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帰省の申請

※この話以降、若干の性的表現があります。

苦手な方はご注意下さい。

本当は長谷川くんと松本さんも一緒に帰省出来たら…。

と思ったのですが、まだ長谷川くんの容態が安定しておらず、

帰省は厳しいとの事でした。


「莉子。俺の事は気にせずに帰省したら良い。」

「ううん。進さんの傍に居る。」

「そうか…。ありがとうな。」

「次は4人で帰省しような!」


米田くんの言葉に2人は笑顔で頷きました。



私と米田くんは、高橋軍曹に帰省の希望を伝えました。


「あぁ、構わへんよ。」


意外とあっさり帰省の許しが出ました。


「俺も、かみさんに会いたいわぁ。」

「高橋軍曹の奥さんって、どんな方なんですか?」

「せやなぁ…一言で言うと

“傾国の美女”やなぁ。」

「「ご馳走様でーす。」」


高橋軍曹は愛妻家でした。


「(良いなぁ…。いつか僕も紗和さんと…。)」

「楽しんで来いよ!」

「「ありがとうございます!!」」



何と、3泊4日も帰省出来る事になりました。


「米田くん、僕の実家にも来る?」

「あぁ、挨拶だけでもしたいなぁ。

お前の実家から三宮って汽車でどれぐらいか?」

「2時間ぐらいかな?」

「じゃあ、昴の実家に行って、

俺が先に三宮に行くって感じやな。」

「泊まって行けば良いのに。」

「家族水入らずの所邪魔するのも悪いし。」


別に邪魔だなんて思わないのですが…。

彼なりに色々思う所があるのでしょう。



その日の夜、早速家族に手紙を書きました。

母さんと晴子は元気にしているのでしょうか。

そして…


「(紗和さん…)」


米田くんが、私も帰省する事を伝えてくれるとの事ですが…、私からも手紙を出す事にしました。


「(早く会いたい。触れたい。抱き締めたい。

…紗和さん…!)」


彼女と過ごした日々、

彼女の笑顔を思い出します。


「………」


抱き締めた時の温もり、

口付けをした時の唇の柔らかさ。


「(ちょっとだけなら…良いよね。)」


私は、部屋の鍵がちゃんと掛かっているかどうかの確認をしました。

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