表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/70

川本曹長と高橋曹長

呉の基地へと帰宅しました。

負傷した兵士を含め、残った兵士は半分も居ませんでした。


「川本曹長」


高橋曹長と、川本曹長の容態を見に行きました。


「高橋と田中か」

「怪我の様子はいかがですか?」


高橋曹長が怪我の様子を尋ねます。


「残念だが、前の様に戦う事は無理なんだそうだ。」

「そうですか…。」

「もうそろそろ、世代交代なのかも知れんな。」

「!!」

「そんな!川本曹長には、まだまだ現役で活躍して我々を導いて頂かないと…!!」

「高橋」

「はっ!」

「お前は私なんかより遥かに優秀な軍人だ。安心して任せられる。」

「川本曹長…!!」

「田中」

「はっ!」

「すまないが、高橋と話がしたい。

席を外してくれ。」

「はっ!失礼します。」


川本曹長に敬礼をして、席を外しました。

病院の外で、高橋曹長が戻るのを待とうと思います。



15分後、高橋曹長が戻って来ました。


「悪い田中。待たせたな。」

「いえ。」

「戻るぞ。」

「はい。」


高橋曹長の少し後ろを歩きます。


「高橋曹長は、川本曹長と長いお付き合いなんですか?」

「ああ。俺が下っ端の頃からの付き合いや。

…田中は、川本曹長が年齢や能力の割に

階級が低いと思った事はあるか?」

「実は…あります。」


川本曹長は、私の両親よりは若いですが、

それなりに年齢を重ねられています。


「あれはな、まだ俺が入隊したばかりの頃、事故で大怪我をして、軍から結構長い事遠ざかったんや。」

「そんな事が…。」

「もしその事故が無ければ、今頃中佐位にはなっていたんやろうなぁ…。」

「……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ