神話の少女
これは神話の物語
一人の女神のお話し
本来なら全てを授かり産まれる運命の女性
美貌
権威
地位
財産
権能
様々で沢山の称賛と栄光が約束された。
‥‥はずだった女神
の物語
それは叶わず
ただ父は自らの全ての力を奪う可能性の子供達を産まれてすぐ飲み込んだ。
それは女神以降の男神をも飲み込んだ。
父は自覚する事もなく力の魔力に飲み込まれ傲慢な存在となっていた。
その父は逃げ延びた末の弟にうたれることになる。
そして女神の運命は反転する。
だが女神は後に父の行為を許した。
ただ力を持つことへの傲慢を恐れ許せなかった。
本来なら慈しむ末の弟を兄と慕い時には父として慕う
実の弟でありながら姉であるはずだった妹と結婚する
弟
それは力への傲慢
それを嗜める位置に産まれる予定だったが運命がズレた女神
愛を持って全てを守りたいが
愛を受ける事を許されない女神
弟を諌める為行動を持って愛を拒否する女神
全ての世界に愛される予定だった女神
全てを平等に愛する事を束縛される女神
悩みは愛の拒否の仕方
だが悩みと望みは違う
女神は望みを隠す
得ることも
欲することも許されない
それが本来あるべき皆に示すべき長女としての矜持
今は守られる存在だとしても
一片のあるはずだった可能性
求められるは与えると同じ
皆の火を守り照らす
それも与える
守る
求めるは火の揺らめき
自分の為の炉の火の温かみ
求められるではなく
与えるでなく
自分の為の炉
寄り添いたいが寄り添えない
自分だけの炉は自分に温もりを
望みはそばにいて
語らう相手
望みを自覚した
そしてそれは不意に
望みは叶う
その相手は頼りないが
真っ直ぐ自分を照らす
小さな火
ただ寄り添いの火を求めた少女の物語