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雪うさぎ


雪の降る道を歩いて

白い跡を残した


さく、さく、歩く音

静かな日


ビニール傘の下から

雪に触れた


冷たくて

透明な傘の上を

氷の結晶は

落ちていく


降って

もっと

降ってと願いながら

灰色の空を見る


粉雪は軽くて

天から来て

風に舞う


雪道を歩くのは

楽しい



時には

下を見て歩く

すると

視点が変わる


葉の落ちた木の下に

雪うさぎが2匹


仲良く並んで

つぶらな南天の瞳が

どこかを見つめていた


寒いね

うん


あした、晴れるって

そうなの?


あったかくなるかな

あったかくなるよ


溶けないでね

溶けないでね


そんな会話が聞こえた気がして

大きな葉を一枚

枝の上に乗せてみた

傘の代わりに






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