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奇跡の生還

「おい!!大丈夫か!!」

「………」


ここは…死後の世界でしょうか…?

天国か地獄かは分かりませんが…

でも、その割には何だか現実的な様な…。


「ここは…?」

「日本軍の船だ。大丈夫か?パイロット。」


まだ頭がしっかりしていません。


「見張りが偶然、墜落するお前と戦闘機を偶然見付けたんだ。

急いで引き上げたんだよ。」



『曹長!!空から我が軍の戦闘機とパイロットが落ちてきたのを見付けましたので、

急いで引き上げました!!』

『そうか!パイロットは無事か!?』

『はい。気を失ってはいますが、

息はあります!現在、応急処置を行っている所であります!!』

『分かった。ご苦労。』



「そういう訳で、お前はここにいる。」

「僕…生きてるんや…」

「そうだぞー!ここは三途の川を渡る船じゃないぞ!」

「助けて下さり、ありがとうございます。

えっと…」


チラッと腕章を見ます。


「上田だ。階級は一応兵曹長。」

「はい。ありがとうございます。上田兵曹長。僕は田中昴です。階級は上等兵です。」

「そっか。田中。

お前凄いよな。あんな状態でこの程度の傷なんて。お前出席するぞ〜!」


コンコンと、ノックする音が聞こえました

『上田兵曹長、お時間よろしいですか?』

「あぁ、直ぐに行く。

田中、悪いが席を外す。ゆっくり休んでおけ。」

「はい。」


上田兵曹長が部屋を出た後、

私は胸ポケットの中を見ました。


「あれ…?ない…」


海に落ちたからおかしくはないのですが、

欠片も無くなっていたのは少し不思議でした。

きっと紗和さんが、守ってくれたのでしょう。


「(紗和さん、ありがとう…!!)」



30分程して、上田兵曹長が戻って来ました。


「田中、お前の所属は何処だ?」

「呉です。」

「呉か。呉なら、もうすぐ呉に向かう船と合流するから、その時に乗せてもらうと良い。」

「何から何までありがとうございます。」

「良いんだよ気にするな。」



そして、私は呉に向かう船に乗せてもらい、

無事に帰還する事が出来ました。


「(さて、報告でもするか…)」

「昴…くん…」

「え…」

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