転職を考える安井
初めての投稿です。誤字脱字など大目に見てください。後で少しずつ訂正していく予定です。
本編は二章からになります。
二章から読んでもらっても問題ないです。、
サラリーマン安井は40代を遂に迎え、悩んでいた。
悩みは髪の毛の薄毛の悩みから高齢の家族悩み、疎遠になりつつある友人との悩み、会社での仕事、人間関係の悩み、相手はいないが願望としての結婚の悩みと、悩みは幸いに大きく重大で緊急性のあるものではなかったが考えると尽きない日々であった。
そんな悩みすぎてついには悩みがわからなくなる本末転倒になりつつあった。
一度なにかを決断しようと考えるが、それが悩みとなり一日が過ぎてる日もあった。
そんな傍から見るとありふれた、どこにでもある大した悩みではないかもしれないが至って本人は真面目に考えているのであったが、だが決断できず悶々と過ごしていた。
そんな日はアルコール度の強い安い酒を飲んで考えないことにしていた。
40を迎えたある夜ついに、悶々とした日々とおさらばしようと安井は動き出す。
転職をしよう!
正直何度目かの決断だが、実はそのたび決断から逃避していた。
なぜかというと安井は自分に自信がなかった。
安井は現在の会社に就職するまで苦労していた。
安井は学生時代偏差値のそこまで高くない大学を文系で卒業していた。就職じたいは苦労せずできたが、3年ほどで会社が倒産。
そこからは苦労の連続であった。特にスキルもなく新卒採用の強みもない安井は就職口がみつからず派遣登録で、その日の生活費を稼いでいた時期が結構ながく続いた。
30才になるころ現在の会社に事務職として雇われたのであった。
現在の会社には感謝はしている。だが将来性がなく。給料も安く上がる期待は持てない。
特にスキルもないまま年齢だけをとっていく焦燥感は日増しに強くなる。しかし焦って、また就職探しに困った時期を思い出すと動かないのだ。
このままでいいじゃないかと考える怠惰な気持ちがでてくる。
それらの感情に板挟みになる。
なら転職に有利な資格を取ろう。そして取れてから転職活動すればいいじゃないか!
酒がはいり気が大きくなった安井は、その晩は特に行動せず明日の自分に任せることにした。
そして満足して安い酒を飲んで寝るのであった。
翌日安井は真面目に動く。
転職で今後有利になる資格をネットで探す。
資格の条件はまずは将来有望であること。次に期間と費用、そして合格率である。
安井は自堕落な自分が難関な国家資格をとれると考えるほど自信はなく、有望であれば国家資格、民間資格とわないのであった。
そこで安井は一つの資格に目が留まるのであった。
ーあなたの悩み多き人生を活かせますー
そんなキャッチフレーズに心奪われた安井。
悩みの数なら他人からみたら大した悩みではないかもしれないが、多い人生だと思う。
自分なら活かせるのではないか!
決して自慢できないことを誇らしげに心のなかで叫ぶ安井
長いこと調べたので少し探す事にも疲れていた。
安井の横には空いたチュウハイの缶が転がっていた。つまり少し酔っていた。
将来必要となる資格という触れ込み、期間と費用と合格率を調べると安井のなかで許容範囲であり、これだと決断する。
そのまま安い酒を飲みながら詳しい内容を見ることなく申し込むのであった。
三か月後
申し込んだことを忘れかけていた、安井の元にWEB講習のお知らせが届くのであった。
届いた教科書の束をみながら少し戸惑う安井
数冊あり分厚く重い。こんな教科書を読むことになるのは、いつぶりであろうかと
勉強じたい俺は今までしていただろうか、と自問する。
だが勉強はWEB教習であることに安心する。
正直自分の年は少ないかもしれない。
皆若い人ばかりだと辛いからだ。
その反面。少しだが同じ勉学する人達と同席できないことに寂しさを感じる。
中年になったことに何故か引け目をかんじている安井それは自分に対する自信のなさであった。
そんな気持ちもありつつも講習が始める日を楽しむにするのであった。
なにかを期待する日々が安井のなかで始まる
設定の資格は実際の国家資格のキャリアコンサルタントとは別物となってます。
こちらの世界でわ色んな団体が民間資格で立ち上げてあり、今回の資格はそれら類似の団体が立ち上げた民間資格の一つという設定でやっております。