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髪の加護

 

 悩みの相談内容は分かった

 ヘスティアさんの考えも理解した

 基本的には外部依頼で解決はしているかもしれない。

 勿論同じ受講者の女性次第だが複数に聞けば解決策にならなくてもヒントは出てくるだろう。

 だが俺にも出来ることはあるはずだ 


 ヘスティアさんは自分のことをアイドルと言っていた。

 ゼウスさんとの誓いは、おそらく特定の男性を愛さない、もしくは誰のモノにもならない。

 慈愛だとヘスティアさんは頷いた。

 皆への慈愛

 偶像

 愛し愛される

 愛の形が違うすれ違い

 ヘスティアさんの真意は分からないし

 本当に解決したいかも分からない


「ヘスティア様その悩みはいつからでしょうか?」


「ずっとね」


「ずっとと言うと一番最初にゼウスさんに解決してもらってから違う方々達と言うことでしょうか?」


「そおよ、相手は変わるけど私の魅力が引き寄せるの」


「変わるといのは相手が諦めるからでしょうか?」

 

「色々ね諦めるたり事情を理解してくれたり寿命で亡くなったり」


「神様も寿命で亡くなるのですか?」


「寿命で亡くなるのは人ね。ただ人の求愛は神より時に激しいから困るわ」


「では時間が毎回解決してる訳ですね」


「解決はしてないわ、毎回同じ事が起こるのだから起こらないようにしたいの」


「では未然に起こらないようするには、どおしたら良いか考えてみませんか?」


「私が考えるの?」


「ええ、一緒に考えましょう」


「これが、あなたの言う相談なのね」


「はい解決策を私が提示する訳ではないです。一緒に問題を分かりやすくした上で考えていくのが仕事です。ガッカリされましたか」


「ううん、なんと言うか心地よいわ」


「ありがとうございます。正直解決するのはご本人になりますので、そう言ってくれると嬉しいですね。今後の励みになります」


 本心で思う。頑張ろう



「いいよる又は求愛すら男性は、そのぉ〜ヘスティア様の何処を愛してると言われるのでしょうか」


 いい歳して愛とか言った事もないので質問するこちらが少し恥ずかしい。顔に出なければいいが‥‥平然と見せねば


「全部!と言いたいけど美しい!とか言われたりするけど大抵は可愛いとかね‥‥」


「可愛いと言うのは普段はやはり、そのお姿なんでしょうか?」


「そうね、この姿が多いわ」


「ヘスティア様はその姿はご不満ですか?」


「結構好きよ、愛されて親しみ持たれやすい姿ね。皆から好かれるのはとても好きだけど愛されるのは困るわ」


「そんな時はどう言われるのですか?」


「出来る限り笑顔で断るわ大抵はそれで解決」


 確かに断り方はテクニックの話で今回自分は力になれない。


「ヘスティアさんは、どう考えます」


「どうね、未然に防ぐわけでしょ。本来はその為の誓いを世界に周知しているんだけど天界‥‥足りない訳ね」


「そうですね。話を聞く限りでは、その誓いは効果がある様です。それを何故超えてしまおうとする方々がいるのかですね」


「私の魅力がすごいで終わりと言いたいけど、それでは解決しないわね」


「そおですね。超えられる方は誓いを全員理解してるんですか?」


「半々ね後で知って諦める人もいるわ。本当腹立つわ私の事を理解してからきなさいよ」


「半々ですか周知を徹底すれば半分は減りますね」


「知って当然と思いこみがあったかも。周知というより知ってもらう努力するわ」


「そおしましょう。あと対外的お姿は今か大人の姿どちらかに固定されませんか?」


「なるほど、それで好みが分かれる訳ね。これで半数の半数になるわけね。スゴイじゃない!」


「ええ、それに断るテクニックが増えれば、かなり未然に防げると思います」


 あと他にはどんな事があるだろうか

 俺にできる事はあるのだろうか?

 それからお互い意見をだしあい話し合う

 だけど他にこれといったいい案は思い浮かばなかったがヘスティア様は話してる間楽しそうに見えた。

 勘違いだろうか

 気がつくと少し時間経っていた。

「ありがとう安井相談は今回はここまで良いわ」


「いえ、まだ一緒に考えませんか」


「ありがとう。時間が経ってしまったから、これ以上は今後にするわ。それに話して気付いた事をやっておきたいから」


「そおですか、私も正直眠気があるので、そおいってくれたら助かります。報酬は次回で良いですよ」


「いえ、先に払っておくわ紹介代金込みみたいなもんね」


「ではお言葉に甘えます。」


 っと言っても報酬はどおしようか」

 俺は考える神様が日本円で払うのか?

 きんがくはいくら?

 請求して罰当たらない

 悩む俺


「あなたへの報酬は決まってるわ」


 俺の頭を指差すヘスティア様


「アンタ歳の割に薄くなってきてるわね」


 俺はギクリとする。考えない様にしていたが、やはり周りからはそお見られていたか辛い


「アンタのその淋しくなりかけてる頭に加護を与えてあげる淡い炎が消えない加護」


 加護がもらえるの?


「アンタにもわかりやすくいうと、その頭流石に私の力ではフサフサにする事はできないけど、頭を炉に見立て小さな火が消えずに守る加護。これ以上淋しくならない様に維持してあげる。これが私の報酬よ感謝しなさい」


 なんだって!

 つまりこれ以上禿げる事がないのか

 なんて素晴らしい加護だ


「私のファンクラブに入れば更に加護の力が強くなるわ。私を敬いなさい」


 俺はファンクラブに入る今すぐに瞬時に心の中で事を決めた。

 俺は他の受講者の名前を伝えた。

 本当なら勝手に教えるのはどう考えてもダメだが

 事前に伝えても頭を疑われるだけだし

 ヘスティアさんは可愛い神様で慈悲深い

 会っても悪い様にはならないだろう

 夢の中での相談だ、上手く話せば報酬がもらえるわけだし許してくださいと勝手に心の中で皆に謝る


「じゃあ安井ありがとう」


「こちらこそヘスティアさん、また来てください」


「ええ、またくるわ」









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