反戦とは少し違う!? 「厭戦」の声
――"身勝手な厭戦"が侵略を止める!?――
ロシアがウクライナに対して軍事侵略を行なっている。だが、ロシア軍は初めに考えていたよりも攻めあぐねていると言う人も居る。
仮に、「ある一線」までウクライナ側が持ちこたえれば、さすがのロシア国内でも厭戦気分が出てくるだろう。だが、その時に上がる声は、今、反戦を訴えているロシア国内の人々の声とはかなり違うものになるのではないか。「長引く戦争の負担からくる厭戦気分」により反戦に傾くロシア人は、こういう『身勝手な』ことを言い出すはずだ。「なぜウクライナのためにロシアの若者が血を流してあげなければならないのか」と……。
もちろん、それで侵略が止まるのであればどういう話の筋でもいいといえばいい。「ロシアの大義」は疑わないような人々までもが「それでも釣り合わない」と言い出すようになるのである。そうすれば それは、侵略戦争を止めるための大きな力となるだろう。
イラクやアフガンからの米軍撤退を促したのも、開戦以来の粘り強い反戦運動だけではない。そこには、「イラク人やアフガン人のためになぜアメリカの若者が血を流してあげなければならないのか」という声も有ったのだ。「抑圧的な支配者やテロリストを倒して現地に自由と民主主義をもたらす」という「アメリカの大義」を彼らは疑ったわけではない。ただ、「なぜ自分たちがアフガニスタン人やイラク人のためにそこまで『してあげなければならないのか』」となったのである。
【参考記事】
戦死者数と厭戦気分は比例しない
https://imadegawa.exblog.jp/32625888/
名古屋でウクライナ侵略抗議
https://imadegawa.exblog.jp/32616980/
愛知:ウクライナ侵攻に抗議
https://imadegawa.exblog.jp/32605496/