポーツも全般的に得意な方だと思う

 特に走るのが好きで中高と陸上部を頑張ってきた。

 残念ながら大きな大会などでメダルを貰える事はなかったけどね

 人付き合いは満遍なく皆と話して対応してたら八方美人といわれる事が多かった

 特に同性から言われることが多いかな

 私自身そんなつもりで接したつもりはなかった

 別に意識してる訳じゃなくてクラス内でもグループでも打ち解けれない人がいれば声をかけてしまう。自然と気になり声をかけていた。それで陰口を叩かれるのは分かってる、だけど私が気になって声をかけてしまうのだから言われても気にしない様にしてる

 だってそれは私のエゴだから

 陰口は叩かれるけど、それを賞賛し認めてくれる人もいる。

 それはそれで嬉しい、だけど

 やっぱり声かけた人が周りと打ち解けてくれた方が嬉しいかな

 好きだといってくれる男性は過去に何人かいたけど‥‥

 みんな私からみてもいい男性だと思う

 う~ん

 正直恋愛や愛は苦手かな

 みんなと仲良くしたいけど特定の人とそうなる願望がないのかな

 男性は怖いとか苦手ではないけど、そおいう関係になるのがよく分からないと友達に言うと子供だねと笑われる。この笑いは分かるけど少し複雑かな

 小さい頃は大人になると自然に結婚とかするのかなと漠然と考えてた。


 気が付くと

 地元のそれなりの進学高校をでて有名私大卒業

 今のIT関係の会社に就職した

 仕事についてから覚える事が多くて頼ったり頼られたり忙しいけど充実した日々が続いてる

 入社して2年で小さなプロジェクトを任され色々失敗はあったけどそれなりに結果を出した方だと思う。そこからは大きなプロジェクトリーダーに社長から抜擢され幾つかこなすころ気づくと会社も大きくなり部下も増えて行った。そして今年から人事部に移動し将来的に人のマネジメントをすることになった。

 正直人の評価を決めるのは難しいと思ってる

 組織で上の人や下の人と話すのは嫌いじゃない、だけど評価は出来る限り公正にしたいと考えてる。

 何を基準にしたらいいか分からないと悩んでる。面談するにあたり心のメンタルケアなどを勉強するためにネットで色々検索してる中で時間が取りやすいWEB講習の資格をみつけ受講することにした。

 結局

 小さかった子供の時の大人像は

 仕事を任され頑張ってたら20代が終わってしまった

 白馬の王子たちを断っていると高嶺の花として扱われる誰も手を伸ばさないしだかど、みんなに頼られる。

 好かれるほうだと思う。

 異性から手を伸ばされないし、私も手を伸ばさない

 好かれるだけじゃないし勿論嫌われることもある 

 話を聞いていくと嫉妬に近い感情で嫌われることが多い。だけど勝手に勘違いして嫌われても困る。その嫉妬の気持ちが理解できない

 気持ちはわかるけど‥‥

 愛とか憎しみとか分からない訳じゃないけど知らないうちに私から距離をとっていると思う

 怖いのかな

 やっぱりその気持ち

 あと半歩とどかない

 私はやっぱり私のままで行こうと思う。

 このまま仕事を頑張っていこうと決めた頃に夢を見た


 とても可愛い女神様の夢


 見た目は小さくて可愛い女の子、少し全体から淡い暖かい光を放ってるの近くにいると落ち着く雰囲気を纏ってる。その少女が鈴の音の様な声で明るく話しかけてくる

 その可愛い女の子は女神と自分で名乗ったけど直ぐに信じちゃった。夢だからかな、なんで夢って荒唐無稽な話を信じてしまうのかしら、だけど今の前にいる少女は女神様だと夢でなくても信じちゃう確信みたいなものがあった。女神様はヘスティアと名乗って来て私に聞きたい事があるって頼って来たみたい。誰に私の事聞いたのかしらと冷静に考えちゃう

 女神ヘスティア様の相談を聞いたら

 男性を傷つけずに断る仕方を教えてほしいだって

 やっぱり見た目が小さくて可愛いくても女神様はモテるんだ

 人と同じ様な悩みがあるんだなと人事のように考えてから気づいた

 なんで私にモテる女性の悩み相談なの!

 私には無理だと断り丁重に断りを入れる。神様に頼られて嬉しいけど私には、この悩みは荷が重い。

 だけど

 お願いと縋り付く女神様

 私は正直に話すことにした。

 男性経験ないのごめんなさい!本当に私では力になれないの

 夢の中だし正直に言う

 恥ずかしいけど隠していてもしかたいない

 現実では皆私がモテて彼氏がいると勝手に思われてるみたい。無理に否定しない私も悪いんだけど今更カッコつかなくてズルズル仕事に逃げてたバチがきたのかしら

 そんな私に可愛い女神様は私の手を取ると


 高嶺あなたしかいかない!


 と言われて逆に喜ばれ強く手を握られる。

 その後私たちは包み隠さず話しあった。すると、すぐ打ち解けてとても仲良しになった。 

 名前もヘスティアちゃん呼び

 女神様に不謹慎かなだけど女神様もそう呼んでいいといってくれてるからいいよね

 そおして色んな話を女友達として話した。アドバイスの私の話だけじゃなく逆にアドバイスを受けることもあった。やっぱり女神様の方が可愛くても先輩だからね。ただ年齢も人や神の立場関係なく心を開ける親友。落ち着くと夢なので何をいってるのか私自身分からないけどなにか始まる予感めいたキッカケになる夢だとワクワクしてきた



 このままでいいと思ってた。足りないかもしれないけど、これ以上欲しがるのは少し強欲かなと考えちゃう。勿論望みはあるけど自分から動く気持ちは正直あまりなくて、ただ私のペースであるく人生は気持ちはいろんなところで楽かな。

 みんなと歩調を合してるつもり

 もう少しだけ

 歩み合してみようかな

 それは他の誰でもない私自身の為



 ◇◇◇◇




 WEB講習で安井さんとのロープレ中にヘスティアちゃんが現れた時は本当に驚いた。ヘスティアちゃんと夢であったあと朝起きると実際現実であった様な気がして不思議な気分だったのを覚えてる。

 ヘスティアちゃんと色んな話しをして盛り上がった。会話は沢山したけど内容はうろ覚えになってたけど気になっていた誰の紹介という話。同じ勉強をしている男性からの紹介だと聞いたのは覚えてたから少し時間があれば雑談でほかのかたに聞こうと考えてたけど、まさか本当にいるとは思ってなかった。



 それからというものヘスティアちゃんはたまに私の部屋に遊びにくる。

 私以外に姿はみえないみたい。

 あと私のアドバイスが上手くいってるとヘスティアちゃんは喜んでくれた。大したアドバイス出来なかったけど上手くいってるみたいで見たいでよかったと喜んでたら

 その成果としてアイドルの映像を見せらて複雑な気持ちになった。なぜこうなったのかした安井さんのアドバイスなの?


 後日アイドルを続けるヘスティアから相談を受ける高嶺。実は高嶺はミーハーな所が少しあり推しのアイドルグループがいたりした。元々面倒見が良く企画プロデュースに才能があった高嶺はヘスティア共に神アイドルランキング上位を目指す事になるがそれは別の話



 そんなヘスティアちゃんが来るといつも安井さんの話をしていく

 安井がどんなに駄目な男かと話していく

 私を敬愛しない

 子供扱いする

 だけど

 毎日私にお祈りしてるのも知ってるのって嬉しそうに語る

 楽しそうに話す

 その笑顔ちょと羨ましいかな

 夢とはいえ私にヘスティアちゃんを紹介してくれて安井さんには感謝してる

 私も試験を口実に話してみようかな

 なんか安井さん頼りなさそうだけど面白い人なのかな。どんな男性なのか興味がわいてきた

 少し汚いかな

 でも自分から動かないとダメだよな

 修了試験も近づいたしお互いロープレの練習はいるよね。

 高嶺も一歩歩き始める

ヘスティアちゃんアイドル伝説は続く

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