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泡沫に



海の中、泡を見た

ぷくぷく、流れてゆく泡を


白い泡が、生まれて

浮かびあがって


弾けて、新しくなる




晴れた空の青い午後の

海の中には

そんなこともあります





浮かんでいく、海の上には


見渡せば、海ばかり


遠くに島

波が流れてゆく





夕闇が満ちて

大気を降りてきたら

暗くなって

夜になる


月明かりが照らすのは

一艘の船


海の泡は、月の色

船のあとには

泡の跡ばかり

残されて


沈んでいく、飛沫のかけら

ゆらり、ゆっくり


沈んでいく


青い静かなところまで





海の底には、月の光の欠片が

真珠になって、眠る


晴れた月夜には、きらきらと

真珠のように眠る

波のBGMを聴きながら

大気の精霊も歌いながら





夜明けの夢を見る頃に

浮かんでいく


生まれた日の、泡沫の記憶


また、新しくなる








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