表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/86

高嶺の花は高いのか

 

 俺は受講講習をうけている

 受講して10週が経ち残りは3週になる。

 今日は講義をWEBで受けた後

 各部屋に分かれて画面越しになるがロープレをチームで行うが人数の関係上2人の部屋がで来てしまう、

 各部屋30分待ちで交代で役割を演じてその後感想や意見を言い合うのだが、今回はたまたま高嶺さんと同じルームで2人で行うことになる。

 実は俺はロープレは得意だった。

 他の受講者は相談者を演じるのを四苦八苦してるのだが

 俺は苦労しないからだ

 状況によっては役を変えたりもする。

 悩みを持つ相談者の気持ちが分かる為だ

 皆に褒められてるのだが‥‥

 悩みが多く色んな気持ちが分かる

 それは良いことなのだが何か哀しくなる。

 勿論コンサルタント役もお陰様で上達していた。

 これは神様達のお陰である。


 俺は高嶺さんとお互い役をやり終える

 2人で内容の確認に入る

 これは演じた役に感想を言い合う


「安井さんとはロープレがとても話しやすいです。なんていうか実際の相談者を相手している錯覚します。あと話しの間とか、テンションや声の強弱など、とても参考になります」


 高嶺さんは笑顔で褒めてくる。リップサービスも入ってるが美人に言われる嘘でも嬉しい。


「はは、ありがとうございます、私も高嶺さんとは話しやすいですね。声が心地よいというか聞きやすいですし、テンポも私に合わせてくれます。質問は鋭いので、こちらも設定を甘くして話すとハラハラします」


 ハラハラするのは本当である。

 軽い気持ちで相談者役をやると意外な所を質問で聞いてくるので適当に返事すると追求が鋭い為話が支離滅裂しない様心がけてしないといけない。


「いえ、いえ私なんて、まだまだです。安井さんの傾聴力と言いますか。聞いてくれているという感じスゴイと思います。ロープレしてみて私の気になるところあれば教えて下さい」


 俺は少し考える

 正直少し気になるところは一点あるが指摘するほどのことではないし、恐らく試験では問題ないし高嶺さんは社内での活用なので俺の意見で変に意識されて癖になられると困る


「遠慮せずいってください。皆さん私にはあまり指摘してくれないですしWEBでは講師もルーム常中されないですから講師の意見が聞けず自分の修正が分からなくて、その点安井さんは他の人の指摘が的をいられていることが多く一度聞いてみたかったので」


 あまり高嶺さんとロープレルームなることがなかったので、そう思われてたことに驚いた。

 俺が言うのは躊躇いがあったが実際WEBは便利だが講師は目が細部に届かないし優秀な生徒は後回しになり指導がおざなりにはなってしまう面も確かにあるので言うことにした。


「分かりました。それでは一点気になった事があります」


「なんでしょうか?」


「高嶺さんは話していてモニター越しでありますが言動、仕草から品格や知性を感じてとても人柄に好感が持てます」


「ありがとうございます」


 少しの間に高嶺さんは感謝の言葉を入れてくる。

 絶妙の間に感謝をいれる、流石に上手いと内心褒める


「はい、頭の良さと仕事柄の癖でしょうか?

 質問が鋭いと感想で僕が言ったの覚えられてるでしょうか?」


「はい、皆からロープレの感想で言われる事多いです」


「そうですね本来頭の回転が良く速い段階で真相に近づき本質をつく。とても素晴らしい才能です。ただ相談者はどうでしょうか?」


「相談者はどうといういうのは」


「この資格の我々は答えを教えることではないと思います。時には教えてあげることもいいですが、困ってここに来られる相談者は意図的に答えから逃避してる人もいてるんじゃないでしょうか?」


「それが駄目なんでしょうか?答えを探してる人や逃避してる人に教えてあげるのは大事なんだと思います」


「ええ間違っていません。ただ歩調が急ぎすぎる様に感じてしまって。例えるなら年寄りと子供同じ駅に向かうという目的地が一緒でも同じタイミングで出ても同じ電車に乗れません。歳が同じでも熱を出している人と元気な人でも違います。大事なのは歩調を合してあげることだと思います。勿論目的地を忘れる人もいますけどね。‥‥すいませんオッサンの勝手な意見で‥‥あまり気にしないでくださいね」


「歩調ですかありがとうございます。なんとなくですが分かった気がします。あ、あと安井さんはオッサンじゃないですよ。それを言ったら私オバさんです。認めたらダメだと思って私はまだお姉さんのつもりですけど」


 高嶺さんはそう言って笑った。


「そう言えば私相談者で思い出したんですが変な夢を見たんですよね、なんか妙にリアルというか」


 ギクリ! 


 夢、まさか‥‥ヘスティアさんの事覚えてるんだろうか


「すいませんロープレ中に夢の話をして、なんか安井さん話しやすいので、つい」


「いえ、堅苦しい話ばかりでは疲れますから雑談も楽しいですよ。ところで、どんな夢か聞いてよろしいでしょうか?」


 俺はおそろおそろ確認することにした


「夢って時間が経ったら内容を忘れてたり現実感がなかったらしますよね。普通そうですよね?私だけじゃないですよね。この前みた夢は意外と覚えてて夢の中は現実感ないんですが終わった後なんか実際にあったみたいな感覚、既視感というか残ってるです。そこで知り合った神様と仲良くなって友達になったんです」


「神様?どんな神様ですか、えっ!友達になったんですか!」


 俺は食い気味で聞く


「あ〜私を夢を夢見る子供みたいにバカにしてませんか」


 俺は首をフルフル勢いよく振る


「うーん、なんか恥ずかしいな。でもそこで知り合った神様実は女の子で確か名前は‥思い出した!ヘスティアちゃん!確か大人の女性の意見聞きたいとか言ってたような、それで最初は私なんか参考ならないですよと断ったの、だけど必死に聞いてくるから色んな話をして仲良くなれたの。 夢だけど、アドバイスありがとって言ってくれて嬉しかったかな」


「アドバイスされたんですね。では上手く言ったと思いますよ」


「ああ、また子供を見る目で私をみる。私これでもオバチャンなんですよ」


「先程違うと高嶺さん否定してませんでしてか」


「それは気持ちの話しです。でもヘスティアちゃん上手いこといったんだ、今は何をしてるんだろ」


 そのヘスティアちゃんは無事アイドルになりましたよ。

 今は俺の隣に寝ている

 寝ているは語弊がある、ちょっとそんな言葉を使ってみたくて使いました。彼女も嫁もいないから使う機会がらないのだ。

 実はロリ女神様は相談した後、たまに部屋に顔を出しにきている。

 相談の続きできてるかと思えば


 ただ部屋にきて狭い、汚いと文句を垂れては空中をふわりと浮いて漫画を読んでお菓子を食べて帰ってくる。また来たと思えばいつも一人ね。本当甲斐性がないのね、と嘲笑っていく。今日もふらりと来てTVゲームをしている。これでは親戚の子供が勝手に遊びに来ているみたいだ。

 用がないなら追い出したいとこだが髪を人質に取られている為強く出れない


「安井さん、なんでヘスティアちゃんが上手い事言ったと知ってるんですか?私自分の夢の話と断りましたよね?」


 高嶺さんかモニター越しに俺を見据える

 ヤバイ、つい!誤魔化せねば


「いえ、可愛い夢の話ですので、つい合してしまいました」


「私が可愛いのは当然だ!」」

 俺の声に重なるヘスティアさんの声

 ロリ女神が俺の言葉に声を被せPCのモニター前に顔をだす。


 しまった!


 後ろで話を聞いていたのか!


「あ、ああ〜!時間が残り少ないですね。話しまとめましょうか」


 俺は話をぶつ切りにして話を進めてみた

 ロリ女神は俺意外に見えないし声が聞こえないのは確認済みだ、このまま無視しよう。


「ヘスティアちゃん!」


「高嶺この前はありがとうなのアドバイスのお陰で上手くいったの」


 えっ!なんで二人会話通じてんの


 俺はその後

 事情を説明して勝手に紹介したのを謝った。

 ちなみ高嶺さんにだけ映るのはヘスティアさんが気に入って回線?といかラインを繋げてるとのこと。

 後日もう少し経ってから様子をみて報告予定だったとのこと。

 他の人には繋がらないそうだ。


 結果高嶺さんとはたまに連絡を取り合う仲になった。、






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ