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特攻隊による体当たり攻撃、開始

https://www.histrip.jp/170919-kagoshima-chiran-4/

こちらのサイトから一部引用させて頂きました。


・2024/04/28

誤字を訂正しました。

特攻隊による体当たり攻撃が、本格的に始まりました。

特攻作戦には、知覧基地を始め、

宮崎県の都城など九州の各地、

統治していた台湾など多くの基地から出撃していました。

その中でも、知覧基地が本土最南端で、

最も多くの隊員が出撃しました。


「高橋、田中。」

「「はっ!」」

「行ってくる。」


互いに敬礼をします。


「川本曹長、今までお世話になりました!」

「どうか後は我々にお任せ下さい。」

「あぁ。」


川本曹長は、知覧行きの船に乗りました。

高橋曹長と私は、川本曹長の姿が見えなくなるまで、ずっと敬礼を続けました。


その数日後、川本曹長が特攻して亡くなった事を高い曹長から聞きました。



それから、次々と兵士が知覧へ送られる事になりました。

そして...とうとう私達の番が来ました。


「進さん...!!!嫌ぁ!!」


長谷川くんが、一足早く行く事になりました。


「高橋曹長!!私も特攻させて下さい!!」


松本さんは、泣きながら高橋曹長に訴えました。


「......」

「人数は1人でも多い方が良いですよね!?」

「しかし...」

「莉子。辞めるんや。」

「!!」


長谷川くんの一言で、松本さんは少し落ち着いたみたいです。


「ごめんなさい...。」

「いや。こちらこそすまん。

俺には人事をどうにかする力は無いんや。」

「ぅ...」


ポロポロと涙を流す松本さんを、

長谷川くんは優しく抱き締めました。



いつか、

『4人で帰省しよう。』

と約束をしました。

ですが、それは叶う事はありませんでした。


「んじゃ、先に帰省させてもらうわ。」


任務の都合上、どうしても4人揃うのは無理でした。

米田くんと長谷川くんが、先に帰省する事になりました。


「うん。紗和さん達によろしくね。」

「おう。」


「昴、頼みがある。」

「どうしたの?」

「俺が帰省していない間...莉子を頼んだ。」

「うん。」


松本さんも帰れたら良かったのですが...。

汽車に乗り込み、三宮へと向かう2人を

ずっと見詰めていました。

きっとこれが最期の帰省となるでしょう。


「(次は僕か...)」

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