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炉の神ヘスティアの悩み

 

 眠たいなぁ

 俺は仕事が終わり

 家の帰る帰路にて考える

 昨日はなんだったのか

 神様って本当にいるんだ 

 いるんだよな夢だったのか?

 でもなんで?

 俺に?

 なんかの小説の影響?

 フロイトの本は関係あるのか?

 じゃあゼウスさんはいて

 スクラッチ宝くじが当たったのはそのおかげたったのか?

 眠いので考えても仕方ない

 今日は早めに寝よう


 早めに布団に入ると

 頭に軽い衝撃を感じて目を覚ます

 起きると昨日の既視感のように

 少女もとい幼女の神様が浮かんでいる


「ヘスティア様どうしたんですか?」


 あんた私のカードが何故ゴミ箱にあるの!

 ロリ神様は怒っていた。

 思い出した!

 朝方そのままの勢いで捨てたんだった

 腹が立ったとはいえ神様に失礼だった。


「申し訳ございませんでした!」


 むくれるロリ神

 俺は平謝りする



「許される事じゃないけど今回は許してあげるわ」


 私に非がない訳じゃないしと呟く


「私のファンが知ったらあなた、とんでもないない事になるわよ!」


 プンプンと口でいい、むくれる姿は正直可愛い


「一応私も謝るわ」


 顔を背けながら 


「ごめんなさい。私あなたとゼウスちゃんは一緒にコソコソして悪巧みしてるかと思ったから」


 良かった神様は機嫌を直してくれたようだ

 しかしファンがいるのか相談とか会話とか見られたりしないよね。すると少し悪寒がしてきた。本当に大丈夫なんだろうか、刺されたりしないだろうか?ちょっと不安になってきた。

 さて

 向き合うロリ神様


「でも分かったわ。ゼウスちゃんも悩んでいるのね」


 俺を指差すロリ神様、カッコをつけて右手を突き出し左手を腰にあてる。その本人は決めてるつもりだが正直可愛い。


「あなたは相談を聞く事を仕事にしてる」


「ええそうです勉強中ですけどね」


 俺は答える。勉強中と一言ことわっておく


「‥‥だったら私の相談もきいてちょうだい」


 顔を少し赤らめるロリ神様


「良いですけど報酬はくださいね」


 俺は勉強中のみであるが話を聞く以上仕事として真剣に聞く事にする


「あ、あとカードはいりませんから」


「なんでよ!」


 プンスカ仕草をするロリ神様。一つ一つの行動が可愛い。

 イヤ、いかん紳士は可愛いものを愛でる嗜むもの

 勿論ノータッチの精神でいかねば

 勿論俺はそんな紳士ではないし、そんな性癖はない。

 ついノリで考えてしまった。

 恐ろしい。


「まあ良いわ報酬は考えるわ」

「ではお話聞かせてください。」


 改めて場を整えようとして‥‥引き締まらない。

 狭いボロアパートの部屋で安物のテーブルに向かい合って座る幼女と俺

 ダメだ引き締まらないどころか犯罪臭がする。

 相談には場を設定するのが大事だと教わったが今意味がよく分かった。ゼウスさんみたいに夢の中の場所が理想なんだが周りの騒音を気にしなくていいし心の中で求めるとテーブルや椅子、飲み物まででてくる。誰にも邪魔されない理想的環境


「あのうロ‥炉の神様ヘスティア様」


 いかん、間違えてロリ神様と言いかけた。

 心の中とはいえ神様に失礼な事考えてしまっていた。


「ヘスティアでいいわ」


「ヘスティア様ありがとうございます」


 良かったバレてない心の中で胸を撫で下ろす


「ゼウスさんとは夢の中でお会いしたんですがヘスティア様は直接あわれて良いんですか?」


「私以外の神はダメというか難しいわね。役割と束縛があるからね」


「何故ヘスティア様は大丈夫なんですか」


「世界の調停者は直接世界に力を行使できないの、だからゼウスちゃんを含めゼウスちゃんの子供の神々は使命をうけてるの。そんなわけで直接下界に降りて人に関与するのは色んな束縛があるわけ。だから夢の中でお告げという形で相談したのね」


「なるほどそれでヘスティア様はその役割に囚われないと」


「正しくは違うわ私は私の役割に囚われてるというか制約ね」


 ふむ難しくなってきたな。場所を設定したいだけだったんだが


「ヘスティア様のその制約というか役割とはなんでしょう」


「私の役割は各家の炉を守り人を見守り暖かみを与えること。それをゼウスちゃんというかゼウス様との約定なのよ」


 なるほど各家を見守る役割だから神様なのに親しみを感じるのか納得した。 

 つまり可愛いとか考えてしまうのは、その親しみからくるわけで天界‥‥

 決して俺はロリコンではない!

 これはヘスティア様の力なのだ!


「だから私は各家庭に最初からいてるとも言えるから存在するのに縛りは緩いのよ」


「分かりました。ヘスティア様は皆を今も各家庭を見守ってくれてるんですね。」


「ええそうよ感謝なさい」


 胸を張るヘスティア様


「感謝しますヘスティア様!では今まで私のようなものの家も見守ってくれてたんですね」


 なんて素晴らしい神様だ。心の中で感動する決して今後はロリ神なのとは言わないぞ!強く誓う


「え!‥ぇ、ええそうよ感謝なさい」


 目が泳ぐヘスティア様

 んっ!怪しい、もしかして


「あのう、もしかして私の部屋は見守ってはくれてなかったんですか?」


「私は炉の神様なの分かるでしょう!炉があるところにいるの。ここには居間は勿論、台所にも火がないし、本当なんなの、この世界は電気ばかりで!あなたも自炊をしなさい!勿論火を使ってね」


 逆ギレするヘスティア様、感動を返せ!何が各家庭を見守るだ俺は見守られて無いじゃないか!やはり心の中ではロリ神で充分だ。

 さっきの制約の話も怪しいものである。

 しかし仕事を依頼された以上しこりが残るが話を戻そう

 


「ヘスティア様も苦労してるのですね。ところでゼウスさんのように夢の中で会えれば、そこで相談という形はできるのでしょうか」


「私は苦労しているの分かってくれたら良いわ。

 夢の中で逢いたいのね。できるけど結果を言うと今日は無理ね。説明すると長くなるわ」


「分かりました。今日はこの場で聴きます。もし次に話すことあれば夢の中でお願いしますね」


「考えておくわ。その代わり私のわたしたカード大事にしておきなさい。そのカードを通していくと顕在しやすいの」


 まさかカードにそんな効果があるとは


「では本題に入りますヘスティア様は本日どんなご相談に来られたんですか?」


「私の悩みの相談は‥‥

 求愛してくる上手い男性の断り方よ」


「すいません、私では無理です」


 俺は即答える


「なんでよ!」


 俺の部屋にヘスティア様の声が響き渡る


 プンスカするロリ神様


「私はモテて仕方がないの。男性からしたらどう言ったら伝わるか教えなさい」


 俺は疑いの眼差しをヘスティア様に向ける

 そして納得する

 周りがロリコンが多いのだと

 今度は不憫者を見る眼差しに変わってゆく


「あんた失礼よその目

 勘違いしてるけど私は本来はれっきとした大人の女性、とても清楚な美人なの!」


「なのに!どうしてもその世界のイメージに惹かれるから、特にこの国に来るとそうなるの!」

 なるほど

 この国はロリコンが多いのだな

 いい言葉がある


 紳士は愛でても

 ノータッチ

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