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二月の庭
季節が変わる気配がして
窓を開けた
カレンダーとともに
輝いていく日差し
静かに進むのはこの世界の理で
時計の針は巡り
空の遠いところから
新鮮な風が吹いてくる
風の名前、木の名前
雲の名前、天気の名前
目には見えない季節の
本当の名前
知らない名前たちのうちに
まだ知らない季節の芽があって
若葉となる日を待っている
遠くの方から
小鳥のさえずる声がする
たまに強風が吹いて
土ぼこりが巻きあがる
春一番が来ているかもしれない
二月の常緑樹を照らしながら
春めいた日差しが輝いて
眩しくて
窓を閉めて
旅に出よう
新しい季節を探しに




