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ゼウスの変化

 

 ゼウスは安井との相談後


 相談内容を思い返して、やり取りを振り返る。

 話を振り返るとゼウス自信が一方的に話してる事が多かったと気づいた。

 安井という人間は思い返すと頷きをしている場面ばかりであった。

 その中で言われてゼウスが腹を立てた内容を思い返す。

 父のことに触れられた事に腹を立てた。


 何故?


 そこまで怒るのか?

 触れられたくないのはどうしてだ?


 自分が父の後を継いでからを振り返る。


 父を尊敬はしていた。

 しかしそれ以上に恐れと憎悪が強かった。


 それゆえに許せず最終的に他の神と協力し結果的にその地位を簒奪した。


 その後兄弟神とは色々あったが結果的にお互いの位置に収まり。今にいたる。


 そして現在自分は父と何が違うのか?


 それとも実は変わらないのではないか?


 とりあえずゼウスは父と最終的決裂になる前に、どうして欲しかったのかを考えた。


 ある考えに至る。


  話を聞いて欲しかった


 ゼウスは、その考えをもう一度頭の中で反芻する。


 ゼウスは話しを聞いて欲しかったのだ!

 その思いにいたり、立ち上がり顔を見上げる。

 目の前には膝枕をしてくれていた妻ヘラの顔があった。

 妻ヘラは起きたゼウスに何も言わず手元に置いてあった葡萄の房を口元に持ってきてくれる。

 いたれりつくせりであった。


 そこでゼウスは気づく

 妻は何も言わないでゼウスの求める事をしてくれる。


 ゼウスは会議の場にて子供達の話を聞く場は作っている。


 だが、ゼウスはヘラの求めている事を聞いた事があっただろうか?

 子供達の求める事を、考えてる事を個別に聞いただろうか?



 ◇◇◇◇


 ゼウスは定期的に世界を任せる子供達を神はかり会議を行っていたが、それとは別に個別に話を聞く事にした。


 ゼウスは個別に子供の神々を呼び出した。

 それらの噂は神の世界に一瞬に広まる。


 呼び出された神達は戦々恐々としていた。


 だが呼び出された神はその後皆一様に顔が晴れやかだった。


 ゼウスは特に何もしなかった。

 ただ呼んだ子供達と二人で話すだけだった。


 だがゼウスの子供達は物心ついた時から父ゼウスと二人で話す機会がある神は少なかった。

 常に側に誰かがいたし食事の時は宴の場が多かった。

 その為長い時間ではないが父が自分を呼んで二人の場を作り最近の仕事や私事を聞いてくれる。

 皆最初は戸惑ったがゼウスがただ自分の話を聞きたいのだと分かると堰を切ったように話していた。


 呼び出された神達は次はもっといい話を父ゼウスにしたいという気持ちになっていた。


 最初の方は裏があると考える神が多く警戒されていたが呼び出された神は父は少し変わったと言い他の神に負けたくないと頑張る神がでてき始まると今度はいつ自分が呼ばれるのかと心待ちになるようになっていた。


 少しずつたがゼウスを取り巻く世界の神が変わりつつあった。





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