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雪と鈴
『雪と鈴』
高い空から舞う純白の
粉雪の寒い朝
天上から風になって
問わず語りの旅人のように
ふわりふわり
傘の上に降りかかる
どこか遠くから訪れた
白い雪のひとひら
鈴の音が鳴るよ
りんりんと涼しく鳴るよ
空には優しい白ひげさん
どこかの国の赤い服のおじいさんは
暖炉みたいに暖かい
国道を白く
建物や屋根を白にする雪は
まだ積もり始めたばかり
新雪に足あとを残して
さくりさくりと歩いていく
降りゆく雪のかけら
手のひらに受ければ
すうっと消えて
跡に水を残した
『雪の後の朝』
白い道に足あとを重ねる
道の先には誰かの足あと
その上を辿ってみる
水たまりに青空が映って
さかさ世界は今日は晴れ
『クリスマスの朝に』
世紀を超えたはるか昔に
西洋では聖人が生まれた
柊の葉に赤い実
ごちそうを作りましょう
世界は今、祝祭日
おはよう、朝
メリー、クリスマス




