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咄嗟の判断

当時の通信がどこまで可能だったのかが分からなくて申し訳ありません。


「(見付けた!!)」


私は咄嗟に敵の戦闘機1機を撃破しました。


「こちら田中伍長!応援に来ました!」

『…!』

「米田くん!川本曹長!

聞こえていたら応答願います!!」

『こちら米田!応援感謝です!』

「状況を簡潔に説明せよ!」

『敵戦闘機、複数待ち伏せ。

川本曹長命に別状は無いが戦闘不能。重症にて長谷川出動。他戦闘員も複数戦闘不能。』

「わかった。今いる戦闘員は?」

『自分と長谷川のみです。』

「!!」


米田くんと…長谷川くんだけ…。

川本曹長は戦闘不能、高橋曹長は通信に問題あり…。


「(何を迷っているんだ昴。

例え自分の能力を少し疑っていたとしても、

皆同期だとしても…

この中では僕が1番階級が高いんだ。

戦いでは咄嗟の判断を正しくしなくてはいけない。

2人を指揮して、高橋曹長の応援を待つんだ!)」


そう、自分を鼓舞しました。


「…米田兵長、長谷川兵長、応答せよ。」

『『はっ。』』

「高橋曹長の応援が来るまで、僕が指揮を執る。不安に思うかも知れないけど、ついて来て欲しい。」

『はっ!』

『了解!!』

「米田くん。今、敵戦闘機は見えないけど、どこに行った?」

『先程昴が撃破した機体以外、撤退しました。』

「なるほど。増員の可能性もある。

拠点は…っ!!」


海から敵の船が見えた。


「敵の船を発見!!右に避けろ!!」


何とか船からの攻撃を避ける事が出来ました。


「ミサイル発射!!」


私と指示と共に、3人でミサイルを発射しました。


『主要攻撃手段は機能不全になりました!』


米田くんからの通信で、敵の船を確認します。


『高橋曹長との通信が回復しました!』


長谷川くんから、通信回復の報告がありました。


「!!本当に!?」

『はい。まだ少し不安定だが…。

通信成功次第、報告します。』

「分かった。長谷川くんが通信に集中している間、僕と米田くんは周りに気を付けつつ、待機!」

『了解!』

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